私は「BE BLUES!~青になれ~」にドはまりしてしまったため1巻から読み続けるという日々を送っていました。
サンデーで連載されているサッカー漫画でして、テニプリや黒子のようなファンタジー的なものでなく、ハイキューやメジャーのような少しファンタジー観のあるオンリーワンの武器を基にジャイキリしていくタイプでもなく、後期スラダンやダイヤのAのようなリアル系統の漫画です。ちなみに私の推しはナベケン、江藤さんです。やはり幼馴染は敗者の運命なのか…。
さて、その主人公である「一条 龍」君は、自分のビジョンを達成するため、そして日々の実践を振り返り、学びを得、自身に蓄積するために「サッカーノート」をつけています。
ノートと言うと、ダイヤのAでは監督との交換日誌的に使われ、ベイビーステップやちはやふるでは自身(チーム)や敵の分析が主役割ですが、最近の漫画ではちらほらと見かけますよね。ちはやふるは少女漫画恋愛漫画じゃなくてスポ根漫画です、異論は受け付けません。重要なのは「自己分析と情報活用」というのが、漫画におけるスポーツ界でも重要度を増している点です。また一般社会での話題で言うと前田裕二さんの『メモの魔力』も有名です。
本日は、「成功するための婚活ノート」というテーマでコラムを書いていきたいと思います。
成功に近づく「守破離」と「なぜなぜ&ということは分析」の概念
その前にまず知っておいていただきたい概念がございます。それが「守破離」です。エヴァでおなじみの序破急ではありません。
「守破離」とは日本における武道、茶道、華道、その他芸事の技術継承、発展において基本を受け継ぎつつ創造性を生み出すためのフレームワーク的な思想のことで、最近ではHRや事業創造といったビジネス分野においてもフレームワークとして活用されています。
「守破離」における
「守」とは、教え、型、技を忠実に守り、基本を確実に身につける段階
「破」とは、基本があったうえで別の考え方にも触れ、良いものを取り入れ、既存スキルや既存工程をより発展させる段階
「離」とは、それらをもとに、自分の視点と照らし合わせながら独自の新しいものを生み出し確立させる段階
というのがざっくりした意味合いになります。
以前に書いた「模倣の婚活学」の前半は、この中の「守」にあたり、後半は「破」にあたるのです。特に恋愛初心者の方は、このコラムも合わせて読んでみてくださいね。
もう一つが「なぜなぜ&ということは分析」です。
物事の結果には必ず要因があります。その要因を推察するために、「これがこうなったのは何故?」と何度も問い続けることでシンプル化し、根本要因を特定するフレームワークが「なぜなぜ」であり、「~をやった、ということは~なんだな」と一般化や転用をすることを「ということは」です。
失敗に近づく「承認欲求」と「個人結果の追従」
合わせて、ノート(日記やメモ、エクセル等でも可)制作に取り掛かる前に理解しておかなければならないのが、ノート制作の目的と「承認欲求」を混同しないこととともに、友達の体験や婚活ブログ・婚活垢・婚活エッセイ漫画を過信しないことです。特に女子。圧倒的に女子。ガチのマジで女子。もちろん男性もだけど女子。むしろ男性はちゃんと婚活情報見ろ、逆に貴殿らは知らなすぎなんじゃ。
「承認欲求」とは、自分の主張、または存在に対し賛同、同調、共感、称賛を欲する欲求のようなものです。自省とは対極の概念であるがゆえに、募らせていくと自己の正当化、事実の誤認、個人体験の一般化、客観視の欠如、一般概念一般事象の破壊、寛容さの縮小、倫理の欠如、目的の挿げ替えを招き、ノートを有効活用できないばかりか劣悪な人間へと身を落としていくこととなります。世の中の婚活ブログの97%がこれ、婚活垢の90%がここに基づいている使い方をされているので、ああいう類の使い方をしないようお気を付けください。後述するノートがただの日記化、ブログ化してしまっていたら典型的失敗です。
是非ともこのコラムを目にされた方は、物事の結果の90%は自分の何かが背景・原因である「原因自分論」を採用ください。
またそういった個人体験の表層だけを切り取って自分に100%適用することもお勧めできません。いかに成功したと言えども、特定個人に依拠した体験の追従は、一般化できない個人の主観の追従であり、個人の価値が反映されたハウツーの追従であり、再現性が非常に乏しいのです。「友達はこうだったから~」は型化されていない結果部分であり、「守破離」における、基本の型を身につける「守」には該当しない方法です。学ぶべきはその行動の背景なのです。
(参照:結婚したければ婚活ブログ・婚活実況漫画・婚活垢を見るのも書くのも辞めるべき)
さて、「守破離」「背景の探求」概念の採用と「承認欲求」「個人体験の過信」の抑制を前提としたうえで、まずそもそも何故婚活ノートをつけるべきなのか?どんなメリットがあるのかを書かせていただき、その後にどのような情報をどのように蓄積していくべきなのかに触れたいと思います。
