フリーランスの指す職業とは
デザイナー、イラストレーター、編集者、ライター、小説家、漫画家、アニメ制作関係者、エンジニア、カメラマン、インフルエンサー、コンサルタント、投資家、音楽関係者、そしてインディーズ書籍作家(いわゆる専業同人作家もその一種)、、、
同人作家様、およびフリーランスの皆様、そしてそういった方とマッチングする機会のある女子の皆様こんにちは!
先日実施した第3回トークセッション『オタク婚活ウソ?ホント?』は、初の男性向けトークセッションでございましたが、大好評いただき、たくさんの方にご来場いただきました。
エロ漫画好きでも結婚できる
エロ画書いていても結婚できる
作家であっても結婚できる
※ただし戦略、意欲、TPOが重要である※
そんなメッセージを感じていただければ幸いでございます。
今回は「漫画家」という職業にスポットが当たりましたが、そういった職業×婚活で言うと、男女ともこんな点は気になるのではないでしょうか。
※女性のフリーランスは今現在不利要素にならないので、以下は男性のフリーランスに絞った話になります
フリーランスの男性と結婚しても大丈夫?
まず結論を申し上げると、大丈夫な人もいるし、大丈夫とは言えない方もいらっしゃいます。重要なのは、フリーランスで足切りするのでなく、相手を「家族運営を行う上で信用に足る人物かどうか」を確認するご本人様のアクションです。正規雇用=絶対安全 という図式も崩れ去った以上、現実に即して皆さん自身の認識も変えていきましょう!
では、疑問に一つ一つお答えして参ります。。
Q:フリーランスの方の収入は?安定しているの?
フリーランスの方の収入はいくつかの統計的データがあるようです。
国税庁の調査にも「個人事業主」項もありますが、ちょっと定義が違う気がするので参照は控えます。
これを見ると、フリーランスの方でも相応に稼いでいる方は昨今多いように感じます。私の元会員のフリーランスはエンジニア職がほとんどで、だいたい1000万近い年収の方が多かったです(年収規定があったからかもしれませんが…)。
安定度はなんとも言えません。相応に優秀な方であれば需要が絶えないとは思いますが、クラウドワークスの小規模案件に依存しているような方だと、私も少し不安を覚えてはしまいます。
ちなみに同人作家様だとどうか。
同人作家様の主な収入はイベントにおける売上+委託販売による売上-製造原価になります。
あくまで大手様ですと、イベントにおける売り上げで1000万/回レベルというのは聞きますし、詳細は申し上げられませんが、委託販売により時に数千万円にもなる売り上げをたたき上げるサークル様もいらっしゃいます。もちろんそういうレベルの方は商業からも声が掛かりますので、コミコミで年収5000万~を毎年安定的に稼いでいる方も散見されるかと推測できますし、もちろん苦労なされている方もいらっしゃるでしょう。ここは言い出せばキリがないです。
なのでフリーランスだからと切るのではなく、相手に「生々しくて申し訳ないけど」と必ず聞くことが重要です。
Q:その人の将来性は?
なんとも難しい質問でございますが、例えばこんな判断指標を用いてください。
①Value スキルに経済的価値はあるか、多くの需要があり、かつ社会的評価を受けているか →YES/NO
②Rarity 保有スキルに希少性はあるか →YES/NO
③Imitability 保有スキルやアウトプットは模倣困難か →YES/NO
④Okane 実際に稼げているか →YES/NO
①がNO → 将来性が期待しづらい
①がYESで②がNO → 長期的に見ると心配になる
②までYSEで③がNO → ある程度は大丈夫だろう
④までYES → 大丈夫
ですので例えばですが、現在Youtuberやって食べられています!という方でも、その方固有のスキルを持っておらず誰も挑戦していない動画を作れておらず、何かの動画の焼き直ししかできていない方の場合、正直長期的にはヤバいだろう…と評価が出来ます。
Q:収入と所得の違いは?具体的イメージはどう持っておけばいい?
フリーランス、個人事業主で注意すべきは、実際の手元に残る収入はいくらなのかという点です。個人事業主の場合、極論ではございますが例えば年収は1000万でも仕入原価が500万円・経費500万使ってしまっていた場合、手元に残るお金が0円になってしまうのです。
その所得はフリーランスの方個々人で異なりますので、なんとも定義が出来ません。そのため女性の皆さんは、単純に年収でなく、手取りがいくらかを聞くべきです。
Q:社会保障や年金はどうなっているの?
これも個々人で異なってきます。会社に属さない以上、個人が自ら加入・支払いをしなければならないので、皆さんが必ず聞いて、将来に対する備えをしているかどうかを聞かなければなりません。
Q:ローンの審査で不利になったりはしないの?
