【ご質問】
人の粗探しが得意な方が、どこに落としどころを見つけて結婚しているのか謎です。
また、そんな人は結婚相手とはどうやって夫婦生活を成立させているのでしょうか?
気になります。(30代 女性)京都アニメーション『氷菓』
【回答】
ご質問誠に有難う御座います。
人の欠点ばかり見つける人とか、悪口ばかり言う人というのは決して珍しい存在では御座いません。というよりそういう人間こそが一般的であり、人の悪口をあまり言わない人や、人の欠点に目が行かない人の方がマイノリティであるとすら言えるでしょう。
もちろん私もそんな一般的な人間で御座いますし、大変失礼ながら、このご質問文だけで判断するのであれば、ご質問者様も人の欠点を見つけ、悪口を言う人に他なりません。先輩の「欠点ばかり見つける」という欠点ばかりを見つけておりますし、お局様が「悪口ばかり言う」という悪口ばかり言っているので御座います。
もちろんこのことでご質問者様のことを非難するつもりは毛頭御座いません。私がお伝えしたいのは、人間という生き物は人の欠点ばかりを見つけるし、人の悪口ばかり言う生き物であるものの、それでも多くの方は何だかんだで結婚し、何だかんだで夫婦生活を成立させているということで御座います。
それでは人の悪口ばかり言い、そして人の欠点ばかり見つける人間という下劣な生き物が、どのようにして落とし所を見つけ、そして夫婦生活を成立させているのかを解説させていただきましょう。
全員の悪口を言っているわけではない
悪口ばかりのお局様も、さすがにすべての人間の悪口を言っているわけではないことでしょう。
むかつく上司、不出来な後輩、傲慢な取引先。そういった方々の悪口を言いまくっている一方で、お局様から悪口を言われていない人も1人や2人はいるのではないでしょうか。悪口ばかりのお局様が悪口を言っていないのですから、彼らはお局様から好かれていると言っても過言では御座いません。
悪口ばかりのお局様だって、別にこの世のすべての人間が嫌いなわけではないのです。好意の表現方法が「悪口を言わない」というものであるだけでしょう。
そして嫌っていないのですから、そういう方が相手であれば落とし所を見つけられたとしても、なんら不思議なことは御座いません。
別に嫌っているわけではない
私の職場にもMさんというお局様のような方がいらっしゃいました。
「あー嫌になっちゃうっ!」が口癖の彼女は発言の8割くらいが悪口だったような気が致します。私もよく悪口を聞かされたし、時には面と向かって私の悪口を言われたことも御座いました。
とらふぐ/江口心 著 『ワタシってサバサバしてるから』/(小学館)
それでは彼女が私のことを嫌っていたのかと言えば、別にそういうわけでもないように思います。確かにMさんは不満があれば何でもかんでも言ってくる人で御座いました。しかし何でもかんでも言ってくるということは、逆に言えばMさんが文句を言ってこなかった部分は納得か満足していたということになるでしょう。
私という人間を構成する要素は何千何万何億とあるにも関わらず、Mさんが文句を言ってきたのはせいぜい100個かそこらで御座います。つまりMさんが抱いていた部分はせいぜい私の1%弱であり、全体から見れば些細な割合と言えるでしょう。
実際のところMさんが私のことを好いていたいたかどうかは分かりませんが、どれほど好きな相手や仲の良い相手でも不満の1つや2つや100個や200個はあるもので御座います。しかし例え100個くらい嫌なところがあったとしても、それは人間を構成する要素のごく一部に過ぎません。
悪口ばかり言っているからと言って、それがそのまま相手のことを嫌っているとは限らないので御座います。
悪口でバランスを取っている
そもそもなぜ悪口を言うのかと言えば、それが楽しいから他なりません。
医学に詳しいわけではないので適当なことを言いますが、悪口を言っているときお局様の脳内にはドーパミン的な感じの物質が出ていることでしょう。
例えば部下が仕事をミスして、そのせいでお局様にストレスが溜まったとします。しかしその不満を「本当に最近の若い子は…!」と悪口にすることで、彼女たちはストレスを発散し、落とし所を見つけているということも十分に考えられるでしょう。
要するに悪口こそが落とし所なので御座います。
相手の欠点や不満を悪口として消化することで彼女たちは落とし所を見つけている。つまり悪口ばかりだからこそ、彼女たちは落とし所を見つけられていると言えるでしょう。
