【ご質問】
プロフィールには漫画・アニメ好きと記載しており、質問された際にも作品名を伝えただけで語ってはいません。
具体的な理由を確認すると『中年男性が女の子を応援している』ことを否定されていました。僕的には『甲子園を見て高校球児を応援する』という感覚と大差ないと思っていますが、一般人の感覚では違うのでしょうか?
オタクに対する世間のイメージが分からず、何がアウトで何がセーフか線引きが分かりません。昨今はアイドルがアニメ好きを公言したり、テレビでも扱われる機会が増えたので数年前より寛容的になった認識でしたが、まだまだオタクと一般人の壁は分厚いのでしょうか?
(40代 男性)
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
今からおよそ10年ほど前、大谷翔平選手が日本ハムファイターズに入団した頃、彼の評価は今ほど高くはありませんでした。
中でも最も多かったのが「プロの世界で二刀流が出来るはずがない」というもの。野球ファンから有識者まで多くの方が大谷翔平選手の二刀流に否定的な感情を懐いておりました。
しかしあれから10年。日本プロ野球はもちろんメジャーリーグでも二刀流を成功させた彼に対して、その感想を抱いている人はおりません。日本はもちろん世界が彼の二刀流を認めたのは間違いないでしょう。
それでは大谷翔平選手が二刀流を世界に認めさせたことで、野球ファンのおじさんの社会的評価は上がったのでしょうか。
もちろん全く上がっておりません。
野球好きのおじさんは今も昔も野球好きのおじさんであり、それ以上でも以下でもないので御座います。
アイドルやアニメもそれと同じでしょう。
確かにここ10年でアニメやアイドルの評価が上がったのは間違いありません。感動的なアニメは映画となって興行記録を塗り替え、素敵なアイドルは老若男女を問わず憧れる存在になりましたが、それはアニメやアイドルの評価が上がっただけであり、そのファンの評価が上がったわけではないのです。
平均点は平均点
学校のテストを想像してみて下さいませ。
あるテストでクラスの平均点は30点でご質問者様の点数も30点だったとしましょう。それではそのクラスに隣のクラスから天才たちを強引に連れてくればどうなるでしょうか。
高得点を連発する天才たちのおかげで、クラスの平均点は格段に上がることでしょう。クラスの平均点は60点70点と上がり、クラスの担任教師は嬉しそうにするかもしれません。
しかしクラスの平均点が上がっても、ご質問者様の点数は別に上がったりしないので御座います。優秀な生徒をたくさん混ぜたので平均点が上がっただけに過ぎず、もともと勉強が出来なかったご質問者様は勉強が出来ないことは変わりません。
アイドルやアニメもそれと同じでしょう。
かつてアイドルやアニメに熱を上げるのは、露悪的に言えばクラスの下位層だけで御座いました。わかりやすく点数にするのであれば、30点の生徒しかアニメを見ていなかったと言ったところでしょう。
しかしアイドルやアニメが市民権を得たことにより、ご質問者様のおっしゃる「一般人」もアニメやアイドルを楽しむようになりました。クラスで言えば70点や80点の生徒もアニメやアイドルを嗜むようになったと言えるでしょう。
そのため「オタク」と呼ばれる層の「平均点」が上がったのは間違いありません。100点満点のテストで120点を取るような本郷奏多さんでさえ、今やオタクを名乗る時代なので御座います。かつてと比べてオタクの平均点は格段に上がったことでしょう。
しかしそれはオタク全体の平均点が上がっただけであり、別にご質問者様の点数が上がったわけでは御座いません。「オタク」の平均点が何点になろうとも、ご質問者様の点数は昔と何も変わっていないので御座います。
非ロリコン証明できない
今回のご質問者様の場合「好きなアニメは?」と聞かれて答えただけで御座いますので、不憫に思わないわけでも御座いません。ある意味トラップ。質問されたから答えただけなのに、それでキモいと言われるのは、少しばかり可哀想だなと思います。
とは言え、女性が酷いという話でもなく、無理なものは無理なのだから仕方がないでしょう。「すいません、少し合わないようなので」くらいの適当な言い訳で交際終了すればいいのに、と思わないでもありませんが、ご質問者様が自分から理由を聞いてしまったのですからやはり女性にもそこまで非があるというわけでもないでしょう。
しかし重要なのは今後の話。美少女アニメ好きの40代男性は世間から受け入れられるのかということでしょう。
そしてこれは残念ながら、少なくとも現代において受け入れられることは極めて稀であると言わざるを得ません。
正直に言って「何故キモいのか?」と世の女性たちに問うたところで「キモいものはキモい」としか言ってもらえないでしょうが、一応それっぽい理由をご説明させて頂きましょう。
まず世の中には一定数、10代のアニメキャラに性的感情を抱いて視聴している40代男性がおります。仮に彼らを「ロリコン」と称することにしましょう。
それではご質問者様は自身がロリコンではないと、どのように証明されるのでしょうか?
