婚活女子の皆さん、こんにちは。
皆さんは、婚活の参考にどんな情報を参照なさっていらっしゃいますか?
SNS界隈だと
ツイッター:婚活コンサルひかりんさん、モテコンサル勝倉さん、当社 等
アメブロ :結婚物語。さん、仲人Nさん 等
が一定のフォロワーを抱えているように思いますが、皆さんは例えばこんな情報を見ていらっしゃいませんか?
・婚活実況ブログ
・婚活エッセイ漫画、実況漫画、体験漫画
・Twitter婚活アカウント
自分の体験をもとに、これに注意!こうしたらいいよ!という情報を発する非常に有益な情報でございますよね!皆さんもやったほうがいいですよね!
というわけで本日は、婚活実況ブログ、婚活体験漫画、愚痴系婚活Twitter情報について語っていこうと思います。なお、私はあまりにもアレな情報を見過ぎてもはや嫌悪感が生じているので、多分ブログや婚活垢に対する評価をかなり厳しくしていて、悪い部分を切り取りにかかっていると思っています。
なのでぜひ「減点評価するなって普段言ってるくせに(笑)」「拗らせんなって言ってるとら婚の人も拗らせてる(笑)」と、皮肉る感じで見ていただければ幸いです。
なお「婚活女子」と指名しているのは、ブログ、SNS、婚活漫画…全て女性が主要なライターであり、女性が主要な読者だからです。
なぜ私が婚活ブログ等を人に勧めないのか
なぜ私が婚活ブログや婚活垢情報を嫌うのか…大きく2つの理由がございます。
①婚活ブログ等の情報活用が非常に難しい、もしくは大半の情報に価値が少ないから
②筆者にも読者にも悪影響を与える可能性が非常に高いから
以下で具体的に説明させていただきます。
婚活ブログ等の情報に価値が少ない4つの理由
① 成功体験でない、うまく行っていない体験だから
そもそもなのですけど、婚活ブログやSNS投稿をなさる方。婚活が上手く行っている方でしょうか。
いいえ、違います。基本的に婚活がうまくいっていない、苦労されていらっしゃる方々がそれらをお描きになっています。
当然そうですよね。真に参考にすべき、婚活がすんなりうまく行く方は基本的に婚活に苦労せずにすんなり卒業するわけで、そもそも描く事柄が大してないわけですから。
では、その婚活が上手く行っていない人間の体験に価値があると思いますか?
無くはないかもしれませんけど、活用すべきかどうかというとNOですよね。
婚活が上手く行っていない人間の心の叫びを見せられても成功率が高まるはずがないんです。むしろそれに追従すると成功率が低くなってしまいます。そもそも成功していない人間の主張は成功論ではなく、失敗論なんです。100人にも300人にも会ってうまく行かない程度のノウハウしかない、成立しない相当な問題を見つけられていないし解決するに至っていないと判断できてしまうのです。
婚活の流れが参考になる?そんなのわざわざブログを見なくても情報は溢れています。
ただし、そのブログや漫画の主題がただの体験記・レビュー記・心の叫びでなく「自身の婚活価値を自覚できており、マッチング数等が向上した具体的改善点がここであった」のようなノウハウ情報、学びのまとめである場合には、価値ある情報だという事が出来ます。ブログやSNSでは圧倒的に少なく、婚活漫画の中にはたまに有益なのがある印象です。
② 個人体験であり、主観だから
質問させていただきます。皆さんは「ワンパンマン」をご存知でしょうか。
主人公のサイタマは、地球を滅ぼしかねない敵をパンチ一つで木っ端みじんにする最強人物です。そんな彼がどのように強さを手に入れたのか…それは「腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmのトレーニングを三年間、毎日やること」です。
では皆さん、「腕立て伏せ100回、上体起こし100回、スクワット100回、ランニング10kmのトレーニングを三年間毎日」やってみましょう!これで皆さんも最強!
