【第50回】今日奢り確定な、だめ、きまり
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

少し前にTwitterで話題になった「割り勘なら食事に誘うな」という漫画に私も同意しています。食事に誘ってくれるなら少なからず好意があると思うのですが、割り勘だと友達として見られてると思ってしまいます。
男性が女性を食事に誘うことにあまり深い意味はないのでしょうか?
また、男性のどういう行動に好意が表れているのでしょうか。(30代女性)

【回答】
ご質問誠に有難う御座います。

結論から言えば、男性がデート代を奢るのは相手の女性に好意があるからでは御座いません。
もちろん好意が全く関係ないかと言えば嘘になりますが、好意よりも「リスク感覚」によって奢るかどうか決めていると言えるでしょう。

このリスク感覚というものが何なのかを解説するために、男性の基本的な思考法則から解説させて頂きます。

リスクがあるなら

まず最初に大変申し訳ないのですが、世の中の男性のほとんどは奢りか割り勘かなどということに興味が御座いません。そんなことで一喜一憂しているのはご質問者様のような方だけであり、一般的な男性は割とどうでも良いと思っております。

古谷実 著 『行け!稲中卓球部』/(講談社)

それでは男性は奢るか奢らないかをどのように決めているのでしょうか。

ここで登場するのが「リスク感覚」で御座います。

今回のご質問者様がそうであるように、世の中には「男性は奢るべきである」と考えている女性が少なからず存在致します。そしてデートの相手がそのタイプかどうかは男性目線で判断することが出来ません。

この状況を場合分けして考えてみましょう。

【A】
男:奢る
女:どっちでもいい派
→問題なし

【B】
男:奢る
女:奢り派
→問題なし

【C】
男:割り勘
女:どっちでもいい派
→問題なし

【D】
男:割り勘
女:奢り派
→問題発生

このように4つの状況に場合分けをするとお分かり頂けるように、パターンDの場合のみ問題が発生します。ですので男性が問題を回避しようと思っていたら「奢り」という選択肢を選ぶことが合理的になるのです。

嫌いな相手でも奢る

良くも悪くも男性は「この女は好きじゃないから奢らない」という行動をあまり取りません。
その理由は先ほど登場した【パターンD】が関係しております。

さて、仮に私がご質問者様にあまり興味がないのに一緒に食事に行ったとしましょう。興味がないのに何で食事に誘ったのかという話は後でさせて頂くとして、その場合でも私は間違いなくご質問者様の食事代を支払います。

それは何故か。

「あいつ割り勘だったんだけど!?信じられなくない!?」とご質問者様が周囲に吹聴する可能性があると考えているからで御座います。

もしかするとご質問者様はそんなことをされないかもしれません。しかしご質問者様がそういったことをするかどうかは私には分からないのです。ならばそのリスクを回避しておきたい。それを防ぐための保険が5000円か1万円かは分かりませんが、十分に採算の合うと私は考えております。

手塚治虫 著 『ブラック・ジャック』/(秋田書店)

オブラートに包まずに言ってしまえば面倒臭いのです。後で不満を周囲に撒き散らされる可能性があるのであれば、その可能性を金で摘んでおきたい。全くロマンチックではない話なので男性はあまりこれを口にしませんが、本心ではこれに似た感情を持っていると言えるでしょう。

好意がなくても好かれたい

おそらくご質問者様は興味のない男性から好かれても意味はない、むしろ好かれたくないとお考えのことと思います。

一般論として、女性は興味のない男性から好かれることを好みません。無駄に好かれるとストーカーや性犯罪などのリスクが増大するので、このような傾向があるのでしょう。

一方で男性は女性と比較するとそのようなリスクが極めて軽微であると言えます。
もちろんリスクが0とは言いませんが、女性と比較すれば低リスクであるのは間違いありません。

そのため男性は例え相手の女性に興味がない、それどころか相手の女性のことが嫌いだったとしても、好かれておきたいと考える傾向が強いと言えるでしょう。好かれるリスクがほとんど0なので、ただただ好かれるメリットを享受することが出来るのです。


桂正和 著 『I”s』/(集英社)

ここでご質問者様のお悩みに回答することが出来ます。

男性は深い意味もなく女性をデートに誘うことはあまりありません。
しかし、相手にそこまで興味がなくても好かれたいと思って誘うことは御座います。
真剣に結婚を考えているご質問者様からすれば溜まったものではないのは分かりますが、残念ながらそれはご質問者様の都合でしかありません。

ご質問者様が男性の事情を考える必要がないのと同じように、男性もまたご質問者様の事情など考えてくれたりはしないのです。

途中で脈がなくなった

私は割り勘や奢りの是非を語るつもりは御座いません。

私は基本的に奢りますが、奢らない男性に文句を言うつもりもなかれば、奢りでないと怒る女性を否定するつもりも御座いません。

仮にご質問者様が「男は奢って当然だろ!」と考える男性と結婚をしたいと思っているとしましょう。幸運なことに男女平等が叫ばれる今日においても、そういった男性は珍しくありません。統計を取ったわけではありませんが、全体の50%くらいはいるのではないでしょうか。

しかし、そういった男性であっても「奢らないなら誘うな」と言っている女性に奢りたいと思うことはないでしょう。


荒木飛呂彦 著 『ジョジョの奇妙な冒険』/(集英社)

ですのでそのような考えを持っていては、ご質問者様に興味があり、なおかつ奢るつもりだった男性すら遠ざけることになってしまい兼ねません。

もしかしたら、ご質問者様が「割り勘なら誘うな」と言って切り捨ててきた男性の中には、最初のデートで「意地でも奢らねえ」と考えを変えてしまった男性がいるかもしれないでしょう。

とら婚より一言

いかがでしたか?
【婚活での割り勘問題】は奢る方が良いのか、奢らない方がいいのかという物を考えるよりこのように分析して考えてみるとリスク管理も行えます。
単純にそのようにした方がいいという内容だけではなく、何故そうした方がよいのか?という詳細まで見る事で理解度も深まり使いやすくなるのではないでしょうか。

雁屋哲(原作)花咲アキラ(作画) 『美味しんぼ』/(小学館)

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