【ご質問】

【回答】

ご質問誠に有難うございます。

大変失礼ながら、今のご質問者様はAVを参考にしてセックスする男性と何も変わりません。

例えるならば「ガシマンしながらコイキングキスをする男性」のようなものでしょう。
そんな男性を見て女性がドン引きしているのと同じような気持ちを、多くの男性はご質問者様に対して感じていることと思います。

AVを参考にしてはいけない構造的な理由

ご質問者様がAVをご覧になったことがあるかどうかは分かりませんが、もしも見たことがあるのであれば「なんだこれ」と思われたことでしょう。

愛撫と呼ぶのも憚れるガシマン。処女のはずなのに簡単に絶頂。キモいおじさんが何故か愛され、男性器は大きければ大きいほど喜ばれる。

女性からすれば「そうじゃない」と思うことのオンパレードなことでしょう。しかしAV業界の方々はそんな女性の意見を無視して、今日もガシマンAVを制作し続けることと思います。

それは一体何故でしょうか。

その理由はAVの主要客が男性であるからに他なりません。

主要客が男性である以上、男性が喜ぶような作品を作るのは当然のことでしょう。これはAVに限った話ではなく、あらゆる商売に共通する話で御座います。大食い客が主要顧客のお店はご飯の量を多くしますし、不倫カップルが主要顧客のラブホテルでは車のナンバーを隠すようなサービスを展開するものでしょう。

実際のセックスでAVを参考にしてはいけない理由はまさにここに御座います。AVは作中で女性を喜ばせようなんて少しも考えてはおりません。全ては顧客である男性のため。そんな作品を参考にしたら実際の女性が喜ばないことなど容易に想像できるでしょう。

石黒正数 著 『それでも町は廻っている』／（少年画報社）

そしてこの構造は男女を入れ替えることで、そっくりそのままディズニーにも当て嵌まります。
いわゆる「ディズニープリンセス」が登場する作品は基本的に女性客をターゲットにして制作されており、当然ですが女性が喜ぶ内容の作品になっているのです。

ですのでそこに登場するヒロインたちは「男性にとって理想的な女性」ではなく「女性が考える理想的な女性」に他なりません。
そんな女性を参考にしようとしているご質問者様はAVを参考にしようとしている男性と構造的には何も変わらないので御座います。

おそらくご質問者様はベルやアリエルやエルサを理想の女性として考えていることと思いますが、それはAV女優に夢を見ている男性と同じでしょう。

あれはフィクション、物語なので御座います。「こんなことがあったらいいな」と妄想で楽しむ分には何の問題も御座いませんが、これを現実世界に持ち込むなどガシマン男と何も変わりません。

プリンセスだから結婚できない

もしもご質問者様が結婚をされたいのであれば、ガシマン男のような考え方を1秒でも早く卒業したほうが良いでしょう。結婚したいと願わないのであれば、どうぞお好きにして下さいませ。

ディズニープリンセスは男性に好かれる女性ではなく、女性にとって都合の良い環境にいる女性なのです。そんな女性を目指しても結婚なんて出来るはずがありません。
ガシマン男を卒業しなければならないのです。

重ね重ねになりますが、ディズニーをフィクションとして楽しむ分には何の問題も御座いません。私たち男だって異世界転生ものやハーレム作品を読んで、自分にとって極めて都合の良いヒロインたちを愛でているのです。それ自体は良いのですが、フィクションを現実に持ち込んだらただの痛い人でしかありません。

中村力斗/野澤ゆき子 著 『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』／（集英社）

これは男女を逆転するとよく分かるでしょう。異世界転生ものの主人公の男性には、何事に対しても斜に構えていて、やばいくらいセクハラをし、ネットで仕入れただけのにわか知識を披露しているだけの痛々しい方がいらっしゃいますが、そんな方が現実でモテるはずがありません。フィクションの世界の主人公はどちらの性別であっても、ファン層にとって極めて都合の良い人格になっているので御座います。