そんなわけないですよね。フィクションというのもありますが、この漫画内でもその方法でサイタマレベルの強さに至る訳はないと断言されています。
それと同じく、婚活ブログや漫画内での「私はこうやった」「私はこんな人と出逢えた」というのは、あくまでその筆者本人の価値が前提としてあり、能力、教育、環境、経験、性質、選択基準などの様々な個人体験があって実現しているストーリーであり、そして基本的に多くても~数十名程度の相手だけを相手取っているだけなので、客観性と一般性に乏しすぎるのです。
その筆者独自の物語を読者が再現できるでしょうか。
出来ないとは言いませんが、出来たとしても部分的にしかできません。だからこそ、情報の取捨選択をしていかなければ役に立たないのです。この取捨選択をどうするかが、非常に難易度の高い部分なのです。
また、皆さんの顧客と筆者の不一致もその一種でしょう。
皆さんの結婚相手の性別は何でしょうか。では皆さんのフォローしている相手の性別は何でしょうか。
顧客の意見が重要なのか、同性の主観や欲求が重要なのか、どちらなんでしょうね。
③ 印象的事柄のみを拾い誇張しがちだから
皆さん、ちょっと小学生時代に戻ってみましょう。夏休みの宿題として日記を書けと言われた時どちらを書きますか?
A)友達とプールでたくさん遊んだ
B)プールから帰ってきた後に宿題をしてテレビを見た
確実にAをお書きになるかと思います。この現象が、婚活体験を発する方々にも起こってしまいます。
試しに婚活漫画を見てみてください。まーーーー個性豊かな方々が登場します。一方婚活を運営している人間は共通してこう思うと思います。「いや、何百人何千人に接してきているけどこんなクレイジー集団じゃないから」。
日常的に投稿するSNSだとまだ多少マシな傾向はありますが、特にランキング上位のブログと、婚活漫画、5000以上のフォロワーを有する婚活アカウントに顕著にみられるのが「記事化、漫画化、ネタ化に耐えられる案件を選んで書く」という現象です。
この誇張により、本来伝えられるべき「ごく普通の体験」は闇に葬られ、あたかも少数事例が日常的な、多数派のように映り、婚活の事実や見るべきポイント、反省すべきポイントが正確に伝わらなくなるのです。
④ 筆者の目的と読者の目的が不一致だから
これが一番重く感じることです。
皆さんが婚活ブログ、漫画、SNSを見る目的は何でしょうか。
ブログ、漫画、SNS全てに言えるのですが、多くの筆者は基本的に誰かからのアドバイスを求めているのではありません。自身の成功ノウハウを伝授したいのでもありません(成功していない方が大半だから)。自身のストレスをアウトプットすることで消化する+誰かから共感してもらう、慰めて貰う事で不満解消することを目的にしているのです。ブログは日記でしかなく、エッセイはエッセイでしかなく、婚活垢はただの本音投稿でしかなく、攻略情報をつづってはいないのです。
婚活垢については、婚活は孤独だから仲間が欲しい、誰かに話しを聞いて欲しいというのが言い分でしょうか。ただそれも「自身のストレスをアウトプットすることで消化する+誰かから共感してもらう、慰めて貰う事で不満解消する」の言い換えでしかありません。
皆さんが「婚活の参考にしたい≒ノウハウを吸収したい」という想いが少しでもあるのであれば、完全に目的と不一致のツールであると言えるために、即刻見るのを辞めた方がいいです。もしくは、しっかりとアカウントを吟味して、有益な方を選んでそれ以外をシャットアウトした方がいいでしょう。
もしも「似た状況を読むことで共感欲求を満たしストレス閑話」ならば、まあセーフかもしれませんが、それは後述の理由で結局お勧めできない使い方です。
婚活中の方の情報が悪影響を及ぼす5つの理由
① 自己正当化しがちで自省しなくなる姿勢に倣ってしまうから
さて、前項で、婚活ブログやTwitter等の婚活アカウントの目的は「自身のストレスをアウトプットすることで消化する+誰かから共感してもらう、慰めて貰う事で不満解消すること」だと申し上げました。ブログ、漫画、SNS全て基本的に筆者のフィルターを通して描かれます。
という事は。
筆者は自分のことを悪者(反省すべき存在)に描き上げると思いますか?
