【第47回】ウケを気にして楽しむ趣味…楽しいかね?
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。
【ご質問】
健康の為に週に1回「ヨガ教室」に通っているのですが、男性からの受けは良くないよと友達に言われました。追っかけやギャンブルと違って良いことしかないヨガがなぜなのでしょうか?逆に何を始めれば良いのか…上野さんのご意見をお聞かせください。(女性30代)

【回答方針】
ご質問誠に有難うございます。

さほど気にするような問題であるとは思いませんが、男性受けが「良い」か「悪い」の2択で考えるのであれば、ヨガは「悪い」に分類される趣味の可能性が高いでしょう。

あくまでも「良いか悪いか」の2択で考えれば、という話で御座いますので、悪いとは言っても気にするような問題では御座いません。そもそも趣味なんて自分が好きなことをすれば良いのであり、男受けなんて考えてやるようなものではないのです。

もちろん受けが良いに越したことはございませんが、それでも気にするような話でもないでしょう。

それではヨガの男性受けがやや悪いのは一体なぜなのでしょうか。

30年前

ヨガの男性受けが悪い理由は大きく2つあると私は考えます。

1つ目の理由は、ヨガという趣味が男性にとって何のメリットもないということ。

確かにヨガをすることで精神が安定したり健康になったりするかもしれません。しかしそれはご質問者様のメリットであり、男性にとってのメリットではないのです。

これは料理と比較するとわかりやすいことでしょう。

仮に料理が趣味の女性と付き合った場合、男性は美味しい料理を食べることが出来るかもしれません。つまり女性の趣味がそのまま男性にとってのメリットになっているのでございます。

一方でヨガが趣味の女性と付き合ったとして、男性にはどのようなメリットがあるのでしょうか。もしも男性もヨガを趣味にしているのであれば一緒にヨガが出来るというメリットがあるかもしれませんが、そうではないのであればこれといったメリットが存在致しません。

またヨガは他の趣味と比べて男女比が極めて歪(いびつ)であり、ヨガをしている男性は極めて少数に限られます。絶対数が少ない以上、全体的に見れば低評価になるのはことでしょう。

例えデメリットがないにしても、メリットのないものに価値は存在しないのです。

ですので料理やお菓子作りのような明確にメリットがある趣味や、ゲームやスポーツのような比較的男性と一緒に楽しめそうな趣味と比べてしまうと、どうしてもヨガの評価は低くなると言わざるを得ません。

「男受けが悪い」というのはあくまでも相対評価であり、他の趣味と比べるとヨガは男性受けが悪いことが多いという意味なので御座います。

ヨガの特異性

次に2つ目の理由ですが、これを説明するためにヨガの特異性について述べさせて頂きましょう。

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先ほど「ヨガの男女比は極めて歪」と申し上げましたが、この歪さはおそらくご質問者様の想像よりも遥かに大きいかと思います。比較の意味も込めて、まずは他の歪な趣味の男女比を述べさせて頂きましょう。

まずは競馬。予想通り圧倒的に男性人気の趣味であり、その男女比は約6:1
次に麻雀。これまた男性人気の趣味であり、男女比は約4:1
続いてパチンコ。やはり男性人気の趣味で、男女比は約6.5:1

それではヨガの男女比は一体どの程度のものなのでしょうか。

総務省による調査結果によると、日本人でヨガを行っている女性は約60万人、一方で男性はわずか2万人。

男女比は実に1:30。ヨガをやっている女性は男性の30倍にもなるのです。競馬や麻雀と比較して、ヨガの男女比がどれほど歪なのかご理解頂けることでしょう。

もちろん、歪だからと言ってそれが何も悪いという話では御座いません。しかし男女比がここまで歪な数字になる趣味はあまりないでしょう。女性客が来ないと泣き続けている麻雀ですら、男女比は4:1程度なので御座います。

それではヨガはなぜここまで男女比が歪になってしまったのでしょうか。その決定的な景気になったのは今から30年ほど前のある事件が関係しているのではないかと私は思います。

ヨガの景気

1995年3月20日午前8時。

東京の地下鉄で人類史上最悪の化学テロが発生しました。この事件を起こしたのは、かの有名な某宗教団体です。

某宗教団体は教祖がヨガの教室を開いたことがその始まりで御座います。そのためヨガは某宗教団体にも引き継がれ、この事件を契機に日本におけるヨガの評価は地の底まで落ちることになりました。

これに困ったのがヨガ業界。

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地の底まで落ちたヨガの負のイメージを払拭すべく、ヨガから宗教のイメージを徹底的に排除する方針を取りました。しかしヨガは元々仏教由来のものであり、宗教色を完全に消すことは容易なことでは御座いません。何せヨガにおける重要な要素の多くは宗教由来のものであり、ヨガから宗教色を消すことはそのままヨガそのものを消滅させかねないからで御座います。

そのためヨガ業界は「宗教」のイメージを払拭するのではなく、ヨガに対して別のラベルを貼り付けるという方針を取りました。そのラベルこそが「スピリチュアル」と「女性」で御座います。

宗教というイメージをスピリチュアルというラベルで覆い隠す。言ってることはどっちも大差ないのですが、横文字になった途端なんとなくイメージが変わるのはご理解頂けることでしょう。

