【ご質問】

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

同棲前の彼女様の生活を考えてみてくださいませ。
ご質問者様と同棲を始める前、彼女様は休みの日をどのように過ごしていたのでしょうか。もちろん友達と遊びに行ったりする時は今と同じくメイクをしていたのでしょうが、家から出る予定がない日はメイクをせずに過ごしていたことでしょう。

それではここでご質問者様にお伺いします。

同棲前、彼女様にとって「予定のない休日」はメイクをしなくて良い日で御座いました。

朝の30分のメイクから解放され、さらに昼のメイク直しからも解放され、そして夜のクレンジングからも解放される。

メイクをしているせいで気軽に横になれない煩わしさから解放され、メイクをしているせいで様々な行動を制限される煩わしさからも解放される。

別に普段だって出来ることならばすっぴんで過ごしたい。だけど社会的に仕方なくメイクをしている女性にとって、貴重な貴重なメイクをしなくて良い日は貴重な1日で御座います。

そんな貴重な1日をご質問者様は「自分の前では女性らしくあって欲しい」という理由で奪おうとしているわけですが、その自覚はおありでしょうか？

事実上、死ぬまで毎日メイクをしろと言っているということを自覚されていますか？

「俺の前ではいつもメイクをしてて欲しい」と口にするのは構いませんが、その言葉を発するのであれば女性にとってメイクをしなくていい日がどれほど貴重で、そしてその貴重な1日を私欲のために奪い去っているということをお忘れなきよう願います。

性格が結婚に向いてない

もしもご質問者様がそれでも常にメイクをする女性を望むのであれば、今の彼女様と別れ、別の女性を探すべきでしょう、見つかる保証は致しませんが。

しかし仮に奇跡的に見つかったとしても、それでもなおご質問者様の結婚生活は「この先が不安」と言わざるを得ません。

というのも、ご質問者様は「彼女のすっぴん」に幻滅したのではなく「すっぴんで家にいる姿」に幻滅したからで御座います。この２つは似ているようでその意味が全く異なります。

まず「彼女のすっぴん」を見て幻滅する男性について考えてみましょう。その是非はともかくとして、このタイプの男性の思考回路はシンプルで御座います。要するに想定よりも、すっぴんが可愛くなかったから幻滅したということで御座います。

一方でご質問者様は「すっぴん」ではなく「すっぴんで家にいること」に幻滅しております。つまりご質問者様はすっぴんが可愛くなかったから幻滅したわけではなく、彼女様が自分の前で気を抜いていたから幻滅したと言えるでしょう。

「気を抜いたから幻滅した」

これはもう厄介なアイドルオタクよりも厄介な価値観でしょう。厄介オタクはアイドルのすっぴんを見て幻滅することはあっても、自分の前でだけ気を抜いて素になることに幻滅はしないのです。むしろ「〇〇ちゃんは俺にだけ素で接してくれる！」と大喜びしているものでしょう。

ですがご質問者様はそれを喜びではなく「劣化」と捉えました。彼女様から特別扱いされたことを喜びではなく「劣化」と捉えたのです。

吾峠呼世晴 著 『鬼滅の刃』／（集英社）

その考え自体を否定するつもりは御座いませんが、その価値観はあまりに結婚に向いていないと言えるでしょう。というより言葉を選ばずに言えば結婚に限らず、人間関係全般に向いておりません。ご質問者様の主張を露悪的に解釈すれば「気を許すことは悪である」と言っているようなものなのです。

正直に申し上げてそのような殺伐とした価値観、嫌いじゃありません。漫画ならカッコいいクールキャラが持っていそうな価値観でしょう。

ですが嫌いじゃありませんが、友にしたいかと言えば話は別。その価値観が似合うのは暖かい家庭ではなく、血で血を洗う戦場で御座います。どう考えても結婚に向いておりません。

言葉遣いに気をつけろ

「劣化」

分かります。ご質問者様がこの言葉を使ったのは、ご質問の中でこれ以上に的確な言葉がなかったからでしょう。だからこそ「言葉を選ばずに言えば」とフォローをされた。それも分かります。

ですが断言しますが、このご質問文を読んだ女性の9５％は１行目でご質問者様を軽蔑したことでしょう。ちなみに残りの５％も２行目でご質問者様を軽蔑したことと思います。

分かります。別にそういう意図で「劣化」という言葉を使ったわけではないことは。
むしろ私に伝わりやすくするためにやむを得ず「劣化」という言葉を使ったのも分かります。

分かります、分かります。分かりますが、その上でマジで止めた方がいいです。

いい大人が人に対して「劣化」などという言葉を使うのはその品性が疑われます。より正確に言うのであれば、いい大人なのに劣化という言葉を使うことのリスクを理解していない幼稚性に呆れられると言うべきでしょう。

ご質問者様が正確さを重視して「劣化」という言葉を使ったのは分かりますが、多少の正確さを犠牲にしてでも「劣化」以外の言葉を使うべきだったのは間違いありません。

久保帯人 著 『BLEACH』／（集英社）

…あまり強い言葉を遣うなよ
バカに見えるぞ

とら婚より一言

いかがでしたか？

結婚を決断する際に「気を許せる相手か否か」はとても重要ですよね。
その程度は人それぞれであり、お二人さえ納得していれば世間一般の感覚に大きく振り回される必要はありません。

ただ、その気を許せるか否かを見極めて結婚に行き着くまでには、相手への思いやりや気遣いの心を持ち、仲を深めていく必要があります。

言っている意味が同じでも、言葉選びで印象は大きく変わります。
受け手がどう感じるか、自分がされたらどう思うか…そこまで想像して発信することが重要ですよね。

言葉の魔力凄まじいものなのです。

♡ご成婚者インタビューまとめ♡
もし、何かお悩みがございましたらぜひ無料カウンセリングにお越しください。