【ご質問】
北関東在住ですが、都心のライバルに負けないように都心へのアクセスも良い立地で家を購入しました。
将来的に両親も招ける広さで、ローンは35年で完済予定、自分の収入に見合った無理のない計画だと思っています。
20代男性は相談所では若すぎるという意見の記事も見たのですが、他にも武器を増やした方がいいでしょうか。(20代後半 男性)
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
「独身アラサーがペットを飼ったら本格的にやばい」という説をご存知でしょうか?
この言葉が事実かどうかはともかく、このような説がまことしやかに囁かれているのは間違いありません。それでは今回は「猫を飼った」場合で、一体何故「ペットを飼ったらやばい」のかを考えてみましょう。
犬派とペット否定派は全滅
「犬派?猫派?」というのは雑談でよく使われる質問で御座います。こんな質問が話題になるということはそれだけ我々が犬や猫に愛着があるということでしょう。
当然ですが猫を飼った以上、相手も猫派であるのが望ましいのは間違いありません。もしも相手が強硬な犬派であれば、それだけで結婚相手の候補から外れるでしょう。
また世の中には犬も猫も両方嫌いという方もいらっしゃいますし、アレルギーを持っていてどうしても猫とは住めない方もいらっしゃいます。さらに猫派の方だって、出来ることなら子猫の頃から一緒に育てたいと思うことでしょう。
つまり猫を飼っているというのはほとんど全ての方に対して武器にはならないのです。
犬派やペット嫌い派の方は勿論のこと、猫派の方に対してすら強固な武器にはなりません。
住居の制限
ペットを飼っていると住居にも多くの制限が課されます。
例えば栃木県の場合、執筆時点で賃貸物件は17349件御座いましたが、そのうちペット相談可の物件はわずか1616件。つまり猫を飼っているというだけで世の中の物件の9割以上に住めなくなってしまうので御座います。
結婚をして新たな生活を歩もうとする中で、住居に重大な制限が課されるのはデメリット以外の何物でも御座いません。
世話が大変
「私がちゃんとお世話するから!」
小林まこと 著 『What’s Michael?』/(講談社)
捨て犬を拾ってきた小学生は決まってこう言いますが、現実問題として小学生が最後まで全ての面倒を見ることは不可能でしょう。小学生では餌代すら払えませんし、言いたくはありませんが1年もすると散歩すらロクに行かなくなることが多いのも事実。とは言え放置するわけにもいかないので、両親が仕方なく散歩をしているという家庭は決して少なくありません。
結婚相手のペットも同じでしょう。元々飼っている側が「全部、私が面倒を見る」なんて言ったとしても、一緒に住んでいればそういうわけにもいかないもので御座います。
子供がアレルギーの可能性
仮にお相手の女性が猫大好きだったとしても、産まれてくる子供も猫が好きとは限りません。猫に興味を持たないくらいであればまだしも、猫アレルギーなどを持っていた場合には大変で御座います。
あずまきよひこ 著 『あずまんが大王』/(メディアワークス/小学館)
長生きしてしまう
言葉は悪くなりますが、もしも猫ではなくハムスターであれば長くても3年程度で死んでしまうので、そこまで我慢をすれば良いとも考えられるでしょう。
しかし猫はペット界隈では指折りの長生き。平均して15年ほど生きるので御座います。
ですのでハムスターのように「数年我慢すれば良い」というわけにはいきません。
ペットは武器にならない
ペットを飼うと楽しいことがたくさんございます。私自身、今はハムスターのハムジロウを飼っており、ハムジロウには生活に潤いを与えてもらっております。
しかしハムジロウが婚活という戦場において武器になることはないでしょう。
ハムジロウがいると引越しも難しいですし、餌代や電気代もバカになりません。
またお相手がハムスター嫌いであれば大きなマイナスですし、ハムスター好きでも結婚してから飼えば良いのです。
室山まゆみ 著 『あさりちゃんと とっとこハム太郎』/(小学館)
もちろん私はハムスターが好きなのでハムジロウを飼いますが、もしも「結婚したいからハムスターを飼う」なんて言い出す方がいたら、私は全力で止めるでしょう。ハムスターは結婚においてマイナスにこそなれ、プラスに働くことはないのです。
家は死なないペット
そろそろお察しかとは思いますが「家を買う」というのは結婚において障害にこそなれ、武器になることは御座いません。
ご質問者様が好きで家を買っているのであれば止める気は御座いませんが、これが武器になると思っているのであれば重大な思い違いでしょう。