また某宗教団体の幹部が男性ばかりだったからなのか、それとも健全なイメージには女性の方が適切だったのか「女性」というラベルもまたヨガのマイナスイメージを払拭することに役立ちました。

その結果、ヨガにはスピリチュアルと女性というラベルが付くようになり、今日の歪なまでの男女比が形成されることになったので御座います。そして「スピリチュアル」と「女性」の親和性が高いことはわざわざ説明するまでもないでしょう。

海外でもヨガは女性人気の高いアクティビティでございますが、日本ほど男女比が歪な国はそうそう御座いません。

もちろん私は男女差別主義者なので、ヨガの男女比が100:1でも1000:1でも何の文句も御座いませんが、ここまで男女比が歪なアクティビティが極めて珍しいことはご理解いただければ幸いです。

さて、1995年のテロ事件から30年弱が経った今日、ヨガという言葉を聞いても某宗教団体をイメージする人は減ったことでしょう。しかしオウムのイメージを払拭するために貼った「スピリチュアル」や「女性向け」という新たなラベルを想像する人はそれなりに増えたことと思います。

この構造の中に、男性のヨガに対するイメージが悪くなった原因が2つ御座います。


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1つ目は排斥性。現実問題としてヨガは1:30という極めて歪な男女比のアクティビティであり、それは男性からすれば自身を排斥してきた業界に見えても仕方がありません。

先ほど私の家の近くのヨガスタジオを調べたところ「男性でもOK」というスタジオが2つ御座いました。別段文句を付ける気はないのですが、こんな表現をする時点でヨガ業界が圧倒的に女性傾倒しているのは間違い無いでしょう。男性でもOKという表現をするということは基本的には「男性NG」であり、さらにOKなスタジオでも「男性歓迎」とは思っていないのです。

重ね重ねになりますが、私はこのような状態が悪いとは全く思いません。もしも私がヨガスタジオをオープンするとしても確実に同じ方向性を選ぶでしょう。女性の30分の1しか存在しない男性客を狙うなんて、ブルーシャン気取りの水溜りで御座います。

しかし自分のことを排斥するものを好む人間は極めて稀なのもまた事実。変態と言っても過言では御座いません。ご質問者様だって「ヨガとかキメエ」なんて言っている人間とは付き合いたくないことでしょう。

2つ目の原因はスピリチュアルで御座います

ご質問者様はヨガの男性受けが悪い理由をお考えのようですが、スピリチュアルの男性受けが極めて悪いことはご理解されているでしょうか。

スピリチュアル・アイドル・海外旅行・ブランド品

この4つは男性受けが極めて悪い趣味の四天王で御座います。そしてヨガはそのうちの1つと極めて親和性が高いのですから、それに否定してイメージが悪くなったのでしょう。

ヨガがスピリチュアルだと言っているのでは御座いません。ヨガとスピリチュアルの親和性が極めて高いと言っているので御座います。全てのヨガがスピリチュアルだとは言いませんが、スピリチュアルを売りにしているヨガ教室がそれなりに存在しているのは事実であり、親和性が高いということは否定できません。

ちなみに女性受けが極めて悪い四天王は「ギャンブル」「タバコ」「風俗」「アイドル」「鉄道」「車」「ミリタリー」「コレクション」の8つで御座います。

ヨガよりも無謬性が怖い

ヨガの男性受けが良いか悪いかの2択で言えば、悪いでしょう。

しかしここまで色々と語っておいて申し訳ないのですが、悪いと言っても大した問題ではないでしょう。気にする人もいないことはないでしょうが、気にする人でもそこまで気にはせず「まぁ選べるなら違う方がいいかな」くらいのレベルかと思います。

そのため例えヨガの男受けが悪かったとしても、さほど気にするような話でもないでしょう。ヨガが好きなら続ければ良いし、わざわざ新たな趣味を始める必要も御座いません。

しかし、今回の回答の本題はここからで御座います。

正直に言ってヨガが良いとか悪いとか、そんな話はどうでも良いのです。ご質問者様にはヨガの是非なんていう些細な問題よりも、もっと重大な問題があると私は感じました。

それがご質問文の「追っかけやギャンブルと違って良いことしかないヨガ」という部分。

ヨガの良し悪しを私は知りません。しかし、良いこと「しか」ないという表現を使えるほど万能ということは恐らく無いでしょう。仮に万能だったとしても、それは悪魔の証明であり口にできるものでは御座いません。

言葉の綾と言われればそれまでなのですが、私はこのような表現を使う人間が本当に怖いのです。百歩譲ってご質問者様にとっては良いことしかなかったとしても、相手にとってそれが良いこととは限らない。このような絶対的に肯定する思想はある種の信仰と言っても差し支えないでしょう。

もちろんヨガは「良いこと」の方が多いかもしれません。しかし「良いこと」の方が多いとしても「良いことしかない」ということ恐らくはないでしょう。

己の無謬性を主張する人間ほど恐ろしいものは(多分)存在しません。ヨガがスピリチュアルかどうかは私には分かりませんが、ご質問者様の口調は敬虔なる狂信者のそれにしか私には見えないのです。

とら婚より一言

いかがでしたか?
些細な疑問も、捉え方によっては危険が潜んでいることに驚きました!
「絶対」ということ無いのだなと、つくづく実感いたしました。

和月 伸宏 著 るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-/(集英社)

♡ご成婚者インタビューまとめ♡

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