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【第5回】聖地巡礼デートをうまく成り立たせるには?

ラブホスタッフ上野さんの相談室【出張版】 2018.01.30
【第5回】聖地巡礼デートをうまく成り立たせるには?
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

アニメや聖地巡礼を一緒に楽しんでくれる方が理想なのですが、とら婚さんは「男女は楽しんでいる作品自体が違うし、女性は趣味の押し付けを嫌う」とちょっと否定的です。
この考えは改めるべきでしょうか?(20代男性)

※聖地巡礼
アニメや漫画などの舞台に実際に行くこと。
らき☆すたの埼玉県鷲宮町(現 久喜市)やガールズ&パンツァー(茨城県大洗町)などが有名。

 

【回答】

結論から先に申し上げると、その考え方は少し危険かもしれません。ですので多少では御座いますが改めた方が良い部分があると私は思います。
しかしその理由は「とら婚さん」の理由とは違いますので、ご説明させて頂ければ幸いです。

どのカップルが破綻するか

次の4つのカップルの中で、一番関係が破綻しやすいカップルはどのパターンであるかお考えくださいませ。

【カップルA】
・彼氏 オタク 好きなジャンル FPSなどのゲーム
・彼女 オタク 好きなジャンル 女性ファンの多いアニメ

【カップルB】
・彼氏 オタク 好きなジャンル 男性ファンの多いアニメ
・彼女 オタク 好きなジャンル 女性ファンの多いアニメ

【カップルC】
・彼氏 オタク 好きなジャンル 男性ファンの多いアニメ
・彼女 オタク 好きなジャンル 男性ファンの多いアニメ

【カップルD】
・彼氏 非オタ 趣味 フットサル
・彼女 ガチオタ腐女子 好きなジャンル 女性ファンの多いアニメ

カップルDの場合

先ほどの4つのカップルの中で最も異色のカップルがDでしょう。
フットサルが好きなまさにリア充といった様相の男性とガチオタ腐女子の女性が付き合うことがあるのかは分かりませんが、仮にこのようなカップルが出来たとします。

さてそれでは皆様、この時の彼女の気持ちになって考えてみて下さい。
自分はオタクなものの彼は完全な非オタ。そんなときどうしても聖地巡礼が一緒にしたくて彼氏を誘い、2人で聖地巡礼をしたとします。

彼氏は非オタなので、そのアニメの話を全く理解しないでしょうし、聖地に行って感激するというようなことも一切ないでしょう。
しかし、おそらくこの2人で聖地巡礼したとしても関係は悪化しないばかりか、より強固な関係になると私は予想します。

何故ならばこの2人で行った場合、彼女側は「自分のワガママに彼氏が付き合ってくれた」という気持ちを忘れませんし、彼氏側もまた「彼女が自分にお願いを頼ってくれて、自分はそんな彼女の役に立てた」と感じることが出来るから。

カップルAやカップルBでも同じような状況になる可能性が高いでしょう。確かに彼氏彼女ともにオタクですがアニメの趣味が全く違うので、お互いの目線で見れば「私のために付き合ってくれた」という気持ちを忘れずにいられるのです。

破綻まっしぐら カップルC

さてそれでは残ったCを見てみましょう。
カップルCの場合、2人とも好きなアニメが同じなので聖地巡礼をした際にきっと同じ話題で盛り上がることが出来る……から問題なのです。

同じ話題をすることが出来るからこそ問題なのです。
この問題を理解するためには男女では「楽しみ方が違う」という点を理解しなくてはなりません。

男性の脳は「問題の解決型」で、女性の脳は「共感型」と言われておりますが、この脳のタイプの違いは会話や趣味の楽しみ方にも表れます。
(※「チーフコラム『【婚活全般】男女のコミュニケーションの相違と男女の抱く将来像(あくまで傾向の話)』」でも同様のことを触れています)

男性が「議論・討論」を好むのは「問題の解決」という脳の構造が影響を与えていますし、「相手を思いやる発言」が女性に多いのは「共感」が影響していることでしょう。

この違いは「趣味の楽しみ方」にも表れます。

同じ発言に対しの返事でも男女で全く違う反応をすることが多いのです。男性が競争や討論の要素を含む返事をするのに対して、女性の返事の多くは「共感」

ツイッターなどでよく見かける「わかる」という返事はまさに「共感」の典型であり、圧倒的に女性が多用する言葉であると言えるます。

さて、それでは先ほどのカップルCの場合を考えてみましょう。
カップルCの場合、2人とも趣味が同じなので聖地巡礼をした場合、同じ話題で盛り上がることが出来ることと思います。

しかし、ここで問題なのは同じ話題を「どちらの楽しみ方で楽しむのか」ということ。

女性の方が好む楽しみ方は「共感型」なので、自分がその場所で感じた感情を一緒に共感するという楽しみ方になります。
一方で男性の楽しみ方は「議論型」なので、お互いに意見をぶつけ合いどちらの方が正しいかというような楽しみ方になることでしょう。

ですので、もしも共感型の楽しみ方をした場合、それは彼が彼女に合わせているということですし、逆に討論型の楽しみ方をした場合は彼女が彼に合わせているということになります。


