傾聴力(コミュ力)の高め方/万人に愛される聞き上手になるには
オタク婚活を含むあらゆる婚活、結婚相談所、婚活パーティ、ネット婚活、婚活アプリや恋愛に関する戦略性重視のコラムです

婚活にて

A「今期だとSAOとか見ていますか?」

B「はい」

… … …

ズコー\(^o^)/

婚活中の皆さんこんにちは!

最近ちょっと忙しくて、久しぶりのコラム執筆です。
ずっとテレワーク&誰とも会話なく数字とのにらめっこ地獄で本当に気がめいっており、たまに出社して話をすることがストレス解消になってしまっていて、人とのコミュニケーションって重要なんだなと実感している今日この頃。

さてそのコミュニケーションですが、個人の婚活の成功率について、私はこのように考えています。

婚活成功率 = 婚活価値 × 婚活戦略能力 × コミュニケーション能力

婚活価値と戦略は出会いの数と質を高める要素であり、それ以降の交際率や交際継続期間を高める要素は「コミュニケーション能力」に寄ります。婚活価値や戦略は比較的こちらの方でどうにかしやすいのですが、コミュニケーション能力だけはこちら側でそうそう関与できず、個々人の日常からの努力の積み重ねを要する項目です。

オタク婚活と言えどもコミュニケーションは必須。いやむしろ、異性慣れしておらずコミュニケーションを「自分だけの趣味」に依拠している方の割合が高いオタク婚活だからこそ、当社のコラムで書く題材は「コミュニケーション・コミュニケーション・コミュニケーション」なのです。

本稿では、コミュニケーションにおいて最も重要である「傾聴力」に着目し、傾聴力とは何か、傾聴力を高めるにはどうしたらいいのかをまとめさせていただきます。なお、私はコミュニケーション研究者でも心理学専攻でもマナー講師でもないので、今回は(も)主観的な話が多くなるとお考え下さい。またあくまで婚活でのコミュニケーションに焦点を当てていることもご理解ください。

コミュニケーションとは何か

私なりにコミュニケーション能力を分解すると下記のようになります。

コミュニケーション能力 = 伝達力 × 理解力 × 傾聴力 × 洞察力 + 情報範囲 + 情報知識

会員様やSNS質問箱で「相手が自分のジャンル未履修で話せなかった」「相手が一般人だから話せなかった」という言葉を聞きますが、そこが失敗の理由ではありません。むしろそれらは + 情報範囲 + 情報知識 という重要度の低い要素なのです。

コミュニケーション能力の重要要素を簡潔に書きますと以下のようになると考えています。

伝達力:相手の分かる言葉で、いつ・どこで・誰が誰と・何を・どうなんだ・それはこんな理由なんだを正しく伝える力
理解力:相手の発言意図や結論、言外の背景や考え、言葉や表情に込めた感情を齟齬なく読み取る力、確認する力
傾聴力:相手が話をしやすくなる環境を体現して作り、話を促していく、聞き役を演じあげる力
洞察力:相手のキャラクターを知り、相手がどのような思考や感情かを持つかを理解し、コミュニケーションに反映する

この中で特に重要な事柄が、相手に話してもらう力である「傾聴力」です。これさえあれば、自分が無口でも、相手が一般であってもオタクであっても、おじいちゃんでも幼稚園児でも、特定の話題に関する知識が無くても、誰とでも会話を成立させ、こちらを好きになってもらうことが可能です。

 

傾聴力とは

傾聴力をもう少し細かく、話の一連の流れに沿って分解しますと、下記になると私は考えています。

① 相手の話しやすい話題を提供する
相手の話しやすい話題を提供するとは下記2つを指します。

・相手の興味関心や、二人の共通項を背景に話題を出す
・話題の縦・横展開を補助するために、言葉の要素を深掘りしたり、連想ゲーム的に要素を拾って別の話題に繋げたりする

