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【質問箱】自分と同じく裕福な経済環境下で育った方と結婚したい(20代半ば女性)

【とら婚公式コラム】お悩み相談 2019.01.17
【質問箱】自分と同じく裕福な経済環境下で育った方と結婚したい(20代半ば女性)
とら婚の質問箱に投稿された、恋愛や婚活に関するお悩みへの長文回答やまとめ記事です。ご質問は質問箱からご相談ください。 質問箱:https://peing.net/ja/toracon_akiba

ご質問


20代半ば女性、これから婚活を始めようと思っています。 「結婚するにはある程度同じ経済環境で育った人の方が楽」という話をよく聞きます。私も実際そうだと思います。 私は父の年収が1500万円程の家庭で育ち母は専業主婦です。訳あって両親は離婚しましたが、母は専業主婦のまま、特にお金を切り詰めたりすることなく私を育ててくれました。話は戻りますが、私は結婚相手に父と同じくらいの経済状況を望んでいるわけではありません。(年収1000万超えで、かつ好きな人を見つけるのは難しいと思うからです) 結婚してからこんなはずじゃなかったと思わない為には、結婚相手を選ぶ際に年収いくら以上など決めて婚活を始めた方が上手くいくのでしょうか? ちなみに、私は専業主婦になりたいわけではなく今の仕事を続ける、あるいはパートをしながら主婦をしたいと考えています。


回答


どうもこんにちは!ご質問ありがとうございます。

この質問を拝見していて、私の頭の中は「うんうん…うん?…んー…?」と違和感で埋め尽くされていきました。

一言の回答ではなく、ご質問者様自身の考えを整理しながら進めてまいりましょう。真剣であるがゆえに、時に厳しい言葉を使うかもしれませんが、何卒ご了承ください。


結婚する相手は同じような経済環境で育った方が適切なのか


まずはご質問者様のお考えである「結婚するにはある程度同じ経済環境で育った人の方が楽」が、本当にそうなのかどうかを考えてみましょう。

人の価値観は、その人間が触れてきた価値観、考え方、文化、教育、環境などで形成されます。
そのどれかが異なると、誰かの常識は他の誰かにとっては非常識であり、常識再考をしなければならない場面に出くわします。

人の価値観に影響を及ぼす要素に対して、経済性は非常に大きな影響力を持っており、最初から具体例で端的に申し上げますと、お金があれば、お金をかけなければ手に入らない
・特別な勉学 ・特別な運動 ・特別な購買 ・特別な住居 ・特別な食事 ・特別な体験
等の機会を手に入れることが可能です。

そのような環境では、当然金銭感覚や生活レベルに対する感覚、子どもの機会に対する感覚などが「お金がかかる仕様」にカスタマイズされていき、お金をかけなければ手に入らないことに触れてこなかった人間との出会いでギャップが生まれます。

そのギャップを乗り越え、常識再考する手間を考えると、確かに「結婚するにはある程度同じ経済環境で育った人」というのは結婚生活視点で合理的な考え方と言えるでしょう。

しかしながら、後述いたしますがこの考え方で進めると、落とし穴が待ち受けています。

合理的ではありますが、婚活では正しい考え方ではございません。


ご質問者様の考えを紐解いてみる


次に、ご質問者様自身のお考えを整理してみましょう。

ご質問者様の書かれている家庭像は下記の2つです

・お金を切り詰めることのない生活を送ることが出来た
・母が専業主婦であった

そして「ある程度同じ経済環境で育った人」がいいのではないかとお考えです。つまり、裕福な経済環境の下で育ち、お金を切り詰めることのない生活を送ってき(て、母親が主婦であっ)た男性と結婚したいという考え方です。

一方ご質問者様が将来どうしたいかについてですが、結婚相手を選ぶ基準に

現在の年収~~万以上と決めるべきだろうか
・仕事を続けてもいいしパートをして家庭の主担当になってもいい
・好きな人

と書かれています。つまり、ご質問者様は過去の経済環境を現在にも維持し続けたい、お金を切り詰めることがなく、母親に経済的負担がかからず子どもに向きあうポジションが用意できる家庭を、しかも心から好きになった方と築くことを希望している、と言うことです。

逆に言うと

・同じ様な経済環境で育ってきても、何かを節約するような年収レベルの男性はお断りである
・今現在多少お金を持っていても、節約志向だったり、妻にも平等に経済性を求める男性はお断りである
・裕福な経済環境下で育ち、今現在もお金持ちであっても、自分が好きになれない人間は嫌だ

という条件を抱えてしまっています。


ご質問者様の考えを達成できるか① 条件的問題


ご質問者様のご質問に答える前に、まずその条件についてコメントをさせていただきます。

意図してか意図せずかは分かりませんが、ご質問者様が設定してしまっている条件の中で、婚活を行う上で確実に足を引っ張るであろう点が4つございます。

①同じような経済環境で育ってきたことを効率的に確かめることが難しい

結婚相談所、アプリやネット婚活、婚活パーティ…いずれの方法でも、目の前にいる相手が裕福な経済環境下で育ってきたかを、会う前に、もしくは会った際に確認することは困難を極めます。本来効率的なはずの婚活のメリットを生かしきれない可能性が高いと言えるでしょう。

②その人間がどのような金銭観、仕事観、家庭観であるかを効率的に推し量ることが難しい

ご質問者の周囲ではどうか推しはかりかねますが、裕福な経済環境下だからと言って、もしくは今現在裕福だからと言って、それがイコール節制をあまり必要としない生活かと言えない問題です。ご質問者様の重視するポイントはどうしてもお金の絡む事柄になってしまうため、コミュニケーション内ではなかなか確認することが難しく、出会った相手の家での生活を共にする時間を経て初めて核心に変わるような、こちらも時間を要する事柄です。それを繰り返しているうちに気づけばもう10年…というのが、女性のよくある話でございます。

