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【質問箱】軽度の持病や障害も婚活には不利になる?

【とら婚公式コラム】お悩み相談 2019.10.11
【質問箱】軽度の持病や障害も婚活には不利になる?
とら婚の質問箱に投稿された、恋愛や婚活に関するお悩みへの長文回答やまとめ記事です。ご質問は質問箱からご相談ください。 質問箱:https://peing.net/ja/toracon_akiba

この仕事をやっていますと様々な方から、様々な悩みをご相談いただきます。その中で、質問が出た際に最も悩ましく、申し訳なく、そして伝え方に気を付けなければならない、非常にセンシティブな話題に触れさせていただきます。

なお、特定のご質問への回答ではなく、障害や持病(同種のことは例えば要サポートが必要な家族を抱えている方や、性的マイノリティの方などにも言えるかもしれません)に関するお悩みを抱え、婚活に踏み出そうとする全ての方への内容とさせていただきますので、今回は質問箱へのリンクはなしで回答させていただきます。

結論とその意味

こういったご相談を頂く際には2パターンの質問があり、私はまずその質問通りの回答をしたのちに補足させていただくことを心がけています。

①私は~なのですけど結婚できますか?
②私は~なのですけど婚活に不利になりますか?

まず①の結論について。
結論は「結婚できる可能性は0ではないが、当社はご質問者様の障害や持病、なんらかのマイノリティなどの属性を問わず、何者であっても結婚を保証することはない」になります。
①の背景について
事例を追っていけば当然成功事例はございます。そのため「結婚できない」とは決して言いません。しかしながら、100%の人間が婚活で成功するという事は未だかつてない以上、当社はたとえ超人気アイドルであっても、超有名若手実業家であっても「あなたは結婚できます」と保証することはございません。

次に②の結論について。
結論は「程度によらず、不利になります」になり、その後に補足が続きます。該当者の皆様、当社会員も含めて中にはショックを受ける方や、現場の担当と言っていることが違うじゃん!と捉えられる方もいらっしゃると思いますが、是非冷静に以下をお読みください。

②の背景について。
婚活はそもそも、何万人もの男女が同じ土俵の上でお互いを探し合い、そして同時に複数の人間を比較して自分に最も合うパートナーを探す行為の集合体です。1対1ではなく、常に見えない誰かと比較されるのです。
その見えない誰かたちは、よりかわいいかもしれない、収入が高いかもしれないことと同じように、障害や持病を持たない、宗教に入っていない、異性のみを好んでいるかもしれないなど、”そうでない誰か”を簡単に見つけることが出来てしまうのです。特にそのなんらかの属性を持つ方の総数が少ないほど。
そのため、この婚活においては、その障害や持病、またはなんらかのマイノリティ属性の程度に寄らず、「”そうでない方”と比較されると考慮の対象になりえる以上、不利でないとは決して言えない」という答えになってしまうのです。
「障害や持病は不利にならないよ!」と言う仲人は、おそらくその目の前の方の心情を慮って述べているのだと考えておりますが、それが何の根拠や戦略も無くただ社会的信念のみに基づいて言って場合、それはその目の前の方のためにはなっていないと私は考えております。なぜなら目の前のお客様は「結婚相手を見つける」ことを目的としており、私たちの仕事はその目的を叶えることであって、メンタルケアはただのコミュニケーション上の一つの手段に過ぎないのです。我々は、事実を基に物事を進めなければなりません。

②の補足事項について。
「ただし」が上記に続きます。
「不利になるかならないか」と「婚活が難しくなるかどうか」は全く違う意味を持っており、時に「そこまで難しさに影響を与えないから、大丈夫」という回答をする仲人がいます。当社の仲人にもおりますし、場合に寄り私も言うと思います。

その方の婚活難易度は、上記の要素、その要素が現実生活や将来像にどれだけ影響を及ぼすのかはもちろんとして、その他の容姿、年齢、収入、生活能力、性格などの一般的な要素との組み合わせで決まります。
そのため、そういった部分を加味したうえで、その個人に向けた各論として「そこまで影響はない」と回答するケースがございます。もちろん本来はしっかりと背景を説明することや、言葉の省略を行わないことが望ましいのですが。

一方私に元に届くのは①と②の質問なので、私は総論として「どのような程度のものであっても、不利になる」と回答を行います。その方の別の要素については知る由もないので、難易度についてはなんら言及しません。
もちろん当社を含めた現場の担当の言葉不足も問題ですが、総論的回答と各論的な回答の間には、言葉の持つ意味にギャップがあることもあるのだという事は是非ご理解ください。

しかし、該当する方の疑問はさらに続きます。

実情と客観的イメージの乖離

持病や障害を持つ方が次に気になるのは

③どれほどの影響を及ぼすのか?どれぐらい不利になるか?
④私の持つ~~は軽度だし、実生活に影響はほぼないけどどうなんだ?

になります。

③はぶっちゃけ分かりません。これは前述の通り個人(該当部分×既存の婚活価値×ターゲット設定)で大きく異なってきますし、統計的な推論が出来るほど私の手元にサンプル数があるわけでないので、落ち武者ハゲやデブと違って、例えば「4/5倍」等具体的に答えることが出来かねるのです。

そして問題の④です。


その問に答える前に、皆さんは以下の方からどのような印象を受けますか?

