【第32回】 特別な才能 ~趣味は一生続けることができるのか?~
「ラブホの上野さん」原作者による恋愛・婚活テクニックの紹介、男女の違いの解説、会員様からのお悩みに回答させていただきます。漫画やドラマを見たことがない方もお楽しみください。

【ご質問】

婚活を3年間程続けてきましたが、なかなかモチベーションが上がらず疲れてきています。
自分にとっては将来のパートナーや家庭より、やっぱり趣味の方が大事なんじゃないか。
婚活はもう諦めて、一生趣味に費やす人生でも良いんじゃないか。
趣味さえあれば一生幸せに暮らせるのではないか。
このような考えについて上野さんどう思いますか?(30代男性)

まずはじめに

ご質問誠に有難うございます。

ご質問者様の家の近くに「どう考えても採算が取れそうにもないお店」は存在するでしょうか?

一等地にある謎の布団屋。
駅前の商業ビルに入っている謎のお茶屋。
もちろん、私が知らないだけで何かしらの収入源があるのかもしれませんが、恐らくは「地主」であろうお店をご質問者様も一度くらいは見かけたことがあると思います。

ちなみに私は今都内のマンションに住んでいるのですが、このマンションの最上階に住んでいるのも地主にしてマンションのオーナーをしている方。不動産屋さんに話を聞くと、どうにもかなりの地主で私が住んでいるマンション以外にもいくつものマンションやビルを所有しているとのことでした。

地主とは

Googleで「地主」と検索してみると、検索予想のに「地主 ずるい」「地主 最強」と出ることからもお分かり頂けるよう、現代日本において地主という職業は最強の職業の1つでしょう。もちろんどこにどの程度の土地を持っているかで話は全く違ってくるのですが、少なくとも東京23区内の駅近にそれなりの規模の土地を持っている地主が最強の職業であることは間違いありません。

私の家の近くにも「どう考えても地主だろ」と思うお店がいくつも存在しております。何百回とそのお店の前を通っているのに、未だかつて1度もお客様が入っているところを見たことがないお店というのは結構あるものでしょう。

そんな経営状態でもお店がやっていけるのは、地主としての家賃収入があるからに他なりません。むしろお店は大赤字でやらない方がマシなんていうお店もたくさんあることと思います。

地主の仕事

しかし、ここで1つの疑問が湧いてきます。

優良な土地を持っている地主は一生仕事をしなくても食いっぱぐれることは御座いません。というより誰も入っていないようなお店であれば、その仕事を辞めた方が収入は上がることでしょう。

そうにも関わらず、地主の方々は得てして何かしらの仕事をしているもの。彼らは一体なぜ地主という立場を使って遊び呆ける人生を送らないのでしょうか?

生きがいとは

生物として生きていくだけであれば、人間はパンと水さえあれば問題ありません。

しかしキリストが「人はパンのみにて生くるにあらず」と言ったとされるように、ヒトが人間として生きていくためにはパンと水だけでは足りないのです。

キリストはそれを「神の御言葉」と言いましたが、残念ながらキリスト教を信仰していない私としましては「神の御言葉」で生きていくわけにはいきません。一般的な日本人の感覚としては「生きがい」とも呼べる何かが必要になってくるのだと思います。

特別な才能

今回のご質問者様はその「生きがい」を趣味に求めようとされているのだと思いますが、そのこと自体に意を唱えるつもりは御座いません。生きがいなんて本人さえ納得できるのであれば何でも良いのです。

しかし、それでも私は「趣味」を生きがいにすることをあまりオススメ出来ません。それは趣味を生きがいにすることが悪いからではなく、趣味を生きがいにするのが極めて困難だからで御座います。趣味に生きるという人生を歩むことが出来るのであれば、それを止めるつもりは御座いません。しかしその道は普通の道よりも困難で、特殊な才能が必要であると私は考えております。

ご質問者様が今、どのような趣味をされているのかは分かりません。ですがその趣味を生きがいに人生を最後まで楽しむことは出来るでしょうか?

それは特別な才能がいることで御座います。大抵の方は体力の低下や好奇心の低下によって、趣味に生きることが出来なくなってしまうのです。

友人関係

またそれ以上に問題なのが友人の問題。

恐らくこの記事をお読みの皆様にも1つや2つくらい趣味はあることと思いますが、皆様は本当にその趣味が好きなのでしょうか?

その趣味が好きなのではなく、その趣味をすることによって生まれた交友や、その趣味について友人と語り合うことが好きな方はたくさんいらっしゃいます。それが悪いということは全くないのですが、もしもそういう動機で趣味を楽しんでいる場合、周囲の方が趣味をやめてしまうとその趣味を継続することは困難になるでしょう。

趣味に生きるのは大変

重ね重ねになりますが、私は何も趣味を生きがいにすることが悪いと言っているわけでは御座いません。それに結婚は素晴らしいから絶対にしろと言うつもりも御座いません。

ただ現実問題として、趣味をいきがいにすると言うのはあまりにも大変であるということをお伝えしたいのです。子供の頃にあれだけ楽しかったことが、大人になった今まるで楽しくない。そんな経験をされたことはあるでしょう。

まだ30代のご質問者様であれば、気力も体力も充実しているので新しい趣味を探し始めることもできるかもしれません。しかし、40代50代になっても新しい趣味を模索できる方は稀。それでも誰かしら一緒にいてくれる人がいれば何とかなるかもしれませんが、周囲の友人の多くは家庭を持つようになり、一緒に趣味を楽しんでくれる人も少なることでしょう。

趣味を生涯の生きがいにするのは才能なのです。
一生仕事をしなくていいはずの地主の方々が、儲かりもしない仕事をしているのは趣味に生きることが出来ないから。趣味だけで生きる人生は多くの方にとってあまりにも退屈であると言わざるを得ません。

あなたの場合

もちろん例外は存在します。しかし恐らくご質問者様はその例外ではないでしょう。

そもそも、もしもご質問者様が趣味を生きがいにできる方であったのであれば、結婚できなかった際に結婚相談所の扉を叩くことなどなかったはずなのです。趣味が第一であるのならば、結婚が出来なくとも焦ったりは致しません。趣味を楽しんでいる過程で結婚をすることがあっても、趣味のための時間や予算を削ってまで結婚相談所の扉を叩くことはなかったでしょう。

30代も半ばになり、周囲から「結婚しないのか?」と聞かれた時に、何の嫌味もなく「そういえばしてなかった」と言えるような方であれば、私は結婚をしろなどとは言いません。

しかし一度でも結婚相談所の扉を叩いた方は、少なからず結婚に憧れや執着心があるので御座います。

さいごに

幸にしてご質問者様はまだ30代。婚活を継続しろとは言いませんが、趣味を生きがいにすると開き直って結婚を諦めるには、まだ少し早いのではないかと思います。

ご安心くださいませ。
40代になっても結婚ができなければ、ご質問者様が望む望まぬに関わらず、趣味を生きがいにする人生を歩まざるを得ないのですから。

とら婚より一言

今楽しんでいる趣味を一生涯同じ熱量で続けられるか問われたら、続けられると断言できる方は少ないかと思います。弊社のサイトをご覧になってくださっているということは結婚に対して何かしら思いがあるのではないでしょうか。今一度、趣味を婚活から逃げる言い訳にしていないかどうか心に問いかけてみてくださいませ。

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