② 相手が話すきっかけを作る
相手が話すきっかけとは、簡単に言うと質問の事です。①と密接に紐づいている事柄ですね。

③ 相手が話しやすい環境を作る
相手が話しやすい環境というのは、周囲の煩さや天気のことを指しているのではありません。あなた様自身と向き合った際に、安心して話せるようにする振る舞いの事を指しています。具体的に言うと

・相手に正面から向き合って「聞きますよ」という姿勢を示す
・対面相手と同じ感情を、表情や口で表現する
・相手と似たテンションで接する
・相手の言葉を否定から入らずに聴く
・相手の話を遮らずに聴く
・話すペースを相手に合わせる

④ 相手の話を促していく
話を促すというのは、相手の話をさらにさらに続けて貰うための手助けを行うことです。具体的には

・共感表現とセットで相づちを行い、相手の会話への傾聴姿勢を示す
・相手の言葉を反復し、相手の言葉への理解を示す
・深掘り質問を行い、さらに詳しく話してもらう

⑤ 相手のスタンスに応じて着地させる
相手の求めている結末をこちらが提示して、一連の会話を終了させるとともに、相手を満足させることを指します。何かの答えを言うべきか、それとも同意を示すべきなのかを判断する必要があります。

これらができる人間のことを「聞き上手」と表現するのです。最近の芸能人で言うと、私の見ている範囲ではマツコ・デラックスさん、オードリーの若林正恭さん、みちょぱさんといった方々は特にこれらのスキルに秀でていると感じています。

逆にこれらの出来ない人間は聞き上手とは言えず、マッチングして、話は出来て楽しんでいるのに婚活が上手く行かない方によく見られます。自分のフィールド(趣味)に逃げて自分が話しているだけ、相手の話へのリアクションが欠けていて興味関心を感じて貰えていない…という男女が実は結構な割合でいらっしゃるのです。相手へ聞いていくことのできない方も当然苦戦していますね。要は、他人に興味を向けられない人間ほど苦戦するという事です。

傾聴力を高めるには

今まで私はコミュニケーション系コラムの中で、ことごとく「コミュ力を高めるには理論をある程度抑えたうえで、実践するしかない」と述べてきました。残酷な話ではございますが今回も全く同じでございまして、失敗を重ねることを覚悟したうえで、婚活の中で実践をしていかなければなりません。いかに有益な理論であっても、誰かに試し、経験を積まない事にはレベルアップしないのです。

ただし、いきなり全てを出来るようになることなどございません。そこで、今回はそのステップを提案させていただきます。

A)話しやすい人 になる(③相手が話しやすい環境を作る ④相手の話を促す)

まずは、相手にどんどん話してもらう役割を演じられるようになりましょう。傾聴とは、その字の通り相手の言葉に耳を傾けて聴くことを指しています。そのため仕事、家族、友人との日々のコミュニケーションに下記を取り入れましょう。

A-1)相手に話し切ってもらうことに挑戦する
・相手の会話に相づちを挟む
・相手の会話に頷きを挟む
・相手の目(苦手な場合はこめかみ、鼻、眉毛など)を見る
・否定や揚げ足取りを挟まず、言葉が切れるまで待つ、相手の言葉が出てくるまで待つ

A-2)共感に挑戦する
・相手が笑っていたら笑顔を浮かべ、相手が真剣なときは真剣な表情にする
・相手と同じテンション、同じ距離感で接する
・相手の言葉を言葉を反復する

これらが出来るようになるだけで、相手の話しやすさ、あなた自身へのとっつきやすさは劇的に変わります。
重要なポイントとして「自分のキャラではないから…恥ずかしいから…」という気持ちを乗り越えで 演じなさい という点です。Aに関しては意識一つで簡単に出来てしまえる初級も初級ですので、ここで躓かないようご留意を。

意識によりルーティン化し、ルーティンは習慣となり、習慣は癖となっていくのです。

B)話していて楽しい人になる(②相手が話すきっかけを作る ④相手の話を促す)

