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【質問箱】婚活パーティ・マッチングアプリの料金はなぜ女性が安く男性が高いのか

【とら婚公式コラム】お悩み相談 2019.12.17
【質問箱】婚活パーティ・マッチングアプリの料金はなぜ女性が安く男性が高いのか
とら婚の質問箱に投稿された、恋愛や婚活に関するお悩みへの長文回答やまとめ記事です。ご質問は質問箱からご相談ください。 質問箱:https://peing.net/ja/toracon_akiba

ご質問

ドラクエ全盛期世代の男性の皆様、こんにちは!

男女平等が叫ばれる時代にも関わらず、この日本において恋愛や婚活周りで男性の費用ばかりが高いと感じる方がかなりいらっしゃるようです。婚活パーティは男性8000円に対し女性1000円、アプリは男性3980円に対し女性0円、相席屋も男性が1万円近く飛ぶのに女性は0円、合コンだって男性が多く支払うのに女性は安い…お気持ち、お察しいたします。

本日はそれを、①理解の前提となる考え方 → ②理由の解説 → ③男女平等とは の順で解説させていただきます。

”くろこしょう”で船を貰える理由

今の婚活プレイヤーは世代的にはドラクエⅢにちょうど触れていらっしゃるのではないかと思います。なんせSFCにもWiiにもスマホにも配信されていますからね!女僧侶と女賢者は未だに同人界隈の一線級ですからね!

アッサラームで猿に屠られ、砂漠で蟹に切り刻まれ、ピラミッドで永遠にも感じる闘争と逃走を繰り返すというドラクエⅢ最初の難関を乗り越えた皆さんは魔法の鍵を手にし、いざ広大な世界へと旅立とうと船を求めてポルトガを訪れます(実際は行けるところがそこだけだから行ってみたら、勝手にそうなる感じなだけですが)。
すると…


王様太っ腹すぎぃ!…な、たった数粒の胡椒で世界中を航海でき、人を飲み込み程の大きさであろう烏賊などのモンスターの襲来にも耐えられる高級な船を貰える、ある種異常なイベントが発生します。

ではここで質問でございます。なぜ勇者たち一行は我々が100円ちょいで買えるような黒胡椒で船が貰えたのでしょう。

それは以下の複合的な理由がございます。

A)黒胡椒の、ポルトガでの流通量の圧倒的少なさによるプレミア感がある
B)黒胡椒による香りづけや保存による健康創出・寿命延長(または味覚的刺激)需要が非常に高い
C)ポルトガ界隈で広く通ずる黒胡椒の相場が形成されている
D)ポルトガの経済環境がそれを許すことのできるレベルである
E)輸入に係る諸費用(旅費、戦闘料、税関、保管料、人件費)が加味されている

これを婚活パーティ等に当てはめていきましょう。

婚活で男性側の参加費ばかり高い理由

A’ B’)婚活パーティやマッチングアプリ利用者の、誰が何処に価値を感じているか

ポルトガでは黒胡椒への需要が非常に高いにもかかわらず、恐らくバハラタとの交易がなされておらずに商隊経由で稀に手に入る程度だったのか、枯渇している状態でした。つまり、需要が多いにも関わらず流通量が少なければ、そのもの自体の価格は高くなると言い換えることができます。

では婚活パーティやアプリはどうなのか。。。

両方の性別で登録すると分かりますが、いずれも「男性参加者が多く、女性参加者は多くない」という参加者数の性別的不均衡が発生しています。そこから「出会いに不足し接触意欲の高い男性はそれらの婚活ツールに価値を感じる傾向にあり、受動的で比較的異性からのアプローチを受けやすい女性は男性ほど価値を感じていない」状態だと言えるでしょう。

しかし婚活は男女が参加しなければ成立しないため、価値をそこまで感じていない女性を参加させるために、婚活パーティやアプリは安価な価格設定にせざるをえないのだと言えます。

ちなみにでございますが、婚活の中で唯一女性の多い婚活があります。

それは「結婚相談所」でございます。

結婚相談所にあり、パーティやアプリ、コンパにない要素として

・利用者の結婚意欲の高さ・独身証明がなされる・収入や住居、身分で嘘を付けない・成婚率が公表されている・仲人とのコミュニケーションやコンサルティングがある

があります。そして結婚相談所は基本的に「女性と男性は同程度の価格帯である」という特徴を有しています。

つまりここから、男性が重視する傾向にあるのは出会いの数と数に対するコストの安さであり、女性は安心感、成功率、利用者信頼性、自身の不満解消方法、およびそれらを総合した価格のバランスの良さにあると判断できます。
確実に顔を合わせられるパーティや、確度や信頼性は低くとも安価で多くの方にアプローチできるアプリに男性が価値を感じやすく、安心感や不満解消に係るソリューションの無いパーティやアプリにはそこまでお金をかけたくないと考えているのが女性…なのかもしれませんね。

C’)市場価格の認知

卵が先か鶏が先かという問題はありますが…結婚相談所を除いた世の中の多くの婚活は「女性が安価である」という認知が出来上がってしまっています。そのため最大手でない会社、後発で始める会社は、なんらかの便益を持たせない限り、どうしてもそこに追従せざるを得ないのです。

例えばアプリで言うと、最大手はPairsであり、先駆者はYYCやOmiaiでしょう。料金は時々で異なりますが、2019年12月現在、全て女性無料です。そのためコンセプト性が薄かったり、利用者に特別なセグメントを儲けていない一般的アプリやネット婚活…たとえばタップル、with等はその価格設定に追従しなければスケールしないのです。

例えば「審査制であり、ハイスぺな男性のみ登録」してそうでない男性を排除すると謳う『東カレデート』や、「圧倒的ブランド認知による安心感イメージと、マッチングアプリよりも真剣度を高く見せるポジショニング」を取っている『ゼクシィ縁結び』などは、Paris等とは別の価値を持っているために女性からも料金を取っているのです。