まず「犬派・猫派」と同じ問題として「賃貸派・持家派」というものが御座います。
事実上、ご質問者様が賃貸派に戻ることは困難であり、賃貸派の女性はご質問者様を候補から外すことでしょう。
また持ち家派の女性だって、住む家は一緒に考えたいと思うもの。ご質問者様の独断で選んだ家よりも、2人で一緒に考えた家に住みたいと思うことでしょう。
「住居の制限」はまさにそのまま。
ペットならば栃木だけで1616件の選択肢が御座いましたが、ご質問者様と結婚したら1つしか選択肢が御座いません。ご質問者様は都心のライバルを想定されているようですが、都心に暮らしている女性の多くは北関東に引越しを強いられる時点でご質問者様を「無し」の箱にぶち込むことでしょう。
「世話が大変」はご両親の介護とローンの問題。
ご質問者様は両親と一緒に暮らすことを想定されているようですが、猫ならまだしも、旦那の両親の介護をしたくて結婚する女性はこの世に1人もおりません。
またご質問者様は自分だけでローンの返済をされるとお考えかと思いますが、それは小学生の言う「絶対に僕が面倒見るから!」と同じでしょう。面倒を自分だけで見てると思っているのは本人だけであり、裏で親が莫大な労力を支払っているのです。百歩譲って本当にご質問者様だけで面倒を見るとして、それをどうやって相手の女性に証明するのでしょうか?口だけの宣言など何の信用にもなりません。
「子供のアレルギー」は子供の話。
子供が生まれることを前提にした家を建てたのであれば、2人には広すぎますし、逆であれば狭すぎます。いずれにしても子供の有無を事実上決定している選択を取っており、家族の変化に対する想定がまるでなされておりません。
最後に長生き。
猫でさえ寿命は15年程度ですが、家は基本的に我々が死ぬまで死にません。つまり「〇〇年我慢すれば」という理論が成立しないので御座います。
そして最後にこれら全てに該当しますが、相手の意見を聞く気がまるでないという性格。
これまでのものも全てイエローカードで御座いましたが、これは一発退場レッドカードになるでしょう。
家も子供も介護も家計も、全て自分で勝手に決めている。お相手は自分に合わせるのが当然と思っていなければこんな発想にはどうしたって至りません。
その性格は莫大な財産でもなければ到底埋め合わせが出来ないほどの重大なマイナスで御座います。
家を売れとは言わない
ご質問者様が今の家に惚れ込み、そして結婚などに関係なく「欲しいから」という理由で家を買ったのであれば何の問題もないでしょう。結婚面では不利になりますが、自分が欲しい物を買っただけの話でございますので、それを否定するつもりは毛頭ございません。
しかし「武器になる」という理由で購入されたのであれば、大変失礼ながらその考えは1秒でも早く変えることをオススメさせて頂きます。
無論、ご質問者様の素の魅力が高いため、家というマイナスがあっても結婚できる可能性は御座いますが、それは家が武器になったのではなく、ご質問者様の素の能力が高かったからに他なりません。
とは言え今更、家を売るわけにもいかないでしょう。35年ローンの家を売るためには数百万円単位の手出しが必要になります。気持ちの問題ではなく現実的な問題として売却は困難。それならばせめて家のマイナスを減らす方向で考える必要が御座います。
まず都心のライバルは無視して、お相手は近場限定で探す。家の件は誇るのではなく、過去の反省として伝える。両親の同居は諦めたほうが賢明でしょう。この世に相手の両親の介護をしたい人間は1人もおりません。
幸いにしてご質問者様まだ20代。これから何とでもなるご年齢でしょう。家の件だって「武器にはならない」というだけであり、これだけでアウトになるようなものでは御座いません。
しかし「相手の意見を聞く気がない」というその考えだけは、10代でも20代でも一発アウトの危険要素。
今回の1件がその考え方を変えるきっかけになれば幸いで御座います。
とら婚より一言
いかがでしたか?
お家の購入はお相手も気に入るだろう・・・と思うかもしれないのですが、そもそも選べる選択肢がない事で敬遠する方が圧倒的な多数になります。(家も決まっていて話し合いがしにくい相手だな…と感じる可能性が高くなります。)
ローンは【負債】であり、場所も間取りも気に入っているわけではないのです。
とら婚には、家を手放すことで婚活がうまくいった方もいるほどです!
何事も二人で決めて頂きたいですね。
♡ご成婚者インタビューまとめ♡
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