ご質問者様はどんなデートを望むか

おそらくご質問者様が望むのは結論型の楽しみ方でしょうが、女性が望むのは共感型の楽しみ方です。
非常に極端に言えば、聖地に行って彼女が「尊い」と言い、彼氏が「わかる」と言うような楽しみ方が共感型の楽しみ方になります。
男性は基本的にこのような共感型の会話をあまり好みません。ですのでもしも彼女と共感型の楽しみ方が出来ているのであれば、それはご質問者様が女性のために話を合わせているということで、結論型の楽しみをしているのであれば、彼女が合わせてくれているということなのです。

とは言え人間は誰しも「誰かの役に立ちたい」と願う生き物ですので、相手が「この人は私のために話を合わせてくれた!」と感謝する心を持っているのであれば、話を合わせることくらい大した労力ではありません。むしろ「相手の役に立てた!」とより相手に対して好意を持つとすら言えます。

しかし、せっかく相手に尽くしたのに、相手に感謝の気持ちがない場合。その場合は自分の善意を無下にされたと相手は感じ、非常に険悪な関係になることは避けられません。

例えば先ほどのカップルDのパターンを見てみましょう。

この場合でも男性が女性のために話を合わせ、共感型の会話をしているのは間違いありませんがこちらの場合は「彼が合わせてくれている」という意識が彼女にも存在するのです。
ですので関係は悪化せず、むしろより良い関係になることでしょう。

しかしカップルC。

この場合でも「男性が女性に話を合わせている」という点では同じですが「同じ趣味を持っている」という前提があると「相手も楽しんでいる」と女性は勘違いをしてしまうのです。もちろんその逆のパターンも多くあります。

同じアニメを好きな男女の恋愛が上手くいかない最大の原因はここにあると私は思います。

あくまでも経験則に過ぎませんが「男女が同じアニメの話題で盛り上がっているように見える状況」のほとんどは「男性が女性のために会話を合わせている」という状況に過ぎず、男性の努力によって会話が成立しているに過ぎません。いわゆるオタサーの姫などはこの典型でしょう。
(※「チーフコラム『【オタクの婚活】楽しく話せ、成功を確信したのに後に続かない原因について』」 女性が理解してくれる!と男性が勝手に盛り上がっているつもりになっているだけのパターンもあります)

もちろん男性は「目の前の女性に好かれたい」と思って話を合わせているので、どちらが良い悪いの問題ではありませんが、男性の努力によってこそその会話は成立しているということは女性の皆様も理解をしておいた方が良いかと思います。

このような経験をしたことがある男性の方にはご理解して頂けると思うのですが、5、6人ヒロインがいるアニメなどの話を女性とすると、だいたい「男性人気が最下位のキャラ」の話ばかりしてくるのです。
しかも相手の女性に合わせて共感をしなくてはいけないので、その会話自体は男性にとって面白くないばかりか苦痛ですらあるのです。

ですがそれでも相手の女性が「話をしてくれて有難う!楽しかったよ」と笑ってくれるのであれば、こんな苦痛は大したことではありません。

問題なのはマニアックな話題で会話が出来てしまうばっかりに、相手が話を合わせてくれていることを忘れて「相手も楽しんでいた!」と彼氏彼女どちらかが感じてしまった場合。
つまり「相手が自分に合わせてくれた」という感謝の心が無くなった時で御座います。

このように「あなたも聖地巡礼が出来て楽しかったよね?」と言うような態度だと、男性は確実にイラっとします。何故ならばその発言は「彼が彼女のために合わせた」という努力をなかったことにしてしまうから。もちろんその逆も同じです。

合わせている側の目線では、たとえ好きなアニメであったとしても相手に合わせている以上、それは「プレゼントとしてのデート」なのです。ですので合わせている側が望んでいるのは「私のために一緒に聖地巡礼してくれて有難う」という言葉で御座います。

少し分かりにくいと思いますので「手料理」を例にしてお話しさせて頂きます。

私が彼女のために手料理を用意したとしましょう。
私は料理が別に苦手ではありませんし、それほど苦痛だとも思いません。そもそも普段からやっていることなので作業としては普段とほとんど変わらないのです。

ですが、それで彼女に手料理を振る舞った時、彼女から「料理してて楽しかったでしょ?」と言われたらイラっとします。

確かに料理は嫌いではありません。どちらかと言えば楽しいのもまた事実。しかし今回は彼女のために作ったというのに、それを「あなたが楽しいからやっている」という風に言われた確実にイラっとします。

これと同じです。同じアニメが好きな二人なのですから、一緒に巡礼して楽しんでいるのは事実です。
しかしそれでもどちらかが相手のために聖地巡礼をしたという感覚があるのです。

そのどちらかが男性であれば、自分だったら討論するような状況でも、それをぐっと堪えた。全然共感できない内容でも頑張って「そうだね」と笑ったのです。女性であれば、共感したい場合でも、男性の討論を我慢して聞くのです。

「あなたも聖地巡礼を楽しんでいたでしょ?」という発言はそれを全て無下にする発言に他なりません。
確かに少なからず楽しんでいたのは事実ですが、それを尽くした相手から「あなたも楽しんでいたでしょ?」と言われたら物凄くムカつくのです。

逆に言えば、一緒に聖地巡礼をした際やアニメを見た際に「この人は私のために頑張ってくれたんだ」という気持ちさえ忘れなければ何も問題はありません。

そもそも男女問わず「相手は自分のために頑張ってくれている」という感謝の気持ちは片時も失ってはいけない気持ちなのですが、マニアックな同じ趣味だと忘れがちなるというだけの問題であると言えるでしょう。

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