恋人に布教を成功させるには
とら婚公式コラムにおいて、特に「オタク」に関連の深いコラムです

突然ですがちょっとした質問をさせていただきます。

【A】
・俺の妹がこんなに可愛いわけがない
・冴えない彼女の育てかた
・アニメガタリズ
・アウトブレイク・カンパニー
【B】
・ヲタクに恋は難しい
・旦那が何を言っているかわからない件
・げんしけん

いずれも「オタク」が作品内でメインキャラクターであり、オタクライフがテーマに入っている作品でございます。では、AとBの違いは何だと思いますか?

 

答えは、積極的布教が描かれ成功するグループがAで、積極的布教がそこまで描かれない作品がBであり、Aのメイン読者・視聴者は男性、Bのメイン読者・視聴者は女性であるという違いもあります。

布教とは、オタクである我々の多くが通ってきた道であり、自分の知っている素晴らしい作品を、一人でも多くの方に広める、徳の高い行為です(盲目)。

というのは冗談でして、布教に関しては男女で対象やタイミングに差があるように感じています。

女性は相手が自分と近しいかどうかを慎重に探り、合うようであれば飛びつきますが、男性は相手がどうであれ、自分と近しい人間には積極的に布教し、「自分が見ているこれを最愛の女性と一緒に楽しみたい!」と思う生き物なのです。「相手の好きなコンテンツを一緒に楽しみたい!」ではありません。決してオタク男性特有の行動ではなく、男性が自分の行きつけのお店に女性を連れていきたがるのと同じ心理であると言えます。

その男女差が、オタクがメインキャラ的な立ち位置にいる作品にも、男性向けか女性向けかどうかで描かれ方に影響を及ぼし、男性向けの作品を読んだ男性が「パートナーへの布教」に淡い憧れを抱いて溺死する原因となっているのでしょう。。。

このギャップが、オタク男女の恋や婚活の失敗要因の一つであると私は指摘しており、話題、モテ、男女の相違等から恋愛や婚活におけるオタク男性の布教を積極的には推奨しておりません。実際女性会員様から、ネット婚活やパーティに比較し、布教や自慢をしてくる方が、とら婚会員には少ないというご報告をいただいています。

≪関連コラム:オタク男性の布教に対する警報≫
【オタク婚活】オタク男性が出すべきではない話題、出すべき話題
【オタク婚活】モテるオタクとモテないオタク
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【オタク婚活】なぜオタク男性は男性向けコンテンツを共有したがるのか

しかしながら男性の皆さん、一緒にアニメ見たいですよね!一緒にゲームしたいですよね!過去にはコミュニケーション上の方法を書き記させていただいておりますが、今回は「布教」という観点でお話しさせていただきます。

正しい布教を行うことで、双方の共通の楽しみができ、またコミュニケーションを深めることにも繋がります。

正しい布教は良いコミュニケーション、良いコミュニケーションは男女のいい関係構築に役立つのです。

≪関連コラム:オタク男性に対するソリューション≫
【オタク婚活】趣味に差のあるカップルの、趣味を一緒に楽しむ方法
【オタク婚活】オタクカップルが特定のコンテンツを語り合うには

オタクコンテンツや恋愛から離れた一つの具体例をテーマに紐解いて参りましょう。


男→女の布教が嫌われやすい原因の復習


婚活で出してはだめだと言われる代表的な話題に①政治②宗教があり、そして③野球もその一つだと言われています。正直に言うとちょっと古臭い価値観ではございますが、ファンや妄信されている方の熱の入れようからすると、オタクコンテンツと近しい色合いを持っていると言えるものです。その野球を例にとりましょう。

オタク男女は基本的に見ているもの、推しているものが異なります。

つまり、阪神タイガースファンの女性に、巨人ファンの男性が「いかに菅野が優れていて、魅力を持っているか、そしていかに巨人と言うチームが素晴らしいか」を語り掛けるのが、オタク男性から女性に対する布教と同じ行為なのです。

女性も菅野の名前や凄さは知っています。知っていますが、阪神ファンである女性にとって、巨人の菅野は大した興味がわかない対象なのです。その大した興味のわかない話を延々とされ、それなのに阪神の事は大して聞かずにやたらと知ったかぶりをして藤浪をネタにし、巨人戦に行こう行こうとせがまれ続けるとストレスが蓄積されていきます。女性は異なるチームを応援していても、お互いが好きで踏み荒らさないならそれでいいと思っているのに、男性が平然とそれを破ってくることに業を煮やし、別れ、野球ファンの男性を彼にするのは辞めよう…と思うのです。

このような布教は、相手のことを一切考えずに「自分を見て!」「自分の好きなことを好きになって!」「自分の世界に来て!」という主張と同じで、ただの自分のための行為。自分しか見ていない人間には、大して魅力が感じられないのです。


正しい布教のポイント


ではどのような布教であれば、パートナーの機嫌を損ねずにいい関係を築けるのでしょうか。それを見つけるために、嫌われる布教行為を全て逆転してみましょう。

そうすると、嫌われない布教とは、下記の要素を併せ持つと言うことが出来ます。

①相手の興味のわく話をする
②(その過程で)相手の話を意見せずに聞く
③(その過程で)相手の好きな物をネタにしない、浅い知識で話さない
④(その過程で)拒否反応が出ているものには言及しない
⑤相手のスタンスを見極める