婚活パーティも同じで、既に出来てしまっている市場価格が、現在の価格設定に大きく影響している状況がございます。工夫せずに女性参加費を高くすると代替手段を豊富に持つ女性が来ず、工夫しすぎると男性が来ないのです。

D’)経済的な環境の影響

価格設定に関しては、そういった個人や特定の集団の需要、認知以外に、よりマクロ的な環境の影響もございます。
”くろこしょう”について、海運貿易により富を創出し、地理的に豊かな海の資源と農業地帯を有するであろうポルトガという国の財政に余裕があったためにあのような交換が出来たと言え、そもそもそのような財政状況になければ「必須とは言えない”くろこしょう”に割く資金はなかった」と言えるでしょう。困窮しているジパングでは到底出せない価格なのです。

これを婚活プレイヤーに置き換えてみましょう。
平成30年賃金構造基本統計調査 などの公的資料でも、日本において男女で賃金格差があると指摘されています。
例えば婚活世代の25~34歳でも、男女で年間40~50万円ほどの賃金差が発生し、妊娠出産育児などを加味すると、生涯年収は相当な差ができるでしょう。

また可処分所得自体にも違いがあり、一般的に男性よりも女性の方が服や化粧品にお金をかけており(※今回は必要経費とお考えを)、同じ年収でも可処分所得に違いが出てきます。
さらに参加者年齢ですが、基本的にはパーティもアプリも「男性の方が若干年齢の高い(=所得が多い)」ことが多いのです。
つまり、男女の「何に価値を感じるか」に加えて「経済事情(誰が何にどの程度までならお金を出すか)」を加味した価格設定だと捉えることも出来るのです。

E’)運営事業者は誰か

婚活は政府や役所、またはボランティア団体が提供していると思いますか?それとも民間企業だと思いますか?

正確な統計を取れるわけではございませんが、婚活パーティやマッチングアプリを企画運営するのは90%以上が民間の営利法人だと思います。

つまりその会社が運営(婚活サービス提供)を継続するためには、原価以上の利益を創出しなければなりません。(諸々込100円で作ったものを100円で売っていたら会社は潰れます)

具体的に申し上げると地代家賃、飲食費、広告宣伝費、システムの保守費や償却費、企画・運営・開発等の人件費や税金を賄う必要があるのです。

ではそれをどうやって捻出するかと言うと、どこかしら公的団体からお金が出る訳でなく、エンジェルからの資金提供があるわけでもないので、お客様から頂かなくてはなりません。

しかしながら前述の事情から、婚活パーティやアプリといった、女性の需要をフルで提供している訳でもないレイヤーの婚活だと、女性から多くのお金を取ることが難しいという背景があります。
企業の費用を賄うために、その負担の多くが、支払い能力もあり十分に価値も感じている男性参加者の費用に反映されるのでございます。

(関連:婚活のレイヤーとは

F)ターゲティング的な側面もあったり・・・

最後にポルトガにはない要素として、その価格差を設定したとしても、それを飲み込める男性だけを参加させたいという意図を運営事業者が持つケースもないとは言いません。
この日本においてはどうしても家計の主たる担当者は男性であり、そして恋愛や婚活で相手との進退を判断するのは女性の方が多い傾向にあります。これに関わらず、とある何かと何かで(金銭的)ギャップがあるケースは、人生において多々存在しますが、それにどのようなリアクションをするかは人間性を見る一つの要素です。
つまり女性に選ばれやすい思考志向をしている男性に参加いただき、マッチング率を高めるためのスクリーン要素だ…という見かたも、私的にはできます。
※ただし、そういう意図を持った価格設定をしている会社はほぼないと思います。そんなメッセージなど顧客に伝わらないので

男女平等に反していないか

婚活パーティやアプリにおける男女の価格差が男女差別でないか…正直私は結論を出せません。

ビジネス的に捉えると、婚活の価格設定はただのビジネス的なあれこれの結果でしかなく、価値を感じる方に購入いただく意味で、いたって正常だと思います。
婚活パーティやマッチングアプリは公的な存在でなく、世間の需要に対応した営利企業の提案するソリューションなのですから、需要に即した平等を作り上げていると捉えることができます。

男女の収入格差を考えると、男性と女性を同じ価格にすることこそが男女平等に反するのではないかと捉えることも出来ます。しかしながら、いやいやそれは才能や過去の努力の結果なんだ、言い出すと男性間でも価格差を付けないといけないじゃないか、同額が平等なんだという主張も分かります。

利用者目線で捉えると、そんな背景をいちいち考えることはしないので、なんでこんな価格差があるんだ!男女差別じゃないのか!と考えてもなんら不思議ではないからです。私が利用者でもそう思います。

そうしていると、そもそも「男女平等ってどういうことなんだ?」という答えのない問いに行きつくことになるわけです。

こういった情報を見て、アプリやパーティの価格差に折り合いを付けられるかどうか、まずはご自身の心に聞いてみてください。

そして折り合いを付けられない場合…格差の存在しない婚活、もしくは逆の格差の存在する婚活に手を出してみると、その部分に係るストレスがなくなるかもしれません。

例えば結婚相談所、より真剣度の高く証明書等の必要なレイヤーの婚活アプリ、自分自身の価値が高くないと参加できない「男性ハイスペック型の婚活」などがそれに当たります。是非お気軽にご相談にいらしてください(予約はコチラ)。

別の、実現可能性の低い方法として、全国の男性がせーので一斉に婚活を辞めてしまう事で、男女の需要が逆転して女性の方に費用負担額が乗るという事象が起きると思います。

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