ですので、ご質問者様はプリンセスのような女性ではないから結婚できないのではありません。プリンセスのような人間だから結婚出来ないのです。
魔法で街を氷漬けにしても、反社のような魔女と契約をしても、それでも自分は愛されるという都合の良い世界観を生きているからこそ、現実では人からあまり好かれないのです。
フィクションはフィクションとして楽しむべきであり、それを現実に持ち込むのはガシマン男と何も変わりません。

それでも……一部のガシマン男がなんだかんだで結婚しているように、もしもご質問者様が本当にプリンセスならばまだ可能性はあったでしょう。つまりエルサのように王位継承権と莫大な財産を持ち、アリエルのように美しく、そしてベルのように若ければ、まだ可能性は御座いました。

ですが失礼ながらご質問者様はそのいずれも持ち合わせていない。いや、美貌は分かりませんが、少なくとも王位継承権と莫大な財産はお持ちでないでしょう。そして嫌われるのを覚悟してでも言わなければなりませんが、ご質問者様は決して若くはありません。

そもそも結婚相談所に登録してまで結婚を望む男性は、その多くが子供が欲しくて登録しているのです。子供が欲しくない男性は、そもそも結婚相談所に登録などしません。
つまり40歳という年齢はご質問者様が想像されているより遥かに大きなマイナスポイントなので御座います。

失礼は承知でお伝えします。ご質問者様は婚活市場において決して人気の物件では御座いません。

ご質問者様が「色々と残念」と思うのと同じように、相手の男性もご質問者様のことを「色々と残念」と思っている可能性が極めて高いと言わざるを得ないのです。酷いことをお伝えしている自覚は御座いますが、それでも40近くで婚活をされるご質問者様にはお伝えしなければなりません。友人も同僚も、誰もご質問者様に注意なんてしてはくれないのです。セバスチャンだってアリエルが40にもなったら注意をしてはくれないでしょう。注意をしてくるうっさい奴は、ご質問者様に嫌われても何にも問題のない私のような他人くらいなもので御座います。

尾田栄一郎 著 『ONE PIECE』／（集英社）

結婚をしたいのであれば、どうか覚悟を決めて下さいませ。非常に不快かつ残念なことにご質問者様はもう選ぶ側の人間では御座いません。頭を下げて選ばれなければならない立場になってしまったのです。

マナーがなっていないなら教えればいい。

会話が盛り上がらないのならば盛り上げればいい。

なんでそこまでしないといけないのかって？
ご質問者様が相手にスペックを求めているからで御座います。
スペックを気にするということは、言い換えるとご質問者様はそこそこの年収の男性と結婚したいと願っているということであり、ご質問者様は結婚することで経済的メリットを享受できることに他なりません。

ならばこちらも対価を払わなければならないのです。エルサは王位を対価にできる、アリエルは王族とのコネクションを対価にできる、ベルなら若さを対価にできる。

荒川弘 著 『鋼の錬金術師』／（スクウェア・エニックス）

ですがご質問者様はもうどれも持ち合わせてはいないのです。ならばせめてマナーを教えるくらいのことはして下さい。会話を盛り上げようとして下さい。
スペックを妥協しろとは言わないから、せめてそれくらいはして下さい。

それも無理なら……私の手にはもう負えません。結婚せずにディズニーオタクとして生きてくださいませ。私はそれが悪いとは思いませんが、それが嫌なら覚悟をして下さいませ。

とら婚より一言

いかがでしたか？

婚活においても、結婚生活においても理想と現実と大きく違う事がございます。妥協して結婚する必要性は全くございませんが、存在する異性の中から探さなくては居ない人探しを永遠にする可能性が出てきてしまいます。

上野さんからもお話をさせて頂いておりますが、対価としてご自身の付加価値の底上げを行っている方もおります。
結婚したくない人探しをしてしまっているのでは探す為の第1歩すら踏み込めておりません。その為には○○だったら可能なのか？という視点を持ち原石の方も探す事も重要です。

単純に異性に会うだけで結婚したくない人探しをしていては婚活に何年かけても何十年かけても終わる事は無いでしょう。しかし正しい婚活を行う事で道が見えてくるのではないでしょうか。
それでは婚活沼にはまらない良き婚活を！

谷川流 著 『涼宮ハルヒの憂鬱』／京都アニメーション

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