【第86回】結婚ラッシュの受け止め方
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

28歳、舞台観劇とゲームが趣味の女性です。
仲の良いオタク友達とは恋愛話を全くしないのですが、今年に入ってから結婚ラッシュが続いており、突然の報告に驚いています。
何も知らなかったことが寂しいですし、彼氏すらいない自分と友人たちの境遇を比較して、焦りと落ち込みが酷いです。
素直に喜べない自分はダメな人間かと落ち込む一方で、友人たちの幸せを心から願う気持ちもあります。
この複雑な気持ちと、押し寄せる結婚ラッシュにどう向き合えば良いでしょうか?
また、これを機に婚活を始めたいと思っています。婚活を始めたら、今より趣味に時間を使えなくなってしまうので、友人たちに婚活していることを正直に伝えるべきか悩んでいます。
婚活と友情、両方を大切にするためのアドバイスをいただけると嬉しいです。

宝くじに当たれば友達を失う

「宝くじで10億円が当たった」と友人に伝えたら、友人は心の底から素直に喜んでくれるでしょうか。
表面的にどのように振る舞うかはともかくとして、心の底から素直な気持ちで喜んでくれる人などまず存在いたしません。嫉妬の炎が渦巻き、仄暗い感情に支配されることでしょう。
その例外はたった2つ。
友人が資産数百億の資産家である場合と、当選金から3億円くらい友人に分けた場合だけでございます。

婚活ラッシュは宝くじの当選ラッシュと同じ

宝くじが当たるのも結婚するのも、幸福という意味で大差は御座いません。
ですので宝くじで素直に喜べないように、結婚もまた素直に喜べなくて当然の話でしょう。ご質問者様は素直に喜べない自分に悩んでいらっしゃるようですが、それは至って当然の話。自分が望んでも手に入れられないものを手にした人間に対し、嫉妬を抱かぬ方が理解に苦しみます。

みかわ絵子著『忘却バッテリー』/(集英社)
まして結婚は宝くじと違い、当選金の一部を分けるというわけにもいきませんから尚更でしょう。
もちろん資産数百億の資産家が嫉妬をしないように、すでに結婚している方であれば、そこまで嫉妬をしないかもしれません。またその時点で結婚していなくとも、近い内に自分も結婚を手に入れると見込んでいる方も同様にそこまで嫉妬することはないでしょう。
しかし、ご質問者様はそのいずれでもないのですから、素直に喜べないのも当然のことでございます。逆にお伺いしたいのですが、数年後にご質問者様が結婚することになったとして、そのときに婚活中の独身の友人たちが心の底から素直に喜んでくれるとでも思っているのでしょうか。

うんこを漏らすか、社会規範を守るか

非常に下品な話で申し訳ないのですが、今のご質問者様は街中でトイレを探して彷徨っているようなものでしょう。
嫉妬してしまう本能を、嫉妬してはいけないという理性で抑え込んでいる。これは「排泄したいけど、漏らすわけにはいかない」という状況と全く同じでしょう。
要するに「本能的な衝動」と「社会規範」が一致していないということ。
本能を理性で抑え込めるかどうかという極めてシンプルな悩みに他なりません。
ですのでどう向き合えば良いかといえば、それはうんこを漏らすか、トイレまで我慢するかの2つに1つでしかないのです。
友情とか結婚とか嫉妬とか本当の気持ちとか、なんとなくそれっぽい単語を使っているので、あたかも複雑な悩みに見えますが、その本質は「したいこと」と「社会規範」のどっちを取るかというだけの話。この場で漏らすか、冷や汗をかきながらトイレまで我慢するかという話でしかないのです。

我々は「人の幸せを無条件で喜べるようになりたい人間」ではあっても「人の幸せを無条件で喜べる人間」では御座いません。
しかしだからこそ、色々と思うところはありながらも、それでも社会規範と相手を守るために喜んでいるようにその気持ちを表に出さないように自身を律しているのです。

大川ぶくぶ著『ポプテピピック』(竹書房)

そしてそれは「人の幸せを無条件で喜べる人間」より遥かに人間らしく、遥かに気高く美しい。
「人の幸せを無条件で喜べる人間」なんてものは存在しませんが、仮に存在したとして、それは本能がたまたま社会規範と合致しただけでしかないのです。要するに本能の赴くままに生きていたがたまたま問題が発生しなかっただけであり、やってることは殺したいから殺しているシリアルキラーと何一つ変わりません。

重要なのは「うんこをしないこと」ではなく「人前でうんこを漏らさないこと」なので御座います。

うんこを我慢する人間は美しい

言うべきか、言わないべきか、それが問題だ。
ご質問者様はまるでハムレットのように悩んでいらっしゃるわけですが、そもそも一体なぜ悩んでいるのでしょうか。
そもそもご質問文の中には「大切にしたいから言いたい」や「時間が取れなくなるから言いたい」など「言いたい理由」は書かれておりますが、「言いたくない理由」に該当する内容が1つも書かれていないのです。
しかしもしも「言いたくない理由」がないのであれば、そもそも悩むはずが御座いません。ご質問者様は一体なぜ言いたくないのでしょうか。
私なりにいくつか候補は御座いますが、これと断言することは出来ません。ただどのような理由にしても、ご質問者様の場合は正直に伝えた方が良いでしょう。
非常に酷な話になりますが、ほとんどの方は婚活していることを言うか言わないかで悩んだり致しません。聞かれれば言うし、話したいネタがあれば話す。そうではなければ話さない。
つまりはどっちでもいいのです。ですので「言いたいけど…でも…」と悩んでいるご質問者様の場合言ってしまった方が良いでしょう。
おそらくご質問者様の「言いたくない理由」は、ご質問者様にとってあまり認めたくないものであると思います。自分自身の汚い感情に由来するものであり、そのような感情が自分にあることを認めたくないのでしょう。
しかし私もご質問者様も人間です。うんこをする生き物なのです。
人前でうんこをするべきではありませんが、だからと言って自分はうんこをしないと信じていたらそれは狂気に他なりません。
人前でうんこをしなければ良いのです。そして、うんこを我慢する人間は理性で本能に打ち勝った美しい人間であるということをご理解頂ければ幸いでございます。

とら婚より一言

いかがでしたか?
焦りや不安を感じる己を直視することは辛いことかもしれませんが、それを堪えて祝福を言えるあなたはちょっと凄い!と思って良いということでした。
また、婚活では「こんなダメな私ですが」だけではなく、「ダメなところもありますが、ここは自分の良い点だと思う」と言えることが大事です!
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