婚活ノートを書く理由とメリット
婚活ノートを書くべき理由は大きく5つございます。
① 自分の客観的価値の特定
② 言語化された事実の記憶
③ 無意識・非言語化領域の言語化、理解
④ ペルソナの特定、インサイトの推測
⑤ 情報活用(自己改善、婚活の体系化、アイデア創出)
① 自分の客観的価値の特定
書き方は後述しますが、婚活を数字化する事で、自身の価値を表現します。
なぜ婚活価値を知るべきかと言うと、アプローチ相手の特定や行動主体(自分or相手)、行動件数(時間・お金)、行動内容(主張・融和・迎合)の定義に大きく影響するからであり、例えばズレた相手に何度もアプローチするという無駄な時間やお金を排することが出来ます。
② 言語化された事実の記憶
大半の皆さんは、高校受験大学受験を経ていると思いますし、そうでない方もほぼ100%の方が学校のテストは経験しているかと存じます。質問でございますが、皆さんの中で黒板をノートに一度も写したことが無いという方はいますか?歴史や英語の勉強で、単語の暗記をする際に書き取りをしたことが無いという方はいらっしゃいますか?いませんよね。
目の前の画や音声情報をノートに書き写すという行為は、目の前の情報の記憶化を促す、脳科学的にも良いと言わている合理的行為です。つまり、ポジティブな情報でもネガティブな情報でも、ノートに情報として書くことでより強く記憶に刻まれ、引き出しを開けた時に活用しやすくなり相手との関係改善に非常に役に立つのです。
③ 無意識・非言語化領域の言語化、理解
少々難しい話にはなってきますが…言語化されていないことってなんだ?という話からなのですが、世の中ってむしろ言語化文章化されていない情報のオンパレードなんです。
例えば会話。これも90%以上が「非言語」です。表情や顔色、声のトーン、話す速度、ジェスチャー、視線…会話においてもこれらの非言語領域が大半であり、言葉の占める割合なんてほんの少し。
例えば行動。お昼ご飯を食べに定食屋に入り、毎回パスタを注文する方がいるとしましょう。ということは、この人はパスタが好きなんだと言語化することが出来ます。
例えば結果。初アポで振られることが5回連続で、その理由は「話が合わなかったから」。なぜ話が合わなかったか思い返していくと…と繰り返すことで改善点を言語化できます。
ノートを取る、メモを取ると言うのはその無意識・非言語化領域の強制言語化であり、言語化は理解と自己改善を促します。
④ ペルソナの特定、インサイトの推測
前述の②において明確である事実と、③において新たに言語化していった事実を積み上げていくと、相手がどんな人で、どんな考えを持つ人間なのかというペルソナが分かってきます。ペルソナが分かるということは、そのペルソナに沿った提案をしていけば成功以外ありえなくなるということです。
インサイトというのは「言語化されていない、気付いてもいないかもしれない本音」という意味だと捉えてください。ということはを拡げペルソナ情報を充実させていった先にある小さなサプライズは、相手を自分の熱狂的ファンへと変えるのです。
⑤ 情報活用(婚活の体系化、自己改善、アイデア創出)
ここで冒頭の概念「守破離」に戻ります。①~④において追求したファクトを活用する⑤が、婚活ノートを書くべき最たる理由となります。
婚活における「守破離」とは、
守:自分の情報や一般常識、相手の基本情報を反映させた基本的交際
→破:累積させた個人情報や他の参考事例を取り入れた交際の型の発展
→→離:事実を基にした洞察に基づいたアイデアのチャレンジ、情報の転用
→→→守破離:上記の繰り返しに寄る自身の価値向上と婚活の体系化、交際改善のための知識深化
その結果、副次的なものを合わせて以下のメリットが生まれます。
・適切な相手、適切な思考、適切な言動を選択することが出来るようになる
・知ること=思考の第一歩であり、思考を回すことで精神的発達度や自活力が向上する
・言語化を繰り返すことで表現力と伝達力、理解力と言ったコミュニケーション能力が向上する
・目の前の情報キャッチアップ力が格段に向上する
・相手に向き合う姿勢が劇的に良くなり、相手の深い部分をより知ろうとする
・相手が欲し、喜ぶ価値をどんどん提供でき、一度付き合った後であれば異性に振られることが無くなる
・婚活論理、異性交友論理を理解することが出来る(理論でなく、論理です)
・その結果、恋活婚活成功率が高まる
ではようやくですね、婚活ノートの書き方へ移っていきましょう。
婚活ノートの書き方
私の考える適切な婚活ノートは1~6ページ目と、7ページ目以降に分かれます。
① 大目標・中目標ページ
② モデルページ
