【ご質問】
付き合う前や付き合ったばかりの頃は会う度に「可愛い」「今日もお洒落だね」と言ってくれていました。
最近、結婚を意識した話をしてからは
「結婚しても今の体型を維持してね」「ちょっと太った?」「毛が生えてるよ(産毛のそり残しが少し)」「口紅落ちてない?」など、
見た目についてネガティブな言及が増えてきました。
別れたいわけではないのですが、彼もさほど美意識が高くないのに、私ばかり求められるのは引っかかります。
何か良い解決策はないでしょうか?(20代 女性)
他人は無責任に褒められる
ご質問誠に有難うございます。
ご質問者様が街中でシャツの裏表を逆にしている人を見かけたとしましょう。そんな時、ご質問者様はその方に「逆ですよ」と注意をしてあげるでしょうか。
おそらくはされないことでしょう。少なくとも私なら致しません。彼がそれで恥ずかしい思いをしたところで、私たちには何にも関係がないからで御座います。
それではご質問者様が結婚をされ、未来の旦那様がシャツの裏表を逆にしていたら、ご質問者様はどうされるでしょうか。
おそらくは注意をされることでしょう。彼がそれで恥ずかしい思いをすることが、ご質問者様にとってもデメリットになり得るからで御座います。
もちろん反撃のリスクが低いというような理由もあるでしょうが、私の言う理屈もご理解頂けることでしょう。
今回の男性の行動もおそらくはこれに近い構造なのではないでしょうか。
話を分かりやすくするためにやや過激な表現を使わせて頂きますが、結婚の話が出る前のご質問者様は彼にとって他人であり、どうなろうが知ったこっちゃない存在だったのでしょう。ですのでご質問者様の外見がどうあれ注意なんてしなかったのでしょうし、無責任に褒めることも出来たので御座います。
しかし、結婚の話が出てからのご質問者様は彼にとって家族候補になりました。そのため彼はご質問者様の外見を注意するようになったのだと思います。
人様の家の子供が「僕は将来ユーチューバーになるから高校なんて行かない」と言ったら「すごいね、応援してるよ」と気軽に言ってあげられますが、自分の子供が同じことを言い出したら「そこに座れ」と説教を始めるのと構造的には変わりません。
柊あおい 著/スタジオジブリ『耳をすませば』
良し悪しの問題では御座いません。ただ彼にとって、ご質問者様の重要度が上がったからこそ注意をするようになったという仕組みをご理解いただければ幸いです。
彼の美意識は関係ない
ラーメン屋で「この店には寿司がない!」と文句を言っている人がいたらどう思うでしょうか。
確かにラーメン屋に寿司がないのは事実で御座います。しかし寿司を提供することはラーメン屋の仕事では御座いません。
今回のご質問に関して言えば、私はご質問者様寄りの立場を取るつもりで御座います。しかし彼と別れるにしても彼と結婚するにしても彼をネットでボコボコに殴るにしても、ご質問文にある論理構造の穴は塞いでおくべきでしょう。
そしてその穴こそ、先ほどのラーメン屋の話で御座います。
ラーメン屋は現金とラーメンの交換を行う場所と言えます。そのためラーメン屋はラーメンを提供する義務が御座いますし、お客様は現金を提供する義務があると言えるでしょう。
そのため、お客様がラーメン屋に「寿司がない」と文句を言うのは明かに間違っております。
それはラーメン屋の義務では御座いません。文句を言うのであれば義務の範疇に対して言うべきでしょう。つまり「このラーメンはまずい!!」と文句を言うべきなので御座います。
一方でラーメン屋が「お前は美味いラーメン作れんのかよ!?」と文句を言うのもやはり間違っているでしょう。
ラーメンを作ることはお客様の義務では御座いません。文句を言うのであればやはり義務の範囲に対して言うべきでしょう。つまり「だったらもっと金出せ!!!」と言うべきなので御座います。
「彼もさほど美意識が高くないのに、私ばかり求められる」と仰っておりますが、それはラーメン屋が「あいつらはラーメン作れねえのに、俺のラーメンに文句を言ってきやがる」と言っているのと変わりません。
