結婚相手に求める資質の変遷(古代~令和まで)
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令和元年になりましたね。

拗らせている私はイベント感を一切感じず、同じような内容を繰り返し年越し感を出すテレビにも辟易し、早々に寝てしまっておりました。

平成最後だから告白が成功するわけではないし、令和最初だからマッチングするわけでもないですからね。

しかしながら時代の移り変わりには多大な関心を抱いておりまして、人の考え方、趣味嗜好、言動、文化、価値観や流行などを振り返るというのもたまにはいいものだなという思いも、同時に持ち合わせています。

さて、人の心は移ろうものと言いますが、目の前の人に対してだけでなく、時代を背景にした移ろいの大きな流れがございます。

その一つが「結婚相手選びの判断基準」です。

本日はその判断基準の移り変わりを見ていきましょう。


時代と欲求の関係


めちゃめちゃざっくりとした図を以下に提示します。

これは、各年代がどのような時代であり、人々がどのようなことを最も求めていたかを表現しています。
時代毎に文明・文化レベルは異なっており、時代を経るごとにそれらは徐々に発展します。
それに伴い、人の欲求もだんだんとレイヤーが上がっていくんです。

なぜこんなことを先に申し上げるかと言うと、人の根源的な欲求は、結婚相手選びの基準と密接に結びついているからだと主張したいがためです。


古代~近代までに求められた結婚相手の推定


【古代】

大昔って、それこそ生きることすら難しかった時代じゃないですか。

厳しい環境を生き残りたいけど手段は限られていて、みんなその日その日を生きるのに必死で、そして命をつなぐことに命をかける時代であり、衣食住への欲求が重要である時代です。

そのため
男性:オスとしての強さとしての力、身体の(一部の)大きさ、声の大きさ、精力、健康、狩りをするうまさ、作物や家畜を多く保有している事、生存可能性としての若さ
女性:メスとしての強さとしての健康、精力喚起のための容姿の良さ、若さ、より多くの山菜を取ったり病気を防いだりするための情報力

が重要でした。

【中近世】

この頃になると農耕と武士の時代に突入しますよね。決して食生活が安定しているとは言えませんが、農業の発展や人が多く集いはじめることでの商業、工業も発展し、人が争う相手が主に人になり、今まで食う寝るに困らなかった人でも唐突に人によってそれが奪われる、男性が中心に据えられがちな時代です。衣食住に加え、身体の安全に注目が集まりそうな時代ですね。

そのため
男性:武力、戦乱の生き残りと富を保証するための家柄、富の源泉となる領土と本家長男
女性:健康、容姿、若さ、夫を立てる性格や生活力、家柄、慎ましさ

の重要さが増してきます。

【近代】

武士中心の世から政治、経済(貨幣:商業、工業)へと比重が移っていく時代です。伝統や身分、男女の差などが残りつつも、文化、文明がぐっと進化する時期ですが、この頃もやはり男性中心社会でしょうか。諸外国との戦争はありましたが、近世までよりは衣食住のコントロールが出来るようになったことで、安全な環境や健康を実現するための要素が魅力となっていきます。

男性:学力、知識、収入、家柄、職業、思想、長男
女性:健康、容姿、若さ、夫を立てる性格や生活力、慎ましさ


現代に求められる要素


このように、人の営みや経済が成熟するにつれて、その時代の環境や思想を反映した相手が求められると私は考えています。

ようやく現代へと繋がっていくのですが、現代は急激な転換期だと感じています。多様な情報に誰もが接し、自由な意思や思想がどんどん生まれる、多様な生き方の時代へと変わっていき、合わせて男性の生き方、女性の生き方も徐々に変わってきます。

【昭和】

戦後復興、バブル期は経済の発展の著しかった時代ですね。領土のような概念や身分もなくなり、衣食住も安定して手に入るようになり、戦争がなくなったことで身体的に傷つく不安が無くなったと言っても過言ではありません。1億総中流意識が根底にありながらも、上昇志向にあふれ、いかに自分がより勝っているかを競い合っていた時代だとも言えるのではないでしょうか。女性の社会的地位も向上はし、少しずつ新たな生き方を選択できるようになってきましたが、まだまだ男性中心社会です。

男性:名声、地位、職業、容姿、高学歴、高収入、高身長、長男でない(4高の時代)
女性:容姿、若さ、性的魅力、女子力

【平成前期】

バブルが崩壊し、不況に突入、そこから回復の兆しを見せたかどうかの時代です。絶対的安全が崩れた一方で、総中流のような社会的集団意識は崩れぬまま残ったように感じます。マスメディアが重要であった時代から、パーソナルメディアへの変遷期でもあり、平成後期へと繋がっていきます。

男性:高学歴、高収入⇔女性視点で平均的年収、女性視点で平凡な外見、女性視点で平穏無事な性格(3平の時代)
女性:容姿、若さ、性的魅力、女子力、明るく愛嬌ある性格

【平成後期】

情報と多様性の時代です。男女問わず高い能力を持つ、行動力ある人間に多様な機会が訪れ、女性の社会進出がより伸長し、対等であることが求められるようになりました。停滞する報酬に対するコストの多さを背景に、専業主婦概念が崩されてきた代わりに、女性に求められる役割、男性に求められる役割が大きく変わった時代です。
またよりtoONEの情報取得、toONEの生き方が出来るようになったことで大衆的情報から取り残される方も目立ち、にも関わらず大衆的な生き方が求められる矛盾に苛まれる時代であるようにも感じます。そのため安全の保障、集団への帰属と個の承認のバランスが求められる、婚活的に大変な時期が今なのだと感じます。

男性:平均的外見、平穏無事な性格、女性個人への共感能力、低姿勢、低依存、低リスク、低燃費(4低の時代)
女性:容姿、若さ、性的魅力、生活力、勤労意欲、男性世界への迎合能力、男性個人に対する承認能力


そして未来へ


ここまで書いていて、皆さん気づきました?男女とも求められる基礎項目は基本的に原始から変わらないんですよね!男は家族の安全保障!女性は性!…ただそれが崩れていくのが令和なんだと思います。

では令和はどんな世界になるのでしょうか。

ほんのちっぽけな、ドメスティックの世界にしかいない私には大したことは予想できませんが、きっと今よりさらにtoONE化が進み、ONE vs ONEの衝突が多く生まれていくのだと思います。

そんな中で、恋愛や結婚相手に求められるのはそのギャップを埋める力ではないでしょうか。

対等であり、主張しない、寛容である、自ら責任範囲を取る、契約的な関係であるというある種無関心さを持ちつつも家族としての有機的関係を築く…

書いていて「うわぁ…めんどくさ」とか私は思ってしまいます。

そこで結婚相手選びに重要になる尺度が「2V」=VisionとValueだと思っています。

 

Visionとは、男女双方が実現を目指す、将来のありたい姿のことです。
Valueとは、双方の共通の価値観です。

などと取り留めのないことを考えもなしに考えてみた令和の初日でした。特別感もオチも、何もなくてすいません。

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