③ 自己分析ページ
④ 自己課題解決ページ
⑤ 参考事例ページ
⑥ 他者ペルソナページ
⑦ 活動記録、アイデア創出ページ
と、ガチでやるとこうなりますが、正直そんな時間はないと思いますし、書くことが目的になっても困るので、とりあえず④と⑦のみだけで構いません。
① 大目標・中目標ページ
大目標とは「結婚を通じて~な家庭を手に入れる」というビジョン的なもの、中目標は「そのために~までに~な人と結婚する」という中期的な目標を指します。言霊という少しスピリチュアルな言葉がある通り、指針の明確化は人の行動を変え、達成率は向上するものなのです。
② モデルページ(守)
今の世の中は非常に便利なものでして、グーグル先生で調べたら大抵の情報は出てきます。そこでグーグル先生を活用し、A)どのような男女が婚活でモテるのか、B)どのような男女が婚活でモテないのか を調べ、AとBを合わせ、自分が目指すべきモデルを言語化しましょう。
③ 自己分析ページ(⇔⑦)
ここからは実践と共に書き換えていくページです。
自分の顔面偏差値、年齢、年収偏差値、家事スキル偏差値、お金のかかり方偏差値を、とりあえず主観でいいのでググりながら定義して、そしてSWOTのSWだけでいいので自分の思う強みと弱みを定義してみましょう。

そしてそこに、アプローチからマッチングに繋がった割合、マッチングからアポに繋がった割合、初アポから2回目以降のアポに繋がった割合、会ってから交際に繋がった割合、交際終了になった際の振られた割合、平均交際期間を、月別・累積で記録していくのです。これらが上昇したら自分の偏差値を少しずつ変更していきましょう。
要は、④~⑦を通じてこれらのKPIを改善することが婚活成功率を高めるということなのです。
④ 自己課題解決ページ(⇔⑦)(守~破)
これは自分が今どんな不足点があるのかを理解し、解決するための頁です。ノートを3分割し
・②モデルと自分の差
・自分で思う弱み
・⑤で学んだ参考にすべき動態
・⑥で仮定した、相手の望むことで自分が出来ていない部分
・⑦で仮定した、自分が改めた方の良い言動
を一番左に、真ん中には理想の姿を書き、右にそのためにすべきことを書きましょう。重要なのは、その際期限設定することです。
⑤ 参考事例ページ(⇔⑦)(破~離)
これは②のモデルページと近しいページです。身近な、自身が参考にすべき人物をノートし、その人がモテるのはなぜか、ということは~なのかという問いを繰り返し、自分が倣うべき型の参考にするための頁です(参考:模倣の婚活学)。
⑥ 他者ペルソナページ(⇔⑦)(離)
ここで言う他者のペルソナとは、単に年齢、居住地、勤務先、性格と言った事柄を指しているのではありません。⑦の動態の記録を通じて、言語化されたこと、言語化はされていないことからどんな考えを持ち、どんなことをうれしく思い、どんなことを嫌だと思うかを累積していくのです。その累積こそが

そうすると「言わなくても分かってくれる」という小さな、しかし他の人間では満たすことのできない代えがたい満足感を累積していくことが出来るのです。
⑦ 活動記録、アイデア創出ページ(⇔②~⑥)
そして②~⑥を行うための事実の記録と洞察までが⑦です。
基本フローは以下です。
A)ノートは1デートごとにページを分けます。
B)日時/環境/場所と目的をタイトルに記録します
C)その上でノートを 表題/ファクト/なぜ?ということは? の3つに分割します
D)デート後に思い返しながら気づきをまとめていきます
E)転記できそうな情報は②~⑥ページに付加していきます
時間が合ったらモデルページを作り、DL出来るようにしておこうと思います。ページ増減がありえるので、穴あきタイプのファイルを作るか、もしくはエクセルなどを活用するのが一番管理はしやすいかなと思います。
最後に
ハードル高っけえ…と思われた皆さん。
ですよね(笑)私もそう思います。というか私ノートつけたことなんかないですし、ここまで真剣に体系立てて分析したことすらありません。
このコラムは、私が色んなビジネスフレームワークを学び、婚活に携わる中で、過去に無意識的に脳内でやっていたことや、それにプラスして推奨すべきことを敢えて言語化するとこうなるな、という非言語領域の言語化です。私は打率が良かったのでKPIは追ってなかったですけど、観察・ペルソナ・インサイトの特定は結構な精度でやっていました。
重要なのはここに書いてあること全てを実行することでも、部分的にノートを取ることでなく、自分と相手を知ろうとするなんらかの取り組みです。自分を知り、相手を知り続け、その情報を蓄積していくことが出来るのであればノートなど取る必要はありません。
ですからハードルを高いと思わず、まずは目の前の事実って何だろう部分から始めてみてください。