「彼もさほど美意識が高くない」なんて仰っているくらいですから、ご質問者様は彼の美意識に惚れた訳ではないでしょう。具体的に何に惚れたのかは分かりませんが、ご質問者様が彼に求めているのは美意識ではないはずで御座います。
一方で彼はご質問者様の外見や美意識に惚れた。つまり彼はご質問者様にそれらのものを求めていると言えるでしょう。
話を分かりやすくするために、仮にご質問者様が彼の経済力に惚れたとしましょう。そうだとすれば、この交際は経済力と美意識の取引と言えます。
大場つぐみ(原作)、小畑健(作画)『DEATH NOTE』/(集英社)
そのため「今の体型を維持してね」という不快な要求に対する反論は「ならお前はもっと金を稼げ」となるべきであり、彼の美意識の問題をここで取り出すべきでは御座いません。
もしもご質問者様がここで「お前の美意識も大概だろ」と別の問題を取り出すのであれば、それは彼が「お前の年収もヤバいだろ」と言うのも正当ということになってしまいます。
問題点を明確にする
さて、それでは最後に対処法について解説させて頂きましょう。
その前にご質問者様にどうしても確認しなければならないことが御座います。
ご質問者様は彼の要求内容が不快だったのでしょうか?
それとも彼の言い方が不快だったのでしょうか?
どうかこの点を改めて考えてみてくださいませ。もしも内容が不快なのであれば、これはもう対処のしようが御座いません。彼は美意識が高い女性を望み、ご質問者様はそれを望まないとなれば完全なるマッチングのミスで御座います。
それこそ寿司を食べたいのにラーメン屋に来てしまったようなものでしょう。
ですが言い方が不快なのであり、内容が不快なわけではないのであればこれは対処のしようが御座います。
と言ってもそこまで難しい話では御座いません。「そういうこと言われると落ち込んで余計に美意識下がるからやめて。褒められたらもっと頑張ろうと思う」と言えば十分でしょう。
井上雄彦 著 『SLAM DUNK』/(集英社)
正確に言えばこれを言って伝わらないのであれば、そんな男性とは別れることを強くおすすめさせて頂きます。
仕事なら嫌な人がいてもそう簡単に変えるわけにはいきませんが、まだ結婚もしていない恋人なんていくらでも変えることが可能でしょう。それなのにどうしてわざわざ話し合いもまともにできない人間を選ぶ必要があるのでしょうか。
ただしこの際に「あなたも美意識低い」と言うことだけは避けるようご注意くださいませ。それは専業主婦に向かって「1円も稼いでないくせに」と言っているクソな夫と何も変わりません。
私は今回の件に関して言えば、彼に問題があると思っておりますし、ご質問者様は反論をするべきであるとも思っております。しかし反論をする際の選択肢をどうか間違えないでくださいませ。
無意味な戦線拡大の先にあるのは少なくとも一方の殲滅しかありません。いずれにしも共存ということはあり得なくなりますので、どうかどうか戦線の拡大だけはしないようご注意くださいませ。
とら婚より一言
いかがでしたか?
上野さんの仰る通り、単純に相手だけが悪いという概念だけにしてしまうとそこで全てが終わってしまう場合もございます。結婚後も円滑な関係を作る秘訣は「○○だったら可能なのか?問題無いのか?」という視点も考えてみる事です。
イグニッション・エンターテイメント『エルシャダイ』
たとえば掃除をしてくれないパートナーに「なんで掃除をしないの!!!!!」と怒りをぶつけても掃除をする確率が低いのです。そこで正しい伝え方をする事により未来を変える事も出来るのです。相手が悪い場合でも、責めるだけでは望む結果には繋がらないかもしれませんね。
これは婚活でも使える概念だと思うので、色々な場面に応用をして婚活を有利に進めてみましょう。それでは良き婚活を!!!
♡ご成婚者インタビューまとめ♡
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