結婚は社会インフラ
企業勤めしている方の98%くらいは、自分の勤めている企業に不満があることでしょう。
それを口にするかどうかはともかくとして、会社員は自社に不満を抱きつつも何だかんだで落とし所を見つけて、憂鬱な月曜日を迎えているので御座います。
それでは彼らはどうして落とし所をつけられているかと言えば、それは生活のために仕方がないからに他なりません。どれほど会社に不満があろうとも、明日の食事を摂るために仕方がないのであれば、落とし所をつけられるのも当然のことでしょう。
結婚もまたそれに近いものが御座います。
価値観は人それぞれでしょうが、現代でもそれなりの割合で「結婚は生きるために必須」と考えている方がいらっしゃるのは間違いありません。
そして生きるために必須のことであれば、それなりに不満があろうとも落とし所を付けられるのは会社と同じで御座います。
実際、そのお局様は会社や同僚に不満がありまくりながらも、何だかんだで会社を辞めていないのですから。
悪口を肯定する気はないものの…
今回のご質問はとら婚に届いたものであり、ご質問者様はこれから婚活を始めようか悩んでいるとのことで御座います。
未だに独身の私が意見するのも驕り高ぶったことでは御座いますが、もしもご質問者様が婚活をされるのであれば1つお伝えしたいことが御座います。
あくまでもご質問文から読み取れる範囲の話で御座いますが、どうにも私にはご質問者様の婚活は相当厳しいものになるように感じました。
今回、ご質問者様は「悪口ばっかのお局様がどうやって落とし所を見つけたのか」とお悩みになっているわけなのですが、このお悩みには「どうして悪口ばっかのお局様を男性は選んだのか」という点が決定的に欠如しているように感じるのです。
というのも、もしも私がご質問者様の立場であれば「悪口ばかりのお局様のくせにどうやって落とし所を見つけたんだよ」と悩むだけではなく「こんな悪口ばっかのクソ女のくせに何で結婚できたんだよ」とか「こんな文句ばっかりのクソ女なのに、どうして旦那から離婚を切り出されないんだよ」と悩みそうなものでしょう。しかしご質問文にはその観点が無く、終始「どうやって落とし所を見つけるのか」ということをお悩みになっていたように感じます。
これは「お局様」が、「女性」が、そして自分自身が、「選ぶ側の立場である」という潜在意識がなければ成立し得ないことでしょう。もちろん意識的にそんなことを考えてはいないでしょうが、自分もまた「選んで頂く側の立場」であるという意識が薄かったからこそ、このようなお悩みになったのではないかと思います。
あくまでもご質問文から読み取れる範囲の話では御座いますが、どうにもご質問者様は心のどこかで「多くを望まなければ、自分が男から選ばれるのは当然」と思っているような気がしてなりません。
確かに恋愛、特にセフレのような関係であればそうでしょう。女性はよほど選り好みしない限り、相手に困ることは御座いませんし、アイドルやらイケメンやら金持ちやらエリートやらから求められることだってあるかもしれません。
しかし、婚活はそうでは御座いません。少なくとも「自分は選ぶ側の立場である」と思っていると痛い目を見ることでしょう。
とら婚より一言
いかがでしたか?
結婚相談所に入れば全ての人が結婚出来る訳では無いのには理由があります。結婚は相手がいて初めて成り立つという事です。良くある失敗例として面接みたいなお見合いがあります。
選ぶところから始まるのではなく選ばれてから婚活も始まるのです。ご成婚者様の多くに共通する点は相手に対して先に条件を出すのではなく、選ばれた後にご自身で相手を選択しています。どの人も良かったけど、この人が・・・となる事が多いようです。
だからこそ性格が良いから結婚する訳でも性格が悪いから結婚ができない訳でもございません。相手にとって必要とされれば性格が悪くても結婚はできます。家族となる方なのでご自身の意見だけではなく、まずは相手の視点も必要という事ですね。逆に条件が良くても相手に必要とされなければお見合いが組めても成婚に行きつかない方も存在するのは事実です。
結婚とは一人でする物ではないという事を改めて認識頂く事で、婚活が促進すると思うので間違った認識を持っていた方は改めて考え直してみると良いかと思います。
♡ご成婚者インタビューまとめ♡
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