おそらくご質問者様は「自分は性的な欲望などなく、あくまでも応援のつもりだ」と弁明されるでしょうが、詐欺師が詐欺師と名乗らないように、ロリコンもロリコンとは名乗りません。その上でご質問者様は婚活という極めて短い時間でどのように自身が非ロリコンであると証明されるのでしょうか。
もちろんそんなことを言ったら「登山が趣味です」と言っている男性だってロリコンの可能性はあるわけですが、人間のバイアスも込みの確率で「ジュニアアイドルを応援している」と言っている男性と「埼玉西武ライオンズを応援している」と言っている男性のどちらの方がロリコンの可能性が高いでしょうか。
また、そもそもロリコンとかそういうこととは関係なく、「自分以外の女性に資財を投下している」という事実だけで敬遠されるには十分すぎる理由になり得るでしょう。
メスからすればいかなる意図であれ自分以外のメスに資産を投下するオスなど、交際相手として到底認められるものでは御座いません。
例え本気で応援のつもりだったとして、ホストに貢いでいる女性にご質問者様は好意を抱くのでしょうか。
態度が気持ち悪い
仮にご質問者様が40代の男性が甲子園を応援するのと、アイドルを応援するのが同じ感覚だと本気で思っていたとしても、それが世間一般の感覚とはズレていることは自覚されたほうが良いでしょう。
さて、おそらくご質問者様は高校球児も女性アイドルも「応援している気持ち」という意味で同じだと仰っているのだと思いますが、たしかに「応援している」というところだけを切り出せば同じ気持ちといえるかもしれません。
問題なのは「応援したい」と思う理由で御座います。より正確に言えば「その人を応援したいと思った理由」と言えるでしょう。
例えば私は「若者を応援したい」という気持ちはあるものの、特定の誰かに対する思い入れはないので、その都度その都度応援する人が変わります。例えば甲子園であれば点数が逆転する度に負けている側を応援しますし、箱根駅伝であれば抜かされそうな選手を応援することでしょう。
しかしもしも特定の誰かを応援しているのであれば、それはその人に何かしらの思い入れがあると考えなくてはなりません。
ご質問者様がどんなアイドルを応援しているのかは分かりませんが、その人を応援したいと思うようになった動機が必ずあるはずで御座います。
それが「可愛い」なのか「アニメ声で肯定してくれるから」なのか「エロい」なのかは分かりません。ですが高校球児はアニメ声で肯定してくれませんし、一般的にはエロくも可愛くもないので、ご質問者様がアイドルを応援する動機と、我々が高校球児を応援する動機は全く違ったものであることでしょう。
矢吹健太朗 著『To LOVEる -とらぶる-』/(集英社)
そしてその差こそが「甲子園を応援すること」と「アイドルを応援すること」の違いで御座います。
勘違いして頂きたくないのですが、私はどっちが偉いとかそういう話をしているのではなく「違う」と言いたいだけに過ぎません。その点についてはご理解いただけば幸いで御座います。
一般人と分けるな
野球が好きな人おじさんは「野球が好きな一般人」で御座います。
サッカーが好きなおばさんは「サッカーが好きな一般人」でしょう。
それではアニメが好きな人は?
当然ですが「アニメが好きな一般人」でしかありません。
しかしどういうわけか「アニメが好きな一般人」は自身のことを「オタク」と称し、それ以外の方を「一般人」と分けたがります。
どうやらご質問者様もそのような方のようですが、どうかご安心下さいませ。ご質問者様は「アイドルやアニメが好きな一般人」に過ぎません。一般人と対比して、あたかも自分のことを「一般的ではない特別な何か」と思いたがるのは自意識と現実の差に苦しむ中学生にありがちな特徴ですが、それを大の大人がやっていたら正直に言って痛々しいと私は思います。
何度もお伝えしておりますが、別にアニメが好きならアニメが好きでいいですし、10代のアイドルが好きならば10代のアイドルが好きで何も問題御座いません。ただそれを「オタク」と言うのではなく「アイドル好き」とか「アニメファン」という言葉に置き換えて頂きたいのです。
「オタク」という言葉には、どうにも自分たち以外の人間を「一般人」とする選民思想があるように思えてなりません。
最も「オタク」の場合「自身が神から選ばれた優秀な存在」という選民ではなく「自身だけが神から見放された哀れな存在」という選民ですが、選民しているのは変わらないでしょう。
もちろん「オタク」とか「一般人」という言葉はあまりにも市民権を得ており、この言葉を使わないのは日常生活に不便が生じるのは否定できません。ですので、せめて意識だけでもこの認識を持って頂ければ幸いで御座います。
ご質問者様は、世のオタクたちは、ただの「アニメが好きな一般人」でしかありません。
とら婚より一言
いかがでしたか?
お相手を理解する前に自分は特別な存在なので受け入れてくれ!という姿勢でいると受け入れられる事は殆ど無いかと思われます。だからこそまずは、ご自身から相手の事を理解した上で信頼関係を作りましょう。そうする事でご自身を理解してもらえる可能性も出て来ます。➡対象コラムはこちら!
男性と女性で好きな物も大切にしている物も違います。オタク同士であっても最初から理解して頂けない事もありますが、方法によっては理解して頂ける可能性を上げる事も出来ます。婚活や結婚において、まずは相手の事を理解するという気持ちがとても大切です。
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