A:「私は生まれて30年間ずっと実家で暮らしています」とプロフィールに書かれている

多くの方(特に女性の場合)は、このAさんは実家に寄生し、独立心も無く、生活能力も低く、社会経験も全然ない、相手の実家同居リスクや介護リスクの高い地雷候補だなと思う事でしょう。

では、仮に対面でこのような情報を知ったらどう思いますか?

A:親が結構体調を崩しやすくて大学も仕事も実家から通える範囲を選びました。平日に帰宅が遅くなる時は出来ないのですが、基本的に家族の食事や洗濯は私が担当していて、週末の買い物も私が車を走らせます。親が心配なことは変わりませんが、親が私の将来を気にして老人ホームに入る予定もあり、結婚が決まり次第引っ越ししようという意思を共有しています。

実情は別にあったとしても、「実家暮らし」と言うだけで全く逆の評価を受けますよね。しかしその事実を目にしたとしても、思うところのある方というのは一定数存在してしまうのです。


このような事柄を「情報の非対称性」と言います。情報の非対称性とは、簡単に言うと、「片方だけが知っていて、もう片方はそれを知らず、その真意や内実がすぐには、または完全には伝わらない」ような状態だとお考え下さい。

障害や持病他、マイノリティ属性はまさに情報の非対称性が顕著な事柄そのものなのです。もちろんこれは男女でも起こり得て、例えば「生理にまつわる様々な事柄」はまさに「情報の非対称性」たるそのものですし、言ってしまえば「アニメオタク」だって一時期はその対象だったのです。

では例えば…以下の全ての言葉を完全に把握できる方はいらっしゃるでしょうか。※選んだ言葉になんら他意はなく、ただこれがどんなものかを知っているかのみで男女双方に問いかけます


・発達障害
・頭位変換性めまい症
・紫斑病
・子宮筋腫
・三叉神経痛
・ADHD
・ASD
・PMS
・PMDD
・血精液症


これらには、結婚生活に大きくは影響がない程度のものも含まれているでしょう。ただこの言葉からどんな「印象」を受けるでしょうか。いざ結婚を前提とした関係になるかどうかに際して「えっ、なにそれ知らない。それ大丈夫なの?」と感じる方も相応数いらっしゃるでしょうし、当事者や特定の性別、またはたまたまその情報を目にされた方にとっては「いやいやそんなの当然の知識じゃん。逆にみんな知らないの?」とお考えにもなるでしょう。

当事者にとっては全くもって問題にないと思っている事柄であっても、客観的には「知らない。だけど言葉の印象的には…なんらかのリスクがありそう」のように捉えられることも多くあるのです。ごくごく日常的な生活を送る範囲では、特定の誰かにとっては触れることの無い言葉というのは身の回りにたくさんあり、そして人は印象に大きく影響をされるブレブレの存在でもあるのです(関連:印象が婚活に与える影響)。比較したら「何もない」方に行ってしまう傾向はどうしても出てきてしまうのです。

そして、この「情報の非対称性」を解消できている関係性の異性が、最も該当者を受け入れやすい存在だと言う事が出来るのも事実ですから、同級生やなんらかの習い事などの範囲の、その人自身のことを理解している方の確度が最も高くなると言えるのです。

そのため私は一般論として、「より付き合いやすいのは婚活ではなく、身の回りの、アナタをよく知っている異性ですよ。婚活では通常よりも確率が低くなるので忍耐や自分の条件設定への折り合いが必要ですよ」と言いますし、いざ現場でお客様に向き合った際には、お客様の状態、他の要素、条件設定などを鑑みて「婚活でも大丈夫だとは思いますよ/アナタは婚活でない方がいいような気はします、なぜなら~です。それでもということなら条件設定を考え直したり、期間を長く見ていただく必要がありますし、心も強く持つ必要が出るかもしれませんが、どうされますか?」という各論を出したりするのです。

当社ではどんな対策をするのか

先に前提として、当社はオタク(ないしはオタク的素養のある、オタク的価値観のある、オタク的な方を認めていただける方)をコンセプトにした結婚相談所であると申し上げます。それ以外のマイノリティ的な何かを持つ方に特化した相談所ではないです。

しかしながら、自分の人生設計や条件設定に折り合いをつけることや、それらを踏まえた基本戦略策定などに関しては他社より一日の長があるとも思っています。(関連:とら婚の成婚率が実は業界内でもかなり高い

当社は、もちろんご相談やお悩みをしっかり聞いたうえでですが、「無条件にその要望全てを聴く」ようなことは致しません。繰り返しますが当社は御用聞きや心のケアが仕事ではなく、成婚させることが仕事だからです。皆さんの友人であり、サプライヤーであると同時にコンサルタントであるというのが我々の行動指針であり、無条件に全てを優しく受け入れる存在とは全く異なる指針を掲げているのです。

他の方と同じく、必ず現状を客観的に見させていただき、現実的なご提案…例えば婚活上の価値を判断した条件の折り合いだったり、別の強みの発見・強化やブランディング等をさせていただくとお考え下さい。どんな人間であっても、それが例え辛いことであっても、成功へのファーストステップは自分自身を正確に見つめることなのだと私は考えています。

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