【第84回】結婚しないで趣味に生きても平気な3つのタイプとは
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

今年29歳を迎える趣味に生きるオタク女性です。
平日は家に帰ったら晩酌しながらアニメを見る・休みの日は舞台観劇やイベントに行っていて充実していますが気付いたらもうすぐ30となりました。
趣味に全力投球な毎日なので充実はしていますが、社会人になってから出会いがなく、周りのオタク友達も結婚してオタク活動が落ち着いたり子どもの話だったりと心のどこかで少し焦りを感じています。
今の時代は女性の社会進出が進んでいて、「結婚=幸せ」というわけでもないと思います。
ですが、私のように少しでも興味をもったら婚活を始めてみるべきでしょうか?
もしくは恋愛経験もないので、趣味に生きることを選び結婚しない方がいいでしょうか?
数年後など気持ちが完全に決まってから婚活を始めるのが良いのか、今飛び込んでみたら良いのか、上野さんからの率直な意見をいただけると嬉しいです。

「結婚しない方が良い?」と問われたら

ご質問誠に有難うございます。私は「結婚した方がいいですか?」と質問された場合 基本的に「した方がいい」 と回答しております。
というのも私は以下の3つのタイプ以外の方は結婚した方が良いと考えているからで御座います。
1)変人:常識では測れない人
2)天才:常識では測れない人
3)無関心:結婚に全く興味がない人
ご質問者様はおそらく1ではなく、やはりおそらく2でもないでしょう。そして確実に3でも御座いません。
なぜならば3の人間はそもそも「結婚しないとダメかな?」と悩むことすらないからで御座います。
原作:西尾維新 漫画:大暮維人『化物語』/(講談社)

欲しいものがいつまである保証はない

F1層という言葉をご存知でしょうか。
F1層とは広告業界で20~34歳の女性を指す言葉であり、一般的にトレンドに敏感で購買意欲も他の層と比べて高い傾向があると言われております。
そのためマーケティング業界はF1層を最も重視しており、特に飲食、化粧品、観光、娯楽あたりの業界はF1層に寄せたマーケティングを展開していると言えるでしょう。
ちなみに私が働くラブホテル業界も、基本的にはF1層を狙ったマーケティングしかしておりません。F1層さえ掴めればM1~3層(男性)は勝手に集まるので御座います。
さて、今のご質問者様はF1層。世界中の娯楽関係産業が血眼になってご質問者様が喜ぶサービスを開発しております。
しかし6年後、ご質問者様はF2層。その時、社会は以前と同じようにご質問者様のためにサービスを開発するでしょうか。
F2層は35~49歳の女性であり、一般的に子育て世代と考えられています。そのため企業は「娯楽」ではなく「育児」や「家庭商品」を中心にマーケティングを行うようになるでしょう。
自分向けのコンテンツがいつまでもあるとは限らないのです。
娯楽の主役はF1層。F2層のために娯楽を提供する会社は意外にも多くありません。もちろん0になるということはないでしょうが、今のような膨大なコンテンツが提供されることはないでしょう。
例えば漫画。
漫画の登場人物は17、8歳くらいが多く、30歳以上のキャラが主人公になることは多くありません。これは物語的な都合も御座いますが、F1層のためのサービスだからで御座います。
もちろんF2層に向けたコンテンツも御座いますが、F2層の主流は子育て世代なのでどうしても「離婚」とか「夫婦生活の悩み」というようなものがそのテーマになりがちで御座います。
独身のままそういうコンテンツを楽しむことが絶対に不可能とは言いませんが、 少なくとも今と比べコンテンツの供給量が激減する ということは覚悟する必要があるでしょう。