絶 対 に NO で す
筆者は必ず「自分が悪者には絶対にならない」風に書き、個人の認識こそがその場での事実になってしまうのです。結果、本来は自分が悪いはずの事柄に目をつむり、とにかく相手を責めよう相手を責めようという姿勢になっていきます。例えばこの文章
”先日3回目のアポに行ってきました。そこでどうしても気になったのですが、相手の男性が全然リードしてくれません。行く場所も私に聞いてくるばかりで、ディナーも予約していなくて待たされました。都内だし、普通予約するものだと思っていたのですが…。私が誘われたのに結局割り勘でモヤモヤしました。これ以上はちょっと無いかな。”
これだけ見ると確かに男性が悪いかもしれませんね、なぜなら自分が悪くない風に書いて彼に全ての責任を押し付けていますから。しかしながら自分の姿勢、自分の参加度合い、自分のコミュニケーション、自分が相手にすべきことはどうなんだ、という点が一切考慮されないのです。自分はもてなされて当然の高貴な生き物だ、自分がそれをワザワザ言わなくとも相手はそれを察して当然だろうとふんぞり返っている姿勢な点に、皆様お気づきでしょうか。
筆者も、読者にも同じ影響を及ぼします。
ちなみに敢えて、結構ぎりぎりを攻めている例文を上げたのですが、この文章に100%共感してしまう女子は婚活ヤバい系だとお考え下さい。
② 同じクラスタが集う事で事実が挿げ替えられるから
こんなことがありました。※個人を攻撃する意図はないのでフェイクを交えます
とある婚活垢さんがこんな投稿をしました。
「女子は髪にも服にも体型維持にもメイクにもお金をかけているんだから、男がその辺を考えて女子に奢ったりプレゼントしたりするのは当然として、私たちに報いるためにスマートにリードする事を必修科目にしたい」
それに対して、共感する女性が集い、客観的に見るとリプ欄が地獄の世界が誕生していました。結果この投稿主と、共感してしまった女性たちは、海の向こうから一生戻ってくることはなくなったでしょう。。。
ブログやSNSには、同じ不満を持つ方が群がってきて、そうでない存在は「ないもの」として排除されます。そうすると、そのクラスタ内の総意として、客観的には間違った事柄でも、そのクラスタ内では多数派であるがゆえに、この世の真実に置き換えられてしまう現象が多発します。
ブログや婚活垢は、自分が見ていて気持ちのいい(=共感しやすい)ものを選択してしまいがちですし、リムーブも簡単にできてしまいます。であるがゆえに読者が同じような価値観を持つ方の集団となってしまい、捻じ曲がった価値観を妄信する集団化してしまいがちになるのです。当然筆者もそれを認められることでさらに歪んでいくでしょう。
特に女性がこれをやってしまいがちで、女子会に行くなと主張している理由もこの辺になります。
③ 普通の価値観が歪んでいくから
②と近しいことでございますが、個人の主張や主観の集まりばかりに触れていると、捻じ曲がった価値観を妄信するあまりに、客観的事実や現実を受容する能力が低下していきます。印象的な条件のみを記憶していくと、それが一般的な事だと考えてしまいます。結果、間違った普通の基準を自分の中に持ってしまう事に繋がりますし、間違った基準を自分の中に据えていく結果「相手へ求める条件・要素」が異常なほど高くなっていくのです。しかしそれを普通のことだとしか思わなくなるのです。
婚活垢の皆さんは、仲間が欲しくて「#婚活垢さんと繋がりたい」をやってしまっているのでしょうが、それこそが自分たちの首を絞める結果に繋がっていることを強く強く自覚した方がいいでしょう。
当社のこの辺の記事はかなり反響いただいているのですが、反響いただく理由は「今まで信じていた普通を公式によって正面から壊されたから」だと感じています。沼の奥底に沈んでいる女子にも早く届いて欲しいものでございます。
参照①:アラサー女子が婚活沼に嵌るのは「普通の男」が0.1%もいないから
④ 倫理が緩くなるから
婚活ブログや婚活アカウントの目的は「自身のストレスをアウトプットすることで消化する+誰かから共感してもらう、慰めて貰う事で不満解消すること」だと申し上げましたね。
この影響は倫理にも影響します。
婚活ブログ、婚活漫画などに登場する人は筆者以外に誰がいるでしょう。
そうです、出会った相手です。
相手へ不満を持つ+承認欲求=相手をディスる!ディスった相手が文中に登場!色んな罪を擦り付け!