③ご質問者様の求める「人間的に好き」が上乗せされてしまうとさらに難しい

仮に上二つをクリアし、後述する④をクリアするとしても、その目の前の相手がご質問者様の好みであるかどうか、人間的に素晴らしい人であるかどうかはまた別の問題となります。この部分まで細かい条件が積み重なってしまうと、婚活は困難を極め、自分が何を重視して婚活すべきなのかどうかが分からなくなることは想像に難くありません。人間的に好きだけであれば全く問題がないのですが、それ以外の難しい条件と重なり合うと非常に辛いのです。特に、④の条件を満たす男性はどこかしらが「尖っている」方が多いですから。

そして最後の一つが以下に続きます。


ご質問者様の考えを達成できるか② 現実的問題


問題はもう一つございます。

④「ご質問者様がパート勤務であっても、ご質問者様の過去の経済環境に近い環境を再現できそうな男性がいるかどうか」

ご質問者様の言う「こんなはずじゃなかったと思わないで済む、お金を切り詰めない生活」を提供できる男性/そしてそのような環境下で育ってきた男性が、いったいこの日本にどれほどいるか、調べてみたことはあるでしょうか。

ここからは仮定の話でございます。

ご質問者様がどれほどの経済環境を求めているか分かりませんので、「世帯年収1000万」を求める水準だと仮定しましょう。それに対してご質問者様の結婚後の年収と100~300万円(パート~正規雇用)とすると、ご質問者様の求める結婚相手の年収は700~900万円であると言えます。

では、この世の中に年収700~900万円の未婚男性がどれほどいらっしゃると思いますか?

明治安田生活福祉研究所の調査によると、20代で1.5%、30代で7%程度という数値でございます。
出所:20~40 代の恋愛と結婚 – 明治安田生活福祉研究所

さらにご質問者様の言う「似たような経済環境下で育ってきた」方がどれほどなのかもついでに推計してみましょう。

厚生労働省のデータですと所得分布は下記になるようです。

図8 所得金額階級別にみた世帯数の相対度数分布
出所:厚生労働省「平成21年国民生活基礎調査」

転職サイトDODAさんによると、40代男性(要はご質問者様が15歳ごろの親の年齢)男性で1000万以上の所得持ちは、7%ちょいだそうです。
出所:https://doda.jp/guide/heikin/2015/age/

つまり、ご質問者様の求める経済環境持ちの家庭で育ったのは、日本の男性の特定の年代の中の、収入的に7~10%程度×未婚でない方(80%としましょう)から生まれた男性(子どものいないことも考慮して30%としましょう)であり、さらにその中のほんの数%がご質問者様の条件を満たす男性で、しかもご質問者様は好みを乗っけようとしているのです。

めちゃめちゃ大変そう感が伝われば幸いです。


ご質問者様の考えを達成できるか③ ご質問者様の価値的問題


さらに私は、ご質問者様に対する疑問も持っています。

仮に、奇跡的にご質問者様の条件を満たし、好意的に思える存在が現れたとして、その万人に人気であろう殿方に選ばれるご質問者様の強み、価値とはなんなのでしょうか。

経済環境が似ていることが強みになると思いますか?

NOです。

年齢だけが強みになると思いますか?

NOです。

あれもこれも求めるのは自由でございますが、勝ち抜けるのは、その殿方にとって大きな魅力や価値を持つ女性なのです。

では改めて質問させていただきます。

ご質問者様の強みや価値はなんなのでしょう。

そして、ご質問者様が会おうとしている殿方は、そもそもその経済性以外の部分でどのような方なのでしょうか。


ご質問者様におすすめする条件設定と考え方


さて、ご質問者様がいかに勝ち目のない戦いに挑もうとしているのか、そしてご質問者様がいかに相手に求めすぎているのかが伝われば幸いでございます。

ですが決して考え方を否定しようとは思っておりません。ご質問者様がどのような条件で婚活すべきか、もっと簡単に考えてみましょう。

ご質問者様の希望を「切り詰めないでもいい生活を送ることができる」という一点に絞って考えると、そもそも「ある程度同じ経済環境で育った人の方が楽」かどうかは、お互いのギャップを乗り越える手間があるかどうかの問題ですので拘らなくてもいい条件だと分かります。そのため取っ払ってしまいましょう。

次に「切り詰めないでもいい生活」を具体化しましょう。幸いにもご質問者様は労働意欲自体あるみたいです。詳細は条件次第ですが、家族三人の諸々の生活に係る実費を50万円/月と仮定すると、世帯年収600万があればトントン、800万ほどにも行けばかなりの余裕が出ると言うことが出来ます。

つまり、ご質問者様が年収300~400万程度を稼げば、結婚相手は400~500万程度あればそこまで切り詰めないでもいい生活が出来ると言えますので、ぐっとハードルが下がってきます。その年収でよければ、「好きな人」も探しやすくなって参ります。

ご質問者様の「こんなはずじゃなかった」がどのようなことを指しているのかが分かりませんので、もしも本音が、主婦で~私立が~海外旅行が~ブランド品が~エステが~食材のレベルが~家が広くて~都内で~等であり、年収を上乗せしたいようでしたらご自身で計算してみていただき、自分自身の価値と照らし合わせながら可能性の低い場所で戦うかどうかをご検討ください。

そして、相手に求めるばかりでなく、現状に即して自分自身が変わっていくことができる人間が婚活で勝つことが出来るのだという忠告を最後に添えさせていただきます。

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