【ご質問】

【回答】

ご質問誠に有難う御座います。

残念ながら恋人のような関係を望むのであれば、結婚相談所で婚活をするのは難しいでしょう。

なぜなら結婚相談所で婚活をする方の多くは結婚に実利を求めているからで御座います。これは男女双方に言えることでしょう。

例えば「男性の年収」などはその典型的な例と言えます。相談所の女性は年収という実利を求めているので、年収以外の部分が残念な男性でも結婚相談所ではそれなりに成婚できているので御座います。

尾田栄一郎 著 『ONE PIECE』／（集英社）

一方で男性が望む実利とは、端的に言って子供でしょう。
特にご質問者様は３０代後半であり、お相手の男性も３０代後半になることと思います。その歳まで結婚しなかった男性がわざわざ結婚相談所に来てまで結婚を望むのは子供が欲しくなったという場合が圧倒的に多いのは否定のしようがない事実でしょう。

このように結婚相談所では「年収」や「子供」のような実利的な面が重視されやすい傾向が御座います。
そのため「いつまでも恋人のような関係でありたい」というような曖昧で概念的なメリットはあまり評価されない傾向にあるでしょう。

異性としては

ご質問者様は男性から「異性としては…」と言われて交際が終了することが多いそうですが、これは要するに「異性として見れない」という意味で御座います。

それではここでいう「異性として見れない」とはどういう意味なのでしょうか。

先にお伝えした通り、結婚相談所に登録している男性は女性に出産を求めております。つまり彼らの言う「異性」とは「出産できるかどうか」ということに他なりません。

あずまきよひこ 著 『よつばと！』／（KADOKAWA）

ご質問者様は自身の外見を「中の上」と仰っておりますが、謙遜なさらないで下さいませ。ご質問者様の外見は「上の中」で御座います。一方ここに「下の下」のとしか言いようのない女性がいたとしましょう。

下の下の女性には申し訳ありませんが、外見だけ見ればご質問者様のほうが圧倒的に「異性」に見えるのは間違いありません。しかしそれは普通の恋愛の話。こと結婚相談所において異性かどうかの判断は出産で決まると言っても過言ではありません。

つまりもしも「下の下」の女性が出産意欲旺盛で、逆にご質問者様が出産に後ろ向きで会ったのならば異性として見られるのは「下の下の女性」の方で御座います。

結婚相談所という特殊な空間において、異性かどうかは出産で決まるので御座います。
そのためご質問者様は男性から「出産意欲が低い」と判断され、交際を終了されてしまっていると言えるでしょう。

彼女はいらない

ご質問者様に出産の意志があるかどうか、本当のところは私には分かりません。

しかしご質問者様の本意がどうであれ「恋人のような関係」と希望を出せば、出産の意志がないと相手に伝わってしまうことでしょう。

恋人のような関係を望む方の未来予想図に子供は登場しません。そこにいるのは彼氏と彼女のみであり、父親も母親も存在しないので御座います。

もしもご質問者様が２０代前半であれば、数年間恋人のような関係を楽しんだ後、出産というプランも考えられたでしょうが、失礼ながら３０代後半でそのプランは難しいことでしょう。

子供が欲しくて結婚相談所に登録した彼らにとって、そんなプランは到底受け入れられるもので御座いません。彼らは素敵な彼女を求めているのではなく、自分の子供の母親を求めているので御座います。

TPOを弁えない男

ご質問者様に足りないのは出産の意志でしょう。

もしもご質問者様に出産意志があるのなら、それを伝えるためにも「恋人のような関係」とは言わないほうが良いかと思います。
ご質問者様の本意がどうであれ、それを言ってしまったら相手には「出産意欲がない」と判断されてしまうので御座います。

一方でもしも出産意志がそもそも無いのであれば、結婚相談所での成婚はやや厳しいと言わざるを得ません。
なにせ彼らは子供を産んで貰うために相談所に登録していると言っても過言ではないのです。彼らの最大の目的を達成出来ない以上、交際が困難なのは当然のことで御座います。

それにこう言っては失礼で御座いますが、そもそも結婚相談所に登録している男性は恋愛ベタな男性ばかり。
そんなところで恋人のようにドキドキさせてくれる男性を探すなど、ダイエットジムでガリガリな人を探すようなものでしょう。

しかし、難しいとは言え、決して不可能なわけでは御座いません。

牛次郎／ビッグ錠 著 『スーパーくいしん坊』／（講談社）

結婚相談所は実利の場で御座います。恋愛のための場所では御座いません。

そのためご質問者様はTPOを間違えていると言えるのですが、結婚相談所にはご質問者様と同じようにTPOを間違えている男性も多くはありませんが、それなりにいるのもまた事実。

結婚の意志はそんなに強くないし、子供のことなど考えたこと無い。だけどなんとなく世間体で結婚相談所に流れ着いた男性たちで御座います。

彼らは積極的に行動しませんし、プロフィールも適当。見極めるのはそこまで難しいことではないでしょう。

特に注視して欲しいのが「希望欄」で御座います。

「話し合って決める」とか「どちらでも良い」というようなものが非常に多い男性は、このタイプの可能性が高いでしょう。
結婚を真剣に考えていないので、何を聞いても「どっちでもいい」という感じの回答になってしまうのです。

このような男性は実利を重んじる婚活女子にとって地雷なので、基本的に誰も寄り付きません。しかし、それこそがご質問者様にとっての好機。
彼らに自分からアプローチを仕掛けることで、TPOを間違えた者同士の結婚も起こり得ることでしょう。

もちろん、彼らは結婚願望が希薄なので楽な道では御座いません。しかし同時に不可能な道でも無いのです。

おそらくご質問者様はこれまでアプローチしてきた男性と交際をしてきたことと思いますが、彼らは結婚の意志がある普通の男性。つまり出産を重視する男性に他なりません。

そのような男性ではなく、相談所に登録こそしているものの実際に活動してるのかどうか分からないような幽霊部員。そんな男性にこちらからアプローチをすることでご質問者様の希望が叶う可能性は格段に上がることと思います。

荒川弘 著 『銀の匙 Silver Spoon』／（小学館）

繰り返しになりますが、決して楽な道では御座いません。
しかしこうしてご質問を送って下さった積極的なご質問者様であれば、この道をきっと渡りきってくださることと信じております。

ご質問者様の恋人のようなご成婚を心よりお祈り申し上げます。

とら婚より一言

いかがでしたか？

婚活や結婚相談所においてセオリーという物もありますが、婚活での正解は一つではございません。混ぜるな危険という今回の内容に不随しそうなコラムもあるので良ければご覧頂ければと思います。

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福本伸行 著 『賭博黙示録カイジ』／（講談社）

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