次に最も重要な、「質問力」を身につけるステップです。
質問下手な人の聞き方は冒頭の「●●さんは今期だとSAOとか見ていますか?」という感じになってしまい、相手は「はい、見ています」という一言で終了してしまいます。総じて「はい/いいえ」で答えられてしまう質問をしてしまっている点、自分で説明して答えを単語で済ませられるようにしてしまっている点が問題です。

コミュニケーションにおける質問の目的は「相手に話してもらうこと」にあるために、相手が説明するような聞き方をする必要があります。それを具体化すると

・WHAT ~って何ですか?~ってどうですか?
・WHEN ~っていつだったんですか?
・WHERE ~ってどこですか?
・WHO  誰と~なんですか?
・HOW ~ってどんな感じなんですか?~ってどうやるんですか?~はどうなったのですか?

になります。例えば冒頭の質問、もちろん相手の趣味がアニメ鑑賞だと分かったうえで聞く必要がありますが、「今期だとどんなアニメをご覧になっていますか?」であれば、相手は「今期だとSAOとリゼロと~…ですね」になり、さらに5W1H系の質問で話題を繋げやすくなり、Aの話し切りや共感もしやすくなるのです。

これに関しては意識だけで出来るようにはなりません。
まずはスマホのメモに「聞きたいことリスト」を作ることからはじめ、徐々に会話に反映させていきましょう。

どのような形であれアウトプットをすること、そのアウトプットを繰り返し、積み重ねることが超重要です。

それが出来てきたら、リアルタイムで相手の会話のもっと聞きたい事柄に対してその質問を発揮する段階です。先ほどの話題だと「SAOのどんなところが好きなんですか?」「SAOってどんな話なんですか?」等に繋げていくことが可能です。

C)話題が豊富な人になる(①相手の話しやすい話題を提供する)

傾聴力はAとBが出来ていたら基本的には問題が無くなりますが、より流ちょうな会話を行ったり、話題の幅を広げて長期的関係に耐えられるようにするためには以下が必要です。

・あなた自身の情報範囲を広げて触れられる話題を増やす
・連想ゲームを会話中でできるようになる

話題が豊富…一見聴く力には結びつかないのでは?と思われるかもしれませんが、その実相手から言葉を多く引き出すには、より多くの引き出しを持っている方が当然優位に働きます。しかしそれは知識を持っていればいいというわけではありません。
情報範囲についてはお分かりになると思います。それが多ければ多いほど、相手の琴線に引っ掛かる可能性が高まるので、「自分の趣味だけに依拠しないこと」の重要性がここでも出てきます(関連:とら婚が炎上してでも「オタ趣味以外の引き出し」を作るべきと言い続ける5つの理由)。これに関しては趣味の時間再分配を要するでしょうが、意識一つでできる事柄です。

連想ゲームというのは、話を縦横に繋げていくゲームを指します。また先ほどの話題を取ると「SAOとリゼロ」 → 異世界 → ラノベ → 読書 → カフェ → 紅茶 → ダージリン → ガルパン → 茨城 → 魅力度最下位 → 観光…という感じ。このように言葉の繋がりで、または縦方向だと先ほどの5W1Hで話題をどんどんと繋げていくことを指しています。

「●●と言えば?」という問いかけを自分に対してすることで、徐々に頭の回転が上がっていくと思います。ただリアルタイムで行うには慣れが必要ですので、「●●と言えばさー」と口に出して後戻りできなくするといいかもしれませんね。

 

 

D)私の気持ちを分かってくれる人になる(①相手の話しやすい話題を提供する ⑤ 相手のスタンスに応じて着地させる)