① 興味のわく話をする

当たり前のことを書いていますよね。ただ、この当たり前のことができない方がめちゃめちゃ大量に存在するのです。

そもそもですが、相手が興味を持っている、もしくは持ちそうな話をすればいい、これに尽きます。

布教が下手な男性は、「ただ自分が好きな好きな物を、相手の事も考えずに布教する」から下手なままなのであり、相手が好きそうなものを布教することに切り替えるだけで、布教の成功率は大きく変わってくるのです。

先ほどの野球で例えると、阪神ファンの女性に巨人の話をしてもしょうがないので、阪神の話をしたらいいのです。阪神を知らないのなら、野球自体の話や日本代表の話をすればいいのです。どうしても巨人の話をしたいのならば(※その時点で相手の事を考えていないですけど)、巨人阪神戦の浅めの部分の話を(楽しみだねー、すごかったねー程度)すればいいのです。どうしても菅野(※その時点で相手の事を考えていないですけど)を語りたければ、日本代表の話の中の菅野を話せばいいのです。

アニメで例えましょう。

ラブライブ好きな男性が、アイドルアニメに親しみの無い女性に単純に「ラブライブ見て!聖地行こう!ライブ一緒に行こう!」と話すのは、オナニー野郎そのものです。女性の求めているのはコミュニケーション、双方向的な対話なのです。

あくまで布教を主眼に置いたコミュニケーションでは、相手がどのようなジャンルのものを好んでいるのかを見極め、自分の引き出しの中からそれを取り出すことで解決が出来ます。

登場キャラの個性が口調等ではなく中身起因で丁寧に描かれ、ブレない世界観があり、主人公の魅力に根拠があり、群青劇的要素があって、バトル要素があるような作品を好むのであれば「銀河英雄伝説」を勧める…そのように、観察、普段のコミュニケーションの中で相手の「好き」を多く知り、推察していけばいいのです。

「艦これ最高だからやってみ!」でなく「君の好きそうなのがあったよ」なんです。
「スマブラ面白いからやろうぜ!」でなく「これなら二人とも楽しいんじゃない?」なんです。

皆さんほどの引き出し豊富なオタクであればそれが簡単にできるはずです。

②③④ コミュニケーションそれ自体の問題

オタクコンテンツ語りにおいて、聞いている側が最も感情を害するのは「自分の好きを食い物的に利用された時、否定された時」です。それを理解でき、かつ自分自身の実践の中に生かせる人間だけが、男女カップルにおけるオタクコンテンツ語りに値するのです。相手の言葉や好きなことに食ってかかる、ネタにしてしまう、論破しようとするオタクは、そもそも恋愛以前にコミュニケーション能力を高める場に行くことをお勧めいたします。なぜなら、婚活しても成功する可能性が0に近いからです。

相手の表情を見るのを恐れないでください。しっかりと相手の目を見て、目の前の相手が自分の好意に対してどのような感情を抱いているのかを逃げずに考えるのです。ランニングをしない事には足が速くなることはありません。向き合うことで初めて、その力が高まります。

⑤ パートナーは自分とどのようなコミュニケーションをしたいのか

そもそも、皆さんのパートナーはあなたとどのようなコミュニケーションをしたいのでしょうか。そしてお互いの趣味に対して、どのようなスタンスでいたいのでしょうか。そういった価値観次第で、布教的布教をしてもいいのか、それとも布教以外のコミュニケーションの延長で布教をすべきなのかも決まってきます。

二人で共通の趣味を持ちたいのか、その趣味はオタクコンテンツがいいのか別の物がいいのか、道が交差した時だけでいいのか、オタ活はあくまで自分の時間としたいのか。

それが分かっていると、布教起因でパートナーのストレスを溜めることが無くなり、むしろ相手の話をよく聞き、理解しているという捉え方をされ、良いコミュニケーションが出来ていると評価されるのです。

ちなみに私もいっぱしのオタクとしてパートナーに布教を行うことがありますが、現在の勝率は7割程度です。


大人の男性としての折り合い


その布教を成功させるために、皆さんが大人の男性として、ご納得いただきたいことがあります。

それは「皆さんが最も好きなコンテンツはたいてい布教に失敗する」という事実です。

なぜなら…
2019年1月時点の男性の好むコンテンツは
Fate(FGO)、艦これ、デレマス、東方、ガルパン、アズレン、ドラクエ、プリキュア、異世界物、ラブライブ、…

女性の好むコンテンツは
名探偵コナン、刀剣乱舞、ユーリオンアイス、Fate(FGO)、ヒロアカ、ヒプマイ、おそ松さん、進撃の巨人、…

大きく異なり、共通項があまり見いだせません。

分かりますよ。一緒にデレステやりたいって。分かりますよ、一緒に大洗に行きたいって。分かりますよ、自分の一番好きな作品をスルーされたら拗ねたくなるって。

それを理解し、自分自身の中に落とし込んだうえで、皆さんが最も好きな物ではなく「それなりに好きな物」の中から共通項を探していくことが出来れば、パートナーと趣味を共有する、一緒の作品を見て楽しむことは容易になるのです。

理想を抱くばかりでなく、現実を見て、そのギャップを埋めるコンテンツは何か。
(考え方の参考になるコラム:【質問箱】介護と結婚の板挟み(20代女性)をギャップ分析で解決に近づける

それを考えることもまた楽しみとして、交際を楽しんでください。

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