趣味に生きると指数関数的に経費が増加する

男子大学生が女子大生と会話をする場合、費用は1円もかかりません。大学の女友達と話せばいいだけで御座います。
しかし50歳のおじさんが女子大生と会話をしようと思ったら、どれだけ安く見積もっても30分で1500円はかかるでしょう。
これは極端な例では御座いますが、歳を重ねるとは即ち、あらゆる娯楽の“価格”が上がるということで御座います。
特に30代半ばを過ぎた辺りから、その速度が急激に加速することを覚悟せねばなりません。
例えばライブ。
ライブのチケット代は年齢でそこまで変わりませんが、夜行バスに身体が耐えられなくなれば交通費が激増します。
ライブの後に友人と食事をするにしても、今は鳥貴族でOKでも数年後は胃が揚げ物を拒むようになるかもしれません。グッズだって、交換相手がいなくなれば自分だけでコンプリートしなければならなくなるでしょう。
34歳のご質問者様が今と同等のサービスを受けるためには、下手をすると1.5倍はかかると思った方が良いでしょう。無論その後も上昇し続けます。つまりそれ以上のペースで給料が上がらなければ、ご質問者様の趣味は経済的に破綻するので御座います。
春場ねぎ 著『五等分の花嫁』/(講談社)

趣味が自己完結できる人間は極めて稀

趣味が完全に自己完結している人は極めて稀で御座います。
野球やサッカーのようなスポーツは当然として、オタク趣味もその例外では御座いません。
かつてはボッチのための趣味であったゲームでさえ、今やほとんどのゲームがボッチを歓迎していない。通信対戦や配信など、ボッチでゲームを楽しむのは極めて困難になりました。スイッチ2のCボタンはその流れを象徴するボタンでしょう。
漫画もそう。読むだけならば自己完結可能ですが、ファンアートやSNSで感想を言い合うなど、なんだかんだで他者との関わりが絡んできます。
良い意味でも悪い意味でも、常人は趣味の自己完結など出来ません。コンテンツに加え、それを共通点とした交友関係を含めて趣味なのです。
もちろん趣味に「交友」を一切含まぬ孤高の人種であれば、それでも構いません。ですがそれはあまりにも厳しい。みんなでワイワイ楽しんでいる人たちを見れば「あの集団に入りたくはないものの、とは言え1人でいる自分が虚しくなる」という我々陰の者にありがちな面倒な感情を抱いてしまうものでしょう。

結婚しないで趣味に生きるならば覚悟が必要

趣味は最強のサブウェポンでしょう。
FPSで言えばウルトみたいなもので御座います。戦略的に極めて重要な能力であり、同じレベルの者同士で戦えば、趣味の有無がその勝敗を決めると言っても過言では御座いません。
しかし、所詮はサブウェポン。メインウェポンがあって初めて輝く存在で御座います。
サブウェポンだけで戦いに挑んで良いのは、天才と変人だけで御座います。
もちろん結婚しても趣味を辞めろなどという気は全く御座いません。むしろその逆。最強のサブウェポンである趣味は、結婚しても可能な限り持ち続けるべきでしょう。
サブウェポンとしてであれば趣味は間違いなく最強の武器なのです。生活に彩りを与え、明日への活力を生み出す最高のウルトであり、これの有無で勝敗が決まると言っても過言ではありません。
しかし趣味はあくまでもサブウェポン。これを人生のメインウェポンにするのは極々限られた一部の方以外にはあまりにも地獄であると言わざるを得ません。

気持ちが決まる日なんて決して来ない

「数年後など気持ちが完全に決まってから婚活を始める」
完全に気持ちが決まる日など死ぬまで来ません。
これは結婚に限った話ではないでしょう。
40%か50%か、とにかくある程度の気持ちで飛び込まなければ、人生は何一つ変わらないのです。
完全に気持ちが決まるのを待っていたら、死ぬまで何も出来ずに、永遠に愚痴を言い続けるモンスターにしかなれません。
別に結婚しろとは言いませんが、完全に気持ちが固まったらなどという幻想だけは捨ててくださいませ。そんな日は死ぬまで決して来ないのですから。
柴田亜美 著『南国少年パプワくん』/(スクウェア・エニックス)

とら婚より一言

いかがでしたか?
全ての行動に確信をもって動ける人はそうそういません。
多くの人は人生の岐路で、「こちらを選んだ方が良さそう」という可能性を比較して選択をしているのではないでしょうか。
「思い立ったが吉日」という言葉もございます。
「こんな軽い理由で結婚考えても良いのかな・・・?」大丈夫です!
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