【第97回】「条件」と「フィーリング」どっちが大事?迷えるアラサー女性への処方箋
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

アラサーになり最近婚活を始めた女です。
婚活では「相手に求める条件を書き出そう」とよく言われますが、本当に条件を言語化できる人ほど結婚しやすいのでしょうか?
私は婚活をしていて、自分が何を求めているのか分からなくなることがあります。
一方で、SNSなどを見ていると、希望条件がはっきりしている人ほど、お断りも多く、かえって迷っているようにも見えます。
人は本当に「自分が好きになる人」を理解できているのでしょうか。
条件を整理することは婚活にプラスなのでしょうか?
「なんかいいかも」というフィーリングだけだと一生の伴侶として弱いでしょうか。

「条件」は婚活における学歴フィルター

ご質問誠に有難う御座います。

昨今の就活事情には明るくありませんが、少なくとも私が就活していた頃には「学歴フィルター」なるものが声高に叫ばれておりました。
企業ごとに学歴のフィルターを決めて、それに該当しない学生は一律で落とすというもの。
このフィルターの是非はともかくとして、その実用的効果については否定できないところがあるでしょう。
人気の大企業ともなると、応募者は数万人にも上ります。人員が何人いるかは分かりませんが、それを一人一人見極めるなんて非現実的と言わざるを得ません。
そのため学歴という大雑把な括りで学生を区切り、現実的に検討可能な数まで絞らなくてはならないのです。
もちろん大雑把に区切ったせいで、極めて優秀な人材を取り逃がすこともあるでしょう。
逆に学歴は良いものの、人材として問題がある人が選考まで残ることもあるでしょう。
ですが学歴フィルターの存在意義は作業の効率化
そういった問題は理解しつつ、それでも効率化のために採用しているに過ぎません。
このように、その是非や実際に機能するかという問題はともかくとして、学歴フィルターには一定の戦略合理性があったからこそ、実際長らく企業は採用で活用していたので御座います。

そしてこの学歴フィルターにあたるものこそ、婚活における「条件」でしょう。
条件はそこまで真剣に考える必要は御座いません。ご質問者様が「これだ!」と思う条件を適当に設定し、それを満たさない相手は一律で切ってしまえば良いのです。
とは言え本当に意味不明な条件にしてしまうと、フィルターの意味がなくなってしまうので、特にこだわりがなければ年収あたりで区切るのが無難でしょう。
このフィルターの目的はあくまでも作業の効率化。「好きになる人の条件」ではないのです。ですので年収でも学歴でも身長でも、フィルターの基準は何でも構いません。
そしてそのフィルターでバシッと男性を区切ったなら、そこから先はそのフィルターなど特に気にせず、フィーリングで選べば良いでしょう。

なぜSNSには「条件を決めたのに上手くいかない人」しかいないのか

ここで婚活者を4つのタイプに分けてみましょう

1:条件を決めて、上手くいってない
2:条件を決めて、上手くいった
3:条件を決めずに、上手くいってない
4:条件を決めずに、上手くいった

まず2と4。上手くいった人はほぼ投稿しません。

「婚活で結婚しました!」くらいのことは言うでしょうが、自分のやり方や過程をいちいち投稿したりはしないのです。
次に1の「条件を決めて上手くいっていない人」ですが、彼らはその苦境をSNSに投稿するでしょう。
そしてその内容は「条件を決めたけど上手くいかない」という、まさにご質問者様が見てきたものになると思います。
では3の「条件を決めずに上手くいっていない人」はどうでしょうか。
おそらく投稿はします。ですが「条件を決めてないから上手くいかない~~!」とは投稿しません。
「婚活つらい…」
「変なやつしかいない…」
「疲れた」
概ねこのようなものになるでしょう。
なぜならばSNSに「条件を決めてないから上手くいかない~~!」と投稿したところで「じゃあ条件決めろよ」と言われるのが目に見えているからで御座います。
正当化、共感、肯定、応援
そういったポジティブな反応を求めて苦境を投稿しているのに「私がこれをしてないから苦しいんです~」なんて投稿する人はおりません。
意識的にせよ無意識的にせよ「私はこんなに頑張ったのに報われていない」と投稿するもので御座います。

はまじあき著『ぼっち・ざ・ろっく!』芳文社
ですので条件を決めた人は「条件を決めたのに上手くいかない」と投稿する一方で、条件を決めていない人は「条件を決めてないから上手くいかない」とは投稿しないのです。
これこそがSNSが「条件を決めたのに上手くいかない人」ばかりに見える原因でしょう。

条件だけでもフィーリングだけでもダメ

条件は学歴フィルターで御座います。
作業の効率化のために行うものであり、それだけで決めるものでは御座いません。

実際の就活がそうであるようにフィルターで区切った後は一人一人に面接を行い、言葉を選ばずに言ってしまえば「フィーリング」で合否を決めております。
婚活もこれと同じでしょう。
判断は二段階あるのです。
一段階目は条件フィルター。自分の決めた条件で大雑把に分けてしまい、候補者を絞る。これをしなくては作業効率が悪すぎて、とてもやっていられません。
そして二段階目がフィーリング。候補者をフィルターで絞った中から、フィーリングで1人を選ぶ。
この二段階の工程が重要なのです。そして婚活の条件設定で苦労する方はこの2つを混同しています。

萩本 創八 (原著), 森田 蓮次 (著)『アスペル・カノジョ』講談社
第一段階は足切りであり、作業の効率化が目的。ですので第一段階の時点で「この人、条件は満たしているけど、なんかフィーリングが…」なんて考える必要はないのです。
目的は作業の効率化。条件を満たしていたらとりあえず通す。これを迅速に行うことが目的であり、第一段階でフィーリングまで見ていたら「作業効率化」という本来の目的が失われてしまいます。
条件だけでもダメ
フィーリングだけでもダメ
とりあえず条件で大雑把に候補者を絞って、その後にフィーリングで決める。この2つの段階をしっかり分けることこそが、婚活において極めて重要でしょう。
ご質問者様の婚活が幸せな結末を迎えることを、心よりお祈り申し上げます。

とら婚より一言

いかがでしたか?
結婚相談所でのご活動は、お見合いお申込みに対しての返事にも期限があり、交際にも期限が設定されていることがほとんど…。効率化は時間の確保のため、メンタル疲弊を防ぐために必要なものと考えることも必要です。周りの人はどういったフィルターを使用しているのか、無料カウンセリングで聞いてみるのもおすすめです!
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