あくまで私個人の情報範囲のみで申し訳ないですが、社会的信用の観点で、若干不利になることもある…という風に聞いております。ただこれはその方の収入や業種職種(市場の見通しをチェックされるっぽい)にも寄るようです。
Q:フリーランスの方のメリットって?
ここまでお読みいただき「なんだか確認事項が増えるし、安定性という点ではまだ正社員より劣るっぽいし、面倒かもなあ…」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
あくまで統計の話をしますと。結婚生活する上では収入だけでなく、家庭運営に係る実務分担というのが現在では相手選びの非常に重要な要素かと思いますが、フリーランス(≒非正規雇用)の男性と正規雇用の男性の家事育児負担状況は以下のようになります。
在宅ワークが多い、自分の裁量で仕事の時間を変えられるという背景があるのかもしれませんし、もしかしたら単に非正規雇用に低年収が多い→負い目から家事育児により積極的というのもあるかもしれません。低年収なのに「家事育児は妻の方が多く負担する」割合が高いのは私も思うところがありますが、考え出すと頭が痛くなるのでここでは放っておきましょう。。。
第1回トークセッションでは、在宅だから~みたいな話を聞いた気がいたします。
以上ですが、いろんな確認の手間や言い出せばキリがないリスクを嫌がるかどうかは皆さん次第です。ただそれを嫌がって、人間性の素晴らしい方を逃すのももったいない気がするなあ…というのは私の意見でございます。
ただし、終身雇用が崩壊したとはいえ、正規雇用に比較すると、非常に簡単に契約解消することができるのも事実ですから、よほど名声を得ていて社会的需要が絶えず現在高収入である方との結婚を除き、いざというときのために自分が経済的に家族を支える覚悟というのは必要だと思います。
フリーランスでも結婚できる?
ではフリーランスの方が結婚できるかどうかですね。
先に可能性を申し上げると「出来ますが、その可能性は本人の収入およびどれだけ将来を見据えた現実的準備を行っているか」に大きく左右されます。
Q:結婚するために何をすべきか?
それは、相手の心配事をすべて解決しておけばいいのです。収入自体を上げることもそうですし、将来に対する備えをしておくこともそうです。ただし大前提として、まずは女性の求める収入を得られているかが非常に重要で、そこをクリアできない、今後も見込みがないなら、理想と現実どちらを取るかという選択を検討すべきかもしれません。もしくはそこに拘らないが、家の事は担って欲しいという意向を持っていたり、子どもはいらない…というような女性などをターゲットにするかでございます。その場合当然将来のその部分をコミットして現在実践している必要もあるでしょうし、ご自身の将来設計を現実に即して計算しておくべきかと思います。
Q:働き方への理解はある?
理解が少しずつ進んできているのではないかなと感じておりますが、女性は保守的な傾向にございますので、リスクや手間を嫌がる女性が一定いると、私は感じております。そのため正社員の同程度の年収の方に比較するとちょっと需要が落ちるかと思います。
Q:職務内容への理解はある?
我々の業界では「アダルト的な内容」がそれに含まれるかと思いますが…ここは正直、かなり相手を選ぶ点です。傾向として、女性は保守的で、また社会性を重視する生き物です。そのため社会的にあまり良く見られない、子どもに説明できないように捉えられる事柄に忌避感を覚える方は相応いらっしゃるかと思います。
その点で、アニメ、マンガ、同人などを通じてある程度耐性の付いている当社の女性会員様は、世間一般の女性よりもその辺が大丈夫な方が多いです。
それ以外の点についてはケースバイケースでしょう。また労働時間や社会的意義の部分などが実収入に結びついていない場合は、理解はするけど現実的に考えると…という事があり得ます。
Q:収入を正しく伝えるためには?
ご自身の所得がいくらであるか、経費として計上しているのが何だから、実際には~という点を一度文章化して、エレベーターピッチの練習をしてみてください。
Q:アピールポイントは?
よく申し上げるのですが、男性のアピールに必要なのは収入がいくらかと、あとは女子力の方です。仕事自慢も仕事の意義も趣味自慢も知識自慢もいらず、自分が実生活でどれほど活躍できそうか、自分が相手の求める将来や求める日常をどれだけ提供できそうかを言葉や人柄を通じて示す方がいいのです。そこが足りていないなら今から必死に身に着けてください。
皆さんに重要なのは、自分自身の経済的情報や将来に係る部分を相手に正確に伝えること、相手から聞かれてもむっとせず、むしろ説明責任があると思っていただくことかなと思います。
結婚は感情の問題でなく、家族生活を維持していけるかという点が重要でございますから。
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