【ご質問】
自分なりにネットで似た境遇の人を調べると、結婚を機に趣味を卒業したり、グッズを処分したりしたというエピソードも確認できました。
やはり、オタクのままでは結婚は難しいのかなと思いました。
一方で、とら婚の成婚インタビューなどを見ると、オタクのまま幸せな家庭を築いている方もいて、何が正解なのか分からなくなってしまいました。
そこで、上野さんにロジカルに分析していただきたいのです。
趣味を捨てずに円満な家庭を築いている人たちには、どのような「共通点」があるのでしょうか?
また、周囲からの「やめろ」というプレッシャーをどう受け止め、自分のライフスタイルをどうプレゼンしていくのが正解だと思われますか?
結婚生活におけるロジカルの使いどころ
ご質問誠に有難う御座います。
ロジカルに相手の矛盾を否定するのは、状況さえ揃っていれば別に難しいことでは御座いません。
しかし論破とは言うなれば殺戮。相手と利害が対立し、関係を破壊してでも勝利を掴むときに行うべきことであり円満に解決するための手段では御座いません。
ですので相手と絶縁しても良い状況であれば心置きなく論破をしても良いのですが、相手と今後も円満に関係を継続させたいのであれば論破をするのはむしろ悪手で御座います。
そういう意味では「ロジカルに反論しない」というのは円満な家庭を築く共通点の1つかもしれません。

結婚で趣味が問題になるたった1つの条件
結婚生活において趣味が問題になる状況は、突き詰めると次の一言に集約されます。
「相手がその趣味を行っているせいで、家庭のクオリティが大きく損なわれている。もしくは損なわれていると感じる」
例えば年収100億円の男性が、毎年1億円を趣味に使っているとしましょう。
もしもこの趣味をやめた場合、1億円が浮くわけですが、99億が100億になったところで生活の質はそこまで変わりません。
ですのでこの1億の趣味はさほど問題にならないのです。
そしてこの「コスト」というのは何もお金のことだけでは御座いません。
むしろお金は非常に分かりやすいので、実際のところ問題になることはそこまで多くないとすら言えます。月収20万なのに毎月15万も趣味に突っ込むような方は見えてる地雷すぎるのでそもそも結婚できません。
実際に問題になるのはむしろそれ以外のコスト。
これらのコストを許容できる範囲まで抑えられているかということこそが、結婚生活を円満にできるかどうかの共通点になるでしょう。
それでは実際にどのようなコストが存在するのか。
もちろんコストの種類は無数に存在いたしますが、今回は比較的問題になりやすく、そして比較的見落としやすいコストを二つ紹介させていただきます。
予定調整コスト
例えばゲームは比較的時間的自由度が高い趣味と言えます。
特にオフラインのゲームであれば、24時間365日いつでも出来るので「空いた時間に趣味をする」という形になりやすいでしょう。
一方で時間的自由度が極端に低い趣味がライブ鑑賞。
アーティストがライブをやる時間はこちらが調整できませんので、どうしても「趣味を入れて、それを軸に他の予定を入れる」という形になってしまいます。
この時間的自由度の低さは、相手にとって「早めに予定調整をしなければならない」というコストになってしまうのです。
ゲームのように自由度の高い趣味であれば、急な家庭の予定が入っても「終わってからやればいいか」と柔軟に対応出来るでしょう。
しかしライブであればそうはいきません。
ライブを諦めるか、家庭の予定を拒否するかの2択を迫られるのです。
占有コスト
実際にソフトを買うゲーマーと、全てダウンロード版でプレイするゲーマーでは、そのコストに大きな差が御座います。
それこそが占有コスト。つまり部屋のスペースを取るというコストで御座います。
単純に部屋が狭くなるというのも問題ですが、何度も目に入ってしまうという認知コストもバカにできません。

原作:アネコユサギ キャラクター原案:弥南せいら 著者:藍屋球『盾の勇者の成り上がり』/(KADOKAWA)
また実際に見えるよりはマシですが、たとえ見えない位置に隠していたとしても「それがこの家にある」という事実そのものが少なからず相手にとってはコストになります。
これは相手も同じ趣味をしていれば比較的軽減出来るコストでは御座いますが、コストの1つになっているのは間違いありません。
趣味は相手が許容している
時間・お金・占有・予定調整その他諸々。
オタク趣味に関わらず、あらゆる趣味は相手にとってコストで御座います。趣味によってそのコストの大きさは異なりますが、全ての趣味はコストであるということは間違いありません。
では趣味をオタクをやめろというのか。
もちろんそんなことは御座いません。趣味は人生において極めて重要なものであり、それをやめろなどと言う気はないのです。
私が言いたいのはただ1つ。
迷惑をかけてることを忘れるな。
もちろんこれはお互い様です。相手もまたこちらに迷惑をかけている。相殺できると言えば出来る。
ですがお互いに「まぁコストではあるけれど、相手が好きなら別にいっか」と容認しているのです。
ここで「俺には趣味をする権利がある」なんて主張しようものならば、少なくとも円満にはならないでしょう。
論破をするのは簡単ですが、論破とは宣戦布告であり相手を殺戮してでもこちらの要求を通す手段なのです。
オタクやめろとは言わないが、配慮はした方がいい
最後にご質問者様の趣味オタク、特に「推し活」について少し補足をさせていただきましょう。
まずオタク趣味ですが、オタク趣味全体を見るとこれは比較的低コストな趣味に分類されます。
オタク趣味の多くは電子化することで占有スペースがほぼ0になりますし、時間的制約も極めてゆるい。お金はピンキリですが、普通に楽しむ分にはそこまで金額もかかりません。
特におすすめなのがゲーム。毎年グラボを90シリーズに買い換えるようなことをしなければ、かなり低コストな趣味と言えるでしょう。
漫画はゲームに比べるとややコストがかかりますが、それでも十分に許容範囲内で御座います。
このように>オタク趣味は全体的に低コストなものが多く、結婚生活において問題になることはそこまで多くありません。
もちろんフィギュアやプラモのようにコストが高めな趣味も御座いますが、全体でみれば比較的安全な趣味と言えるでしょう。
が、推し活は例外。
程度の問題こそあれど、基本的に超ハイコスト。
それなりにお金がかかりますし、時間的自由度も比較的低い。
その上グッズを買えば、部屋を占有してしまう。
これだけでもかなりハイカロリーな趣味なのですが、実はそれ以上に問題なのが「庇護欲」で御座います。
本人がどのように思っていたとしても、推し活は「庇護欲」というリソースを莫大に消費しているようにしか見えません。
これこそが最大の問題であり、子育てに必須のリソースである「庇護欲」を外部で消費し続ける姿は「相手がその趣味を行っているせいで、家庭のクオリティが大きく損なわれている。もしくは損なわれていると感じる」という条件をあまりにも満たしすぎています。

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推し活しながら結婚は無理、とは言いません。
しかし、めちゃくちゃハイカロリーな趣味であることを自覚して、可能な範囲でカロリーを下げる必要はあるでしょう。
また相手選びも重要。少なくとも相手も推し活にある程度の理解がなければ不可能と言ってよいでしょう。
とら婚より一言
いかがでしたか?
結婚生活とオタクの両立は、つまるところ相手をどこまで思い遣れるか、になるのかもしれません。相手の負担になってないか、子供が生まれるなど環境が変わった時に、どのようにオタクのカロリー配分を変えられるのか。
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