という数式が出来上がります。
私の元には既に10人近く「アポで出会った相手に、元彼女に『Twitterに漫画投稿』されて、そうとう叩かれていた。しかも嘘ばかりで俺だけが悪く仕立て上げられている」という被害報告が届いていますし、「婚活垢」で検索をかけてみてください。相手への不平不満ディスり、ディスりへの賛同の嵐。当人たちは一切悪く思ってもいません。本当にヤバい界隈です。
自らの欲求の対価に誰かを傷つけることを平気で行うようになる、その様を見た読者も同じ行動を取るという、とても悲しいことになってしまいます。最悪、名誉棄損で訴えられかねないですよね。
ていうか商業婚活漫画、あれ全員に了承取ってるんですかね。特に結婚相談所だと一度別れたらアプローチ禁止なので、私はそこをめちゃめちゃ疑っています。
⑤ 自身の承認欲求が高まるがゆえの弊害
このように、色々と歪んでいく「婚活情報の実況と、その視聴」ですが、その歪みに拍車をかけていくのが「読者が反応してしまう事」です。
何度でも書きましょう。婚活ブログ、婚活垢、婚活実況漫画等を描く目的は「アウトプットすること、それに共感を得ることでの不満解消」にあります。
この「共感を得る」ことが非常に厄介なのです。
誰かから認められることはある種の快楽です。それが苦労している中での成果であるなら味は格別でしょう。今までの自分では味わったことの無いほどのRTといいねを貰った日にはもう。。。
何が言いたいかというと、婚活実況により誰かからの共感を得てしまうと、そのたぐいの投稿が常態化してしまうのです。
共感を得る欲求が高まれば高まる程、人は事実を捻じ曲げ、他者を踏み台にし、敢えて注目を集める表現をしがちだと考えています。
こんな投稿で反響を得られるのなら私もやってしまおうと思いがちなのです。
本来「幸福な結婚生活を送るための相手探し、コミュニケーションによる良好な関係構築」であるはずの婚活の場が、重箱の隅を楊枝でほじくるようにマイナス探しに勤しみ相手の出方を伺う場に変貌します。
本当は「アウトプットによる不満解消」程度の婚活実況が、共感を得るために「ネタを投稿する事」を目的としてしまいます。
共感に対する渇望は、それほど人を狂わせるのです。
誰がどの情報を参照すべきか
自分の婚活を上手く回したいという想いを持っているのならば、即刻婚活垢のフォローを辞めて、ブログのブックマークを外し、0の状態から探し始めるべきでしょう。ただその中でも、ユーザー目線での情報が欲しい方もいらっしゃるかと思います。
ではどんな情報を参照すべきか。3つの視点がございます。
① 異性の書いた情報
皆さんのターゲットは異性なわけですから、同性意見よりも1億倍は価値の高い情報が詰まっています。
同性の「私はこう思う」よりも異性の「俺はこうされたら嬉しい」の方が重要なのです。顧客ですから当然でしょう。
② 同性の書いた、自分のここが悪かった、ここを変えていったという反省日記的な内容
これは今まで書いてきた通りです。
③ 婚活中の人間でなく、婚活を終えた人間の書いた情報
婚活を終えた人間は成功者です。そして終えたがゆえに誰かを悪く書くことも無く、自分の婚活を振り返った学びや心がけを書いている確率が非常に高いです。
これに沿って選択すれば、あまり失敗することはありません。間違っても、同性の書いた、恨みや怒り、悲しみに満ち溢れた情報にはアクセスしないようご注意ください
もしもそれらの類を見たい場合は、必ず「反面教師として利用する」ように強く自分に言い聞かせましょう。
ちなみに
面白さやスカッと感、共感を求めているなら「結婚物語。」さんのブログを強くお勧めします。個別事象に対する各論、ケーススタディとして抜群に面白いと思います。
直接的にノウハウを学びたい場合や課題解決を求めているのならば当社のコラムを強くお勧めします。当社の場合、私が直接会員を持っていないのもあって、結婚物語。さんと違って個別事例を取り上げるのでなく、婚活ロジック・スキーム・心理・コミュニケーション等の普遍化、総論的情報の傾向にあります。なので検索上位は取れるけど、ユーモアに欠けてバズりはしない・・・(ぐぬぬ)
自分で言うのもなんですが、多分2020年現在(更新:2023年度とら婚は日本結婚相談所連盟に加盟の4000社において成婚TOP1を受賞しました)の結婚相談所界隈の情報発信力トップランナーが結婚物語さんと当社なので、ブログや婚活垢を見るよりもよほど有益だと思います。
さて、この文章を最後まで読んでいただいた婚活垢女子の皆さん、ブログ投稿者さん。もしも婚活垢やブログをそのままお続けになるのなら、是非とも過去ツイや過去記事はそのままで「婚活で出会った相手をディスるとか、私はそんなクソ女とは違うから!」という一文と共に、このコラムをSNSに投稿してみてください。
もっととら婚を知りたいと思った方は
お電話でのお問い合わせ
03-6479-7691
【平日】12:00~20:00【土日祝】11:00~19:00 / 年中無休(予約制)