最後は相手個人に焦点を当てた、かなりレベルの高い事柄になります。

・相手の興味関心を反映させた話題を提供する
・相手の求めている結末に帰結させる

先ほど「自分のフィールド(趣味)に逃げて自分が話しているだけだと失敗する」と申し上げましたね。婚活では、自分の話に終始するよりも、相手の話を聞くスタンスに終始する方が成功率が高いと言えてしまいまして、特に男性がやりがちな、いかに自分が優れていて、魅力的な体験を重ねてきたかのプレゼンテーションはクソofクソコミュだと私は考えています。婚活では、自分が楽しい事よりも相手が楽しい事が重要なのです。ではどうやって相手を楽しませるのか。

それは、相手の好きなことをベースに話を展開したらいいのです。
婚活初期では直接的に「何が好きなのか」という話をすることができますね。それってその場だけの情報ではなく、今後の交際に係る超重要情報なのです。相手の興味関心や生態を積み重ねれば積み重ねるほど、後々の話題の幅が広がり、相手の好きを反映しやすくなります。そのため婚活初期に、どれだけ相手の情報を蓄積できるかが、その後の傾聴的な、充実した会話を出来るかどうかに深くかかわってきます。

 

そして最後は結末ですね。このコピペをご存知でしょうか。

女『車のエンジンがかからないの…』
男『あらら?バッテリーかな?ライトは点く?』
女『昨日まではちゃんと動いてたのに。なんでいきなり動かなくなっちゃうんだろう。』
男『トラブルって怖いよね。で、バッテリーかどうか知りたいんだけどライトは点く?』
女『今日は○○まで行かなきゃならないから車使えないと困るのに』
男『それは困ったね。どう?ライトは点く?』
女『前に乗ってた車はこんな事無かったのに。こんなのに買い替えなきゃよかった。』
男『…ライトは点く?点かない?』
女『○時に約束だからまだ時間あるけどこのままじゃ困る。』
男『そうだね。で、ライトはどうかな?点くかな?』
女『え?ごめんよく聞こえなかった』
男『あ、えーと、、ライトは点くかな?』
女『何で?』
男『あ、えーと、エンジン掛からないんだよね?バッテリーがあがってるかも知れないから』
女『何の?』
男『え?』
女『ん?』
以下、長いので省略

これは男女のコミュニケーションの違いを端的に表現したコピペです。
会話会話でのケースバイケースではございますが、相手が単に共感して欲しい(良かったね、大変だったね、分かるー…等)だけなのか、明確な答えを必要としているのか(あなたはすごい、~やってみるね、~じゃない?…等)を見極める必要があります。

よく言われるのは、男性は結論を欲し、女性は共感を欲する(関連:男女のコミュニケーションの相違と男女の抱く将来像)ですので基本的にはそれに沿って行けば大事故は起こしませんが、例えば男性が何かを嘆くときには共感を欲していて、女性が「どうする?」という言葉を発してきたときには解決をリードすべきだったり…がございます。男女の違いを頭の中にベースとして設定したうえで、経験の中でブラッシュアップしていくのが「結末」であるとお考え下さい。


以上、いかがでしたでしょうか。

人は基本的に自分が大好きですから、自分にとって都合のいい話が出来ると楽しい生き物です。同時にそれは相手も同じ。

しかしながら皆さんは「相手に興味を持った」はずで、相手のことを知りたいと思う本能を有しているはずなのです。

皆さんは相手のどこに興味を持ったのでしょう。
皆さんは何故相手と会おうと思ったのでしょう。
相手の事をどれだけ見て、気にして、考えているのでしょう。

それを言動に反映していくことが「傾聴的なコミュニケーション」であって「傾聴力」を高める方法そのものなのです。
だからこそ、特に男性には「オタク婚活だから敢えて言うけどオタク語りに終始するな、趣味に逃げるな」と言って憚らないのです。

まずは自分の守備範囲の事柄(オタク婚活的には、その多くは「趣味」を指します)から少し離れることを心がけ、相手側に重心を傾けるようにしましょう。

それは趣味の否定ではなく、趣味の卒業でもございません。間違ったコミュニケーションの否定をしさえすれば、オタクであっても万人と仲良